変数とは
データを割り当てることができる名前付きのメモリ空間のことで、プログラミングする上で欠かせない重要な概念である。
変数の宣言
JavaScriptで変数を利用する場合、まず変数を宣言する必要がある。
変数を宣言することで、JavaScriptで利用するデータの格納領域を確保する。
変数を宣言する場合、次のように「var」キーワードを利用する。
var 変数名;
変数宣言時に値を設定することもできる。
これは「変数初期化」と呼び、次に示すような変数宣言と代入分を組み合わせた書式になる。
var 変数名 = 値;
変数名の命名規則
JavaScriptでは変数名について命名規則がある。
-
英字
,数字
,アンダースコア(_)
,$
が利用できる。ただし数字は先頭文字としては利用できない。 -
予約語
は利用してはならない。ただし予約語を変数名の一部に含めることはできる。
JavaScriptの予約語:
break/case/catch/continue/default/delete/do/else/false/finally/for/function/if/in/instanceof/new/null/return/switch/this/throw/true/try/typeof/var/void/while/width
データ型
整数
整数をそのまま記述すると10進数として扱われる。
-9007199254740992(-2の53乗)〜900719925470992(2の53乗)まで整数を表現できる。
少数
少数点や指数を利用して実数を扱える。
浮動少数点値が表現可能な最大値を超えた場合はInfinity
として扱われ、負の場合は-Infinity
として扱われる。
0を0で除算するような特殊な計算の場合、JavaScriptは数値以外の特殊な値を表すNaN
(Not a Number)として扱われる。
Null
Nullは値がない
ことを示す特殊な値である。
文字列
文字列はシングルクォーテーション「'」もしくはダブルクォーテーション「"」で囲むことによって定義できる。
エスケープシーケンス
JavaScriptではバックスラッシュではじまる特殊な文字列が定義される。
これらの文字はエスケープシーケンスと呼ぶ。
||Null|
|b|バックスペース|
|t|タブ|
|n|改行|
|c|垂直タブ|
|f|フォームフィード|
|r|復帰|
|"|ダブルクォーテーション|
|'|シングルクォーテーション|
|00~377|8進数の文字コードを指定したLatin-1文字|
|x00=off|2桁の16進数で文字コードを指定したLatin-1文字|
|\u0000~\uffff|4桁の16進数で文字コードを指定したUnicode文字|
論理値
真true
もしくは偽false
のどちらかを取り扱うデータ型である。
配列
データ値の集合を「配列」と呼びます。
つまり複数のデータをまとめて保持できる変数ともいえる。
配列を利用すると、データ値の集合を共通の名前で利用できる。
//配列の定義その1
var 変数名 = new Array(要素, 要素, ・・・);
//配列の定義その2
var 変数名 = [要素, 要素, 要素, ・・・];
定義した配列は下記のように配列に添え字([]の部分)を指定することにより取得できる。
配列は定義された順に「0」から番号がふられる。