##前提条件
BuffaloのルーターにはUSBポートを持つものがありますが、同社の対応USB用データカード一覧や価格コムの口コミを見る限りでは、NTTドコモのL-03D USBドングルで利用できる実績がありませんでした。
今回は、ファームウェアにOpenWRT(LEDE)を利用することで、L-03Dを動作させることを目標にします。
##LEDEを採用
OpenWRTの最新版は18ですが、udevの削除まわりが影響しているのかうまくいきませんでしたので、今回OpenWRTと統合する前のLEDE 17を利用します。
利用したバージョン:lede-17.01.6-ar71xx-generic-wzr-hp-ag300h-squashfs-factory.bin
(私は純正ファームやDD-WRTなどを入れて何度か文鎮化させましたので、これではなくtftpイメージを使いました)
##パッケージのインストール
参考:https://openwrt.org/docs/guide-user/network/wan/wwan/3gdongle
# opkg update
# opkg install comgt kmod-usb-serial kmod-usb-serial-option kmod-usb-serial-wwan kmod-usb-usb-modeswitch
# opkg install udev usbutils luci-proto-3g
# lsusb
BUS 002 Device 001: iD 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
BUS 001 Device 003: ID 1004:6326 LG Electronics, Inc.
BUS 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
まずはUSBデバイスとしての認識に成功しました。プロダクトIDも0x6326ですので、CDROMデバイス(0x6327)ではなくモデムデバイスとして認識されていることがわかります。しかし、/dev/USBtty*はまだ出てきません。
そこで、下記のファイルを生成・追加します。
ATTRS{idVendor}=="1004", ATTRS{idProduct}=="6326", RUN+="/sbin/modprobe usbserial vendor=0x1004 product=0x6326"
usbserial vendor=0x1004 product=0x6326
どちらが功を奏したのかはいまいちわかりませんが、これでttyUSB*が生成されるようになりました。
IIJmioの接続設定
config interface '3g'
option proto '3g'
option service 'umts_only'
option apn 'iijmio.jp'
option username 'mio@iij'
option password 'iij'
option device '/dev/ttyUSB2'
option ipv6 'auto'
option dialnumber '*99***1#'
option metric '0'
##Luciから設定変更
参考にしたのはこちらのブログです。すでに/etc/config/networkに設定した内容でLuci GUIでも3Gインタフェースが表示されているので、
- Network-Interfacesに3Gがあることを確認する
- Firewall Settingで3GのFirewall ZoneをWANに所属させる
- InterfacesのWANポート、WAN6ポートをStopする
これで3Gがリンクするようになりました。
##再接続に失敗する挙動を修正する
参考にしたのはこちらのWikiです。GUIやifup 3gで再接続するように
- /etc/chatscripts/3g.chat のOK”ATD$DIALNUMBER” を OK"ATHD$DIALNUMBER"に変更する
- Luciの3G設定- Advanced Settingにて、LCP echo failure threshold, LCP echo interval, Inactivity timeoutを空欄にセットする
これで、Buffaloのルータで、LTE回線をアップリンクとして動作させることができました。