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WindowsにGPU対応のChainer1.5をインストールしたメモ

Last updated at Posted at 2015-12-20

新しくPCをセットアップして、WindowsにChainer1.5をインストールしました。GPUを使おうとしたところ、やや手間どったのでメモを残しておきます。私の環境はWindows8.1の64bit版です。

CUDA周りのインストール

CUDAを先にインストールしておきます。CUDA環境がない状態でChainerを先にインストールしてしまった場合はCUDAを有効にしてからChainerを再度インストールする必要があるようです。

  • CUDA SDK
    • ダウンロード CUDA 7.5 Downloads
    • インストーラでインストール
    • PATHにCUDA SDKのパス(標準はC:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v7.5\bin)を追加する
    • ↑インストーラが勝手にやるので不要でした
  • cuDNN
    • cuDNN v3をダウンロード NVIDIA cuDNN (要登録)
    • zipを展開してCUDA SDKの中に放り込んでおく

Microsoft Visual C++ Compiler for Python 2.7

Chainerのインストール時にモジュールをコンパイルするっぽく、そのために必要。

Visual Studioのインストール

上のやつとは別に、GPU対応コードを動かす時nvcc(CUDAコンパイラ)を使うため必要。CUDA7.5はVS2010, 2012, 2013に対応するようです。Visual Studioの商用版を持っている人は普通にインストールすれば問題ないと思います。

今回は自宅用だったので無料のVisual Studio 2013 Expressを使おうとしましたが、CUDA7.5はExpress版を公式にはサポートしていないようです。問題はディレクトリ名・ファイル名の違いだけのようでしたので、下記の手順で無事動かせました。

  • Visual Studio 2013 Expressが使えるようにする手順
    • まずダウンロードしてインストールします Microsoft Visual Studio Express 2013 for Windows Desktop Update 5
    • C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 12.0\VC\bin\x86_amd64C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 12.0\VC\bin\amd64にコピーします。
    • ディレクトリの中のvcvarsx86_amd64.batvcvars64.batに名前を変更します

Pythonのインストール

Windows用Pythonは様々なパッケージで配布されていて、どれを選んだらよいのか、私はよく分かっていません。私はJupyterも使いたいので今回はAnacondaからインストールすることにしました。

Chainerのインストール

  • コマンドプロンプトから
    • pip install chainer を実行

サンプルを動かしてみる

  • Chainerのソースをダウンロード https://github.com/pfnet/chainer
  • コマンドプロンプトを開いて、ソースの\examples\mnistに移動
  • "c:\Program Files (x86) \Microsoft Visual Studio 12.0\vc\bin\amd64\vcvars64.bat"を実行 (VSのバージョンによりディレクトリは変わります)
  • python train_mnist.py -g 0を実行
  • エラーが出ずにMNISTの訓練ができたら成功です
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