はじめに
Oracle Cloud の Always Free 枠を活用して、技術記事やコードを公開する準備として、まずは OCI(Oracle Cloud Infrastructure)のアカウントを作成しました。本記事では、その手順を画像付きで詳しく解説します。
OCI のアカウントは Free Tier サイトを経由せずに作成することも可能ですが、30日間有効な $300 分の無料クレジットが付与されるため、今回は Free Tier サイトから登録を行いました。
今後は、基本的に Always Free 枠を活用して検証や発信を進めていく予定です。
私はフリーランスとして活動していますが、個人でも問題なくアカウントを作成できたため、その点も含めて記録しています。
※画像と記事の内容は、2025年5月現在のものになります。
OCI(Oracle Cloud Infrastructure)についての詳細は、公式サイトをご確認ください。
アカウント作成手順
ステップ0:アカウント作成に必要なもの
- メールアドレス
- クレジットカード
- 認証用に電話番号
- スマートフォンアプリ「Oracle Mobile Authenticator」
クレジットカードの登録に不安を感じる方もいるかもしれませんが、登録前に以下のような注意書きが表示されます。
「有償サービスに移行せず、Always Freeの限度内」で利用していれば料金は発生しません。この点にさえ注意していれば、安全に利用できます。
また、次の内容は設定時に注意書きが表示されます。事前に決めておくとスムーズに進められます。
ステップ1:Oracle Cloud Free Tier のトップページにアクセス
ブラウザで https://www.oracle.com/jp/cloud/free/ にアクセスし、「無料で始める」ボタンをクリックします。
ステップ2:アカウント情報を入力
「国/地域」、「姓名」、「電子メール」を入力し、「私は人間です」にチェックを入れます。
入力が完了すると、「電子メールの検証」ボタンが有効になります。ボタンをクリックして次に進みます。
クリックすると、以下のメッセージが表示されます。
登録したメールアドレスに確認メールが届くので、「Verify email」をクリックして検証を完了させます。
「別名」と「パスワード」を設定します。
それ以外の項目はこれまでに設定した内容が反映されます。
私は、フリーランスなので「Customer Type」は「Individual」を選択し、「部門名」は「個人事業主」と設定しました。
「役職」は「オプション」なので空欄のままとしました。
「クラウド・アカウント名」は、ステップ0で準備した内容をここで使用します。
続いて、「ホーム・リージョン」もステップ0で検討した内容を選択します。
両方の項目を設定後、チェックを入れて「続行」ボタンをクリックします。
ステップ3:住所・電話番号・クレジットカード情報の登録
住所、電話番号を入力します。
「続行」ボタンをクリックします。
クレジットカードを登録するため、「支払い検証方法の追加」ボタンをクリックします。
続いて、表示されたウィンドウで「Credit Card」ボタンをクリックします。
「First Name」から「Email」まではこれまでに設定した内容が反映されます。
特に修正する箇所はありません。
クレジットカード情報を入力し、「Finish」ボタンをクリックします。
「Close」ボタンをクリックすると、ウィンドウが閉じます。
入力したクレジットカード情報が表示されます。
「同意」にチェックを入れて、「無料トライアルの開始」ボタンをクリックします。
ステップ4:アカウントとセキュアな検証の有効化
この時点ではまだ利用できず、追加の認証設定が必要です。
しばらくのあいだ、以下の画面が表示されます。
アカウントの有効化が完了すると、ログイン画面が表示されます。
「クラウド・アカウント名」を入力し、「Next」ボタンをクリックします。
「ユーザー名」、「パスワード」を入力し、「サイン・イン」ボタンをクリックします。
最後の設定として、「セキュアな検証の有効化」ボタンをクリックします。
今回は「モバイル・アプリ」を選択しました。
スマートフォンの「Oracle Mobile Authenticator」アプリでQRコードを読み取ります。
読み取りに成功すると次の画面が表示されます。
「完了」ボタンをクリックするとホーム画面が表示されます。
まとめ
OCIのアカウント作成には少し準備が必要ですが、設定を済ませれば Free Tier の無料クレジットも活用しながら、幅広いクラウドサービスを試すことができます。
中でも Autonomous Database や VM といった Always Free 対象のサービスは、無料期間終了後も引き続き利用できるため、学習や検証に最適です。
本記事が、これから OCI にチャレンジする方の助けになれば幸いです。