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PMP試験受験のための勉強内容について

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こんにちは、ちゅらデータ SE きたっぴです。

先日、PMIが認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格であるPMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)の受験を行い、無事1回目の受験で合格することが出来ました。

image.png

受験合格のために行った勉強方法を、ここに記しておきたいと思います。

公式資料の読み込み

当然と言えるかもしれないですが、PMIにて出版している書籍の読み込みを行いました。ご存じの通り、PMP試験とは、PMIが定義するPMBOKに沿った「あるべき」プロジェクトマネジメント方法を問われるものの為、これまで皆さんが実務で行ってきたマネジメントの経験とは全然違う正解が求められる場面が多々あります。(皆さんの経験を批判しているわけではないです。どちらかというと試験内容が理想論なのでその点の違和感があると思われます。)

そのため、まずはPMIが「どのようなプロジェクトマネジメントを理想と考えているか」を把握しなければ合格は厳しくなっていくと考えます。

以下、私が受験まで何度も読み込みを行った書籍です。

プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第7版+プロジェクトマネジメント標準

これは必須と考えます。現在の最新PMBOKとなります。以前の版のPMBOKガイドを読んだことがある人でもこれは読んでください。理由といたしましては、6版から7版にバージョンアップした際に記載内容がガラッと変わってしまったからです。
6版までは予測型ライフサイクル(ウォーターフォール型)のプロジェクトをマネジメントする際のプロセス及び手法について記載されており、時たまアジャイル型ライフサイクルの説明が記載されていました。どのようにプロジェクトを正しく行えるかについての記載であったと思います。
しかし7版からは他のライフサイクル(アジャイル型、漸進型、反復型)の利用方法についてを記載されております。つまり、どのようにプロジェクトで価値を提供できるかを重視していると思います。

理由としては、昨今の技術進歩が目まぐるしく、予測型ライフサイクルでの価値創出が難しくなっているとPMIが判断したからだと思います。
・プロジェクト開始時に完成形を決定できない
・技術検証が必要である
・不確実な項目が存在する
といったリスクがある場合、予測型プロジェクトでの見積もりは難しいです。
このリスクへのアンサーが、
・完成形をフィードバックによって見直しを行える
・技術検証(PoC)を行い採用/不採用をプロジェクト中に決定できる
・不確実な項目に対してMVPでのデプロイを行いフィードバックを収集できる
アジャイル型ライフサイクルの利用であるとPMIが考えたのでしょう。

何度も言いますが、第7版の知識は第6版までのPMBOKガイドを読み込んでもかなり不足しているため必ず目を通すようにしてください。

アジャイル実務ガイド (日本語版) (Project Management Institute)

これも必須と考えます。第7版にて記載されているライフサイクル(アジャイル型、漸進型、反復型)に利用する言葉、考え方がより詳しく記載されています。
本番の試験では当然のようにアジャイル型ライフサイクルの専門用語が飛び交います。本書籍に記載されている内容を理解できていなければ、問題文読み込みだけでかなりの時間を消費してしまうと考えます。
むしろ、PMBOK第7版よりこちらの書籍の方が大事です。
1回だけPMBOK第7版を読み、イメージを得てからは何度もアジャイル実務ガイドを読み込みました。

図解即戦力 PMBOK第6版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書

ここは何でも構わないのですがPMBOK第6版についての知識を学べる書籍枠です。私はこれを利用しました。
PMP試験では第7版に記載されているアジャイルについての知識を問われることが多いですが、予測型ライフサイクルについての知識もそれなりの割合で問われます。(体感 アジャイル:6 予測:4)
残念ながら、PMBOK第7版には、第6版までの情報が記載されておりません。改版ではなくリニューアルのように私は思っております。
そのため、PMBOK第7版とは別に第6版までの知識を得ることが必要になります。
ベストはPMBOK第6版の読み込みと思いますが、現在は第6版はどこにも売っていない(PMI会員になってダウンロードするしか道はない)ため、社内でも評判の良かった本書を読み込みました。

関係動画視聴

プロジェクトマネジメントの解説を行っている動画を、空き時間(皿洗い、洗濯物畳み)があれば流し見するようにしていました。

2021年1月からの新試験内容・アジャイルにも対応した、試験対策にフォーカスした合格のための学習コース。一発合格のため、効率的な準備・戦略を知りたい方におすすめ

URLはちょいと都合により載せられないのですが、Udemyで購入可能なPMP合格補助動画です。
内容としては、アジャイル型ライフサイクルの説明が少ないと感じますが(第6版からベースが変わっていなく、アジャイルを追加しただけと思われる)第6版までの考え方を丁寧に説明してくれています。
全視聴で7時間弱ですので苦にならず見ることができます。
耳だけでもいいので聞いておくと、前もって書籍にて覚えた知識が具体的に把握できるようになります。
私は2周視聴しました。

イトーダ動画

youtubeの動画です。youtubeでPMPについて調べたら大体この人のチャンネルが出てくるので皆さん知っているかもしれませんが、これはかなりいいものでした。
PMP試験にてキーとなる内容について解説を行っており、どうしてそう考えるのかといったフォローまで動画内で行っている。
知識を得てから聞くことで、「なぜ」部分が洗練されていくように感じました。
後から出てくる模擬試験を提供している会社の代表で会ったため、そりゃ的を射たこというよな!となったのは秘密です。

模擬試験

多くの合格者の体験談を見ていると、ここの模擬試験を利用した方が多かったため私も利用しました。
計540問程度の問題が用意されており、各問題に解説が記載されているため不正解時の振り返りがとても容易でした。
ここまでの書籍読み込み、動画視聴は全てインプットであったため、アウトプットをこの模擬試験で行うことで持っていた知識の引き出し方が身についたと思います。
また、本試験と似た回答方法となっていたため予行練習としても良かったです。
只、申し上げておきたいのが「似た問題は本試験で出題されません」。
これは、試験が頻繁に見直しが掛かっていることの証左でもあります。ですので皆さんは、模擬試験等を利用して回答を覚えるのではなく、回答にたどり着く理由をしっかりと学んでもらえると合格に近づくのかなと感じました。

以上、私のPMP試験での勉強方法でした。

次回は、試験後に感じたことについて記載したいと思います。

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