Linuxでよく使用する圧縮の形式について
gzip
Linuxでよく利用される圧縮の形式。gzipで圧縮されたファイルは拡張子が.gzとなる。
bzip2
gzipよりも圧縮効率は高いが、処理に時間がかかる。圧縮されたファイルは.bz2となる。
xz
bzip2よりもさらに圧縮効率が高い形式。そのぶんbzip2よりさらに処理時間がかかる。
※windowsの場合
ちなみにwindowsではzipで圧縮することがほとんどです。(容量が大きい場合は7-ZipやWinRARといった形式で圧縮することもあるようです。
アーカイブ
ディレクトリ単位で圧縮を行う場合は、まずアーカイブを作る必要があります。アーカイブは、ファイルやディレクトリを1つのファイルにまとめるための技術のことです。アーカイブを作るには「tar」(tape archive)コマンドを使用します。
圧縮に使用するコマンド
gzip
・書式
gzip [オプション][ファイル名]
オプション | 説明 |
---|---|
-c |
圧縮したデータを標準出力に書き出します。ファイル自体は変更されません。 |
-d |
解凍を行います(gunzip と同じ効果)。 |
-f |
ファイルが存在する場合でも強制的に上書きします。 |
-k |
圧縮後も元のファイルを保持します。デフォルトでは圧縮後に元のファイルは削除されます。 |
-r |
ディレクトリ内のすべてのファイルを再帰的に圧縮します。 |
gunzip
・書式
gunzip [ファイル名]
gzipで圧縮されたファイル(.gz)を解凍する際に使用します。※gzip -dコマンドでも解凍できます。
bzip2
オプション | 説明 |
---|---|
-d |
解凍を行います(bunzip2 と同じ効果)。 |
-z |
圧縮を行います(デフォルト動作)。 |
-k |
圧縮後も元のファイルを保持します。デフォルトでは圧縮後に元のファイルは削除されます。 |
-f |
上書きの確認なしに強制的に既存ファイルを上書きします。 |
-t |
圧縮ファイルが正常かどうかをテストします。 |
-v |
圧縮/解凍中の詳細情報を表示します。 |
-c |
標準出力に結果を出力します。ファイルには書き込みません。 |
bunzip2
・bunzip2 [ファイル名]
bzip2で圧縮されたファイル(.bz2)を解凍する際に使用します。※bzip -dコマンドでも解凍できます。
xz
オプション | 説明 |
---|---|
-z |
圧縮を行います(デフォルト動作)。 |
-d |
解凍を行います(unxz と同じ効果)。 |
-k |
圧縮後も元のファイルを保持します。デフォルトでは圧縮後に元のファイルは削除されます。 |
-f |
上書き確認なしに強制的に既存ファイルを上書きします。 |
-t |
圧縮ファイルが正常かどうかをテストします。 |
-v |
圧縮/解凍中の詳細情報を表示します。 |
-c |
標準出力に結果を出力します。ファイルには書き込みません。 |
-l |
圧縮ファイル内のファイル一覧を表示します。 |
unxz
・書式
unxz [ファイル名]
xzで圧縮されたファイル(.xz)を解凍する際に使用します。※xz -dコマンドでも解凍できます。
アーカイブの作成
tar
・書式
tar [オプション] ファイル名、ディレクトリ名
オプション | 説明 |
---|---|
c |
新しいアーカイブを作成する("create") |
x |
アーカイブを展開する("extract") |
v |
詳細出力モード("verbose") |
f |
アーカイブファイルを指定する("file") |
z |
gzip 圧縮を利用する("gzip") |
j |
bzip2 圧縮を利用する("bzip2") |
t |
アーカイブの内容を一覧表示する("list") |
r |
既存のアーカイブにファイルを追加する("append") |
u |
既存のアーカイブを更新する("update") |
W |
アーカイブファイルの一貫性を検証する("verify") |