6
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

EnOcean BLE環境センサー(STM550B)とスイッチ(PTM215B)を試してみた

Last updated at Posted at 2020-08-09

はじめに

「実践Node-RED活用マニュアル」書籍出版記念イベントなかちょんさんが紹介していたEnOcean BLE 環境センサー(STM550B)スイッチ(PTM215B)を試してみた。

BLEデバイスの動作

環境センサー(STM550B)もスイッチ(PTM215B)もBLEブロードキャストモードでアドバタイズパケットにデータが含まれるのでラズパイでスキャンするだけで良い。
スクリーンショット 2020-08-09 13.34.32.png

パケットキャプチャー

最初はBluefruit LE Snifferを使用してBLEパケットデータをキャプチャーして動作を確認しました。
環境センサー(STM550B)はデフォルトで1分毎にデータを送信(1回の送信毎に同じデータを3回送信)し、スイッチ(PTM215B)は押す/離す度に同じデータを2回(押す→離すの時間間隔が短い場合、押す操作のデータ送信が2回になる)、または、3回送信することを確認しました。


構成

環境センサー(STM550B)はラズパイ上のNode-REDでBLEデータを受信し、センサーデータを抽出・加工してAmbientへ送信し、データを可視化してみました。

スイッチ(PTM215B)はラズパイ上のNode-REDでBLEデータを受信し、Sonosスピーカーを操作してみました。

Node-REDフロー

必要なノード

  • node-red-contrib-blebeacon-scanner
  • node-red-contrib-ambient
  • node-red-contrib-better-sonos

BLE beacon scannerノードで環境センサー(STM550B)とスイッチ(PTM215B)のデータを受信します。
そのあと、BLEデバイスIDの情報をもとに環境センサー(STM550B)とスイッチ(PTM215B)でフローを分けます。(青枠)
環境センサー(STM550B)のフローは受信したデータからセンサーデータを抽出し、JSONデータに加工してAmbientへデータを送信します。(上の赤枠)
スイッチ(PTM215B)のフローは受信したデータからボタンの操作データを抽出し、Sonosスピーカーへ再生・一時停止・音量を上げる・音量を下げる等のコマンドを送信します。(下の赤枠)

フローサンプルはこちらです。

BLEデータ(ペイロード)の仕様

それぞれの製品のユーザーマニュアルにBLEデータ(ペイロード)の仕様が記載されています。
(仕様書の抜粋を載せておきます)

まとめ

EnOceanは超低消費電力性能が売りの1つですが、デフォルト設定で1日6時間200Luxの環境で動作し、バックアップバッテリー(CR1632)を併用すると数年単位で動作するとのことで、実際にどの程度電池が保つのか興味がありました。
実際に試した結果、夜間(太陽電池による発電が無い状態)で電池容量20%消費/6時間、昼間200Lux以上の環境で電池容量20%蓄電/1時間で、想像以上に性能が良いと感じました。
また、短い期間ですがデータの欠損も見られませんでした。

6
6
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?