1.はじめに
遠隔地に住む祖母の暮らしを見守るため、家に設置した各種センサーの情報をモニタする取り組みを行っておりましたので、主として備忘のためここにまとめます。
モノワイヤレス株式会社の「TWE-Lite(トワイライト)」を使用してセンサ情報を収集し、親機であるRaspberryPiへ各種情報を記録する仕組みです。
2.インターフォン機能
古い家屋にも後付け可能、工事不要のインターフォンを設置!
ドアベルとして設置した「押しボタン」を押すと、室内にチャイムを鳴らすことが可能となります。
→ブルーパル(BLUE PAL )と接続したスイッチを、PAL専用ケース(MW-PAL-CAS-0)に格納して設置する。
3.ハードウェア実装
区分 | 名前 | 説明 |
---|---|---|
親機 | Raspberry Pi 4 Model B | 親機となって、センサー情報を記録・発信する本体 |
MONOSTICK | センサー情報を受信するデバイス。「App_PAL」をインストールしておくこと | |
子機 | BLUE PAL(MW-B-PAL-P) | 情報を送信する無線装置。別途、コイン型電池(CR2032)が必要 |
PAL専用ケース(MW-PAL-CAS-0) | インターフォン装置を格納するケース | |
タクトスイッチ | 押すとオン、離すとオフになるスイッチ。せんごくネット通販で購入 | |
その他 | Bluetoothスピーカー | あらかじめ Raspberry Piと接続しておくこと |
①BLUE PALとスイッチを接続します
PAL専用ケースに穴を開けて、タクトスイッチが通るようにします。BLUE PALのピン2つ(ピン番号14,15)とスイッチを銅線をハンダ付けします。
②ケースにスイッチ部品を収納する
PAL専用ケースにスイッチ部品を収納し、屋外に設置するためホットボンドでシールします。
4.ソフトウェア実装
from apppal import AppPAL
import subprocess
if __name__ == '__main__':
while True:
if PAL.ReadSensorData():# データがあるかどうかの確認
Data = PAL.GetDataDict()# あったら辞書を取得する
print(Data) # 標準出力
★★インターフォンが押された場合の処理★★
if Data['EndDeviceSID']=='デバイスID':
if Data['DIO']==3:
#スピーカーからインターフォンの音声ファイルを再生する
subprocess.Popen(["/usr/bin/aplay","/home/pi/sound/interphone.wav"])
5.考察
大きめのノックや呼びかけで事が足りてしまうので、未だにインターフォンがないお家ってありますよね。そんな場合でも手軽な電子工作一つで、インターフォンが完成するんだから便利なものです。
今回は省略しましたが、データベースに登録してグラフに出力させれば、遠隔でも来客が分かるようになります。
6.工事完成
これまで作ってきた各機能で、遠隔地の祖母見守りシステムの構築は終了となります。たまに不具合が発生するので、その際は祖母邸に訪問して調整を行ったりしています。
実際のところはシステムに頼る見守りより、現地に赴いてお喋りするのが、何よりの見守りになっているのかもしれません。