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「スクラムチーム用セルフチェックリスト」を実施してみた

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はじめに

発端は下記Xの投稿を見て、やってみたいなと思いました。実際に、私の受け持つチームで実施してみました。

スクラム開発の形骸化と悩み

元々、3年程度チームとしてRPAプロダクトのスクラム開発を行っていたのですが、メンバーの入れ替えもかなりあったため、現在は形骸化が進んでしまいました。(ちなみに私がマネジメントをし始めてからは大体1年くらいです。それまではテックリードをしていました)

現チームメンバーの中には問題視くれている方もいたのですが、「現状で回っているんだから問題ない」といった考え方をもっている方も多い状況でした。(スクラムガイドに書かれている内容もあまり覚えていないようなメンバーが増えてしまいました)
また、そういった状況下で開発をしているため、年々自身で考えてチーム貢献してくれるメンバーが減ってきたことがチーム内で取っているアンケートからも可視化できており、それに伴いマネージャーの管理する内容が過多になっていることが悩みでした。

在るべきスクラム開発を目指そう

そのような中、転機としてチーム再編があり、10名超のチームから7名のチームにスリム化しました。私としては、チャンスだと思ったので改めて在るべきスクラム開発を目指そうと発起しました。

早速、抜本的な開発プロセスの見直しをしようと思ったのですが、説明した通りスクラムへの関心がメンバーから消えつつあり、やってもいいけどあまり良く分からないから勝手にやってくれみたいな雰囲気でした。
どうしたらチームメンバーに自分ごと化してもらえるのか、かなり苦慮していたのですが、そこでこの「スクラムチーム用セルフチェックリスト」を見つけました。

チームメンバーには、「今のチーム内のスクラム開発が一般的なスクラム開発とどの程度乖離しているか知りたくないですか?」といった形で少し興味を持ってもらってからチームで話しながらチェックを付ける会を用意しました。
事前にメンバーには下記のスクラムガイドを一読してもらってから実施しました。
(2017年度版は全員読んでいたはずなので、それの最新版だよとそそのかしました)

実施してみた

結果はこんな感じでした。合計は67ポイントでした。

image.png

所感

スクラムイベントの遵守や開発タスクの管理等はチーム文化として根付いており、上手く回っているのかなと思いました。
一方で、インクリメントの意識やスプリントゴールへの意識がかなり低い事がわかりました。(これが漠然と形骸化していると感じていた原因だったのかと思いました)
また、認識はしていましたが明確にSMとPOを立てていなかった(直近は全部私が無理やり受け持って対応してました…)ことがかなり良くない方向に作用してそうだなと思いました。

良くできていた点

  • スプリントの予測が正確(ベロシティが比較的安定している)
  • デイリースクラムの意識が高い(問題の共有・解決が非常に早い)
  • レトロスペクティブでの分析->アクションのサイクルが回っている
  • プロダクトバックログのメンテナンスが行き届いている

良くできていなかった点

  • スプリントゴールが曖昧
  • プロダクトオーナーの不在に伴い、完成定義が不明瞭
  • スクラムマスターの不在に伴い、スクラムの考え方が浸透していない
  • 完成の定義が不明瞭(インクリメントを作成していない)

この結果を踏まえて

下記のアクションを実際に来年度から実施します。

  • PO, SMのロールを明示的に立てる(POは私が。SMはやりたいメンバーに移譲しました)
  • スプリントプランニングやプランニングポーカーでのスプリントゴールの定義策定・共有
  • プロダクトバックログリファインメントの実施(ポイントの整理だけでなく、ゴールの見直しも)

実施したいことはもっとありますが、まずチームメンバーの意識改善からできればと思っています。特にゴール・完成の定義はチーム再編に伴い、ミッションそのものから変えていく必要があるため、チームメンバーと相談しながらスクラムチームで達成すべき目標も含めて見直していく想定です。

さいごに

これを読んでいる主にうちのスクラムマスターとチームメンバーへ、まずは下記を読んどいてくれると助かります。(僕はマネジメント本たくさん読みます)

チームメンバー

スクラムマスター

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