OpenAI API が「insufficient_quota」で使えなかった話と解決までの手順

背景

AWS Lambda から OpenAI API を叩こうとしたら、こんなエラーが返ってきました。

{
  "error": {
    "message": "You exceeded your current quota, please check your plan and billing details.",
    "type": "insufficient_quota",
    "code": "insufficient_quota"
  }
}

クレジット残高もある
それでも Dashboard や curl から直接叩いても NG

という状況に数日ハマりました。

余談

ちなみにクレジットカードの登録でもハマりました
BillingのPreferencesの住所とCredit Cardの住所が一致する必要がありました。

やったこと（失敗編）

Usage limits を増額

→ $30 や $100 にしてもダメ

環境変数に新しい API Key を設定

→ Lambda の Key 更新忘れも疑ったが、curl でも同じエラー

プロジェクトの Billing 紐づけ を探す

→ UI 上では「Linked Billing Account」が出てこない
→ 結果、プロジェクトと Billing がつながっていないように見えるが、設定画面自体が存在しない

解決方法（成功編）

Billing を一度キャンセルして、再度 Credit を追加し直したら解決しました。

手順

OpenAI Dashboard → Billing
→ 「Cancel plan」を実行

ここで一度Creditの表示が消えます（お金なくなった！？と思うけど復活したので大丈夫）

再度 Add to credit balance からクレジットを追加

すると…

「既存の残高」も含めて復元される

Dashboardからのリクエストも通るようになった

Lambda からも正常レスポンスが返るようになった ✅

Lambda での動作確認コード

import os, json, urllib.request

OPENAI_API_KEY = os.environ["OPENAI_API_KEY"]
MODEL = os.environ.get("OPENAI_MODEL", "gpt-5-nano")

def lambda_handler(event, context):
    text = event.get("text") if isinstance(event, dict) else ""
    if not text:
        return _resp(400, {"error": "text が空です"})
    try:
        reply = call_openai(text)
        return _resp(200, {"reply": reply})
    except Exception as e:
        return _resp(502, {"error": str(e)})

def call_openai(user_text: str) -> str:
    url = "https://api.openai.com/v1/chat/completions"
    body = {
        "model": MODEL,
        "messages": [
            {"role": "system", "content": "日本語で簡潔に答えて"},
            {"role": "user", "content": user_text},
        ],
    }
    data = json.dumps(body).encode()
    req = urllib.request.Request(
        url, data=data,
        headers={
            "Content-Type": "application/json",
            "Authorization": f"Bearer {OPENAI_API_KEY}",
        },
        method="POST"
    )
    with urllib.request.urlopen(req, timeout=20) as res:
        resp = json.loads(res.read().decode())
        return resp["choices"][0]["message"]["content"]

def _resp(status, body):
    return {"statusCode": status, "headers": {"Content-Type":"application/json"}, "body": json.dumps(body, ensure_ascii=False)}

学び

「Quota exceeded / insufficient_quota」エラーは、レート制限だけじゃなくBilling異常でも発生する

クレジットが残ってても、Billing が壊れていると使えないことがある

キャンセル→再契約 で残高ごと復元される場合がある

まとめ

OpenAI API で insufficient_quota が直らないときは、
→ Billing のキャンセル→再契約 を試してみる価値あり

特に プロジェクトに Billing を紐づけられない UI のときに有効

👉 この現象、自分以外にもハマる人絶対いると思うので、Qiita に残します