linuxでファイルを手軽に暗号化、復号化する

linuxで手軽に使用できるopensslを使用して暗号化、復号化してみます。

暗号化

opensslのenc -eを使用します。

具体例

openssl enc -e -aes-256-cbc -salt -k パスワード -in 暗号化したいファイル -out 暗号化した後のファイル


-e : 暗号化
-aes-256-cbc : AES暗号、256ビット、CBCモード
-salt : saltを使用してバイナリからの憶測を困難に（鍵を生成する際にランダムな値を使用するようにする）
-k : パスワード。このパスワードを用いて復号化します。
-in : 暗号化対象のファイルパス
-out : 暗号化後のファイルパス

復号化

opensslのenc -dを使用します。

具体例

openssl enc -d -aes-256-cbc -salt -k 暗号化指定時のパスワード -in 復号化したいファイルパス -out 復号化後のファイルパス

-d : 復号化
-aes-256-cbc : AES暗号、256ビット、CBCモード
-salt : slatを使用してバイナリからの憶測を困難に（鍵を生成する際にランダムな値を使用するようにする）
-k : パスワード。暗号化の時に指定したパスワードを指定します。
-in : 復号化したいファイルパス
-out : 復号化後のファイルパス

応用編

標準出力を暗号化するといった事もできます。
zip圧縮時にファイルを一旦作成せずに、暗号化ファイルを作成するといった用途などに便利。

/home/hogeフォルダを圧縮、暗号化します。

tar cz -C /home hoge | openssl enc -e -aes-256-cbc -salt -k パスワード -out hoge.aes

以上