ASP.NETの全体像（要変更）
Webフォーム
ASP.NETの最古参がASP.NET Webフォーム。
サーバーコントロールと呼ばれるUI部品が豊富で、Visual Studioでドラッグ・アンド・ドロップするだけで高機能なアプリが作成できる。
イベントドリブンモデルを採用している。
ややトレンドに取り残され、現在では積極的に採用すべきFWとは言えない。
ASP.NET MVCの利用が推薦される。
APS.NET MVC
VS2008の拡張コンポーネントとして登場。その後VS2010で標準採用されてサブFW。
比較的新しいFWながら、現在のトレンドを取り込みながらバージョンアップが頻繁に重ねられ、現在ではASP.NET開発の主流とも言える地位を確立。
ASP.NET Web Pages
.NET Framework以前のASP（Active Server Pages）、PHPによく似た技術でHTML埋込み型モデルを採用。
Hello! @name さん！
のように＠のアノテーションでHTML内にコードを埋め込める。
2011年にリリースされた無償のWebサイト構築ツールWebMatrixの標準技術として採用された。
残念ながら現在はあまり普及していない。
ASP.NET Web API
ASP.NET Web APIとは、WebAPIを実装するためのサブフレームワーク。
ASP.NET MVCでもWebAPIを実装することは可能であるが、ASP.NET Web APIの方が機能特化しているだけ同じ機能を実装するのにもシンプルに実現できる。
アプリケーション開発とWebAPI開発でASP.NET MVC とASP.NET Web APIを用途に合わせて使い分けるべきでしょう。
SignalR
SignalRはWebアプリケーションのリアルタイム通信を実現するためのライブラリ。
適切な通信手段を選択するのでアプリケーションが低レベルな手続きを意識しなくて良くなる特徴がある。
ASP.NET Single Page Application(SPA)
SPAとは、単一ページで構成されるWebアプリケーションのこと。
初回アクセス時にページ全体を取得し、以降のページ更新は基本的にはJavascriptで賄う。
JSでは賄いきれない部分は（データ取得、更新）Ajaxなどの通信技術を利用し実装する。
デスクトップアプリケーションによく似た操作性、俊敏な動作を実現するアプローチとして注目される。
ASP.NET Single Page Application は、SPAを実装するためのプロジェクトテンプレート（純粋な意味でFWではない）。
ASP.NET MVC + APS.NET Web API をベースにJavascriptのフレームワークであるKnockout.js,Summy.jsをデフォルトで取り込んでおり、即座にSPAを開発できる。
まとめると
ASP.NETの世界は
- ブラウザからアクセスするためのアプリケーション開発（Sites)
- アプリケーション連携のためのサービス開発（Services)
の技術に大別できる。
このうちSitesで抑えるべきFWは、ASP.NET MVCだけ。
ServicesではASP.NET Web API,SignalRもいずれも学んでおきたい。