/bin
基本的なコマンドが配置される。
このディレクトリにあるコマンドは、一般ユーザーでも実行可能。
※CentOS7以降は、/binは/usr/binのシンボリックリンク
/sbin
システム管理に必須のコマンドが配置される。
このディレクトリにあるコマンドは、rootユーザーのみ実行が可能。
※CentOS7以降は、/sbinは/usr/sbinのシンボリックリンク
/etc
システムやアプリケーションの設定情報、スクリプトファイルなどが配置される。
/dev
ハードディスクやDVD-ROMなどのデバイスファイルが配置される。
/lib
共有ライブラリやカーネルモジュールが配置される。
/bin、/sbinにあるコマンドが必要とするライブラリはここに配置される。
/media
DVD-ROMなどリムーバブルメディアのマウントポイントが配置される。
/mnt
一時的にマウントするファイルシステムのマウントポイントが配置される。
/opt
パッケージ管理の仕組みを使ってプログラムがインストールされるディレクトリ。
ディレクトリビュージョンによっては配置されない。
/proc
カーネル内部の情報にアクセスするための仮想的なファイルシステム。
つまり、このディレクトリ内のファイルはファイル見えるだけで、実際にはディスク上に存在しない。
/root
rootユーザーのホームディレクトリ。
/homeファイルシステムがマウントできなくなった場合でも、システムのメンテナンスを行うことができるよう、/homeとは別になっている。
/boot
起動に必要な設定やカーネルイメージが配置される。
起動時にBIOSの制限を受けないようにするために、ルートファイルシステムとは別に、ディスクの先頭付近に配置されることがある。
/home
ユーザーごとのホームディレクトリが置かれる。独立したファイルシステムにすることにより、クォータを設定することができたり、保守性を向上させたりできる。
/tmp
一時ファイルが置かれる。すべてのユーザーが読み書き可能。
/var
ログファイル、メールやプリンタのスプールなど、頻繁に書き換えられるファイルが配置される。
/var/cache
manコマンドで表示するために整形したデータなど、一時的なキャッシュファイルが配置される。
/var/lock
アプリケーションが排他制御に使うためにロックファイルが配置される。
/var/log
ログファイルが書き出される。システムのログファイルmessages、メールシステムのログファイルmaillog(mail.log)などがある。
/var/run
システムの状態を示すファイルが配置される。
/var/spool
印刷町のデータや予約されたジョブなど、処理待ちのデータが配置される。
/usr
コマンドやユーティリティなどが配置される。/usrディレクトリの下はさらに細分化されており、複数のディレクトリがある。
/usr/bin
ユーザーが一般的に使うコマンドで、緊急時のシステム保守に必須ではないコマンドはここに配置される。
/usr/sbin
システム管理コマンドで、緊急時のシステム保守に必須ではないコマンドがここに配置される。
/usr/lib
プログラムに必要な共有ライブラリが配置される。
/usr/local
ローカルシステムで必要とされるコマンドやライブラリ、ドキュメントなどが配置される。
このディレクトリ内は、さらにbin、sbin、libなどのディレクトリが細分化される。
/usr/share
x86やx86-64といったシステムアーキテクチャに依存しないファイルが配置される。
たとえば、/usr/share/manにはmanコマンドで使うマニュアルが配置される。
/usr/src
Linuxのカーネルソースなど、ソースコードが配置される。