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見守り番犬システムの運用(TWE-LITEによる見守り⑤インターホン機能)

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1.はじめに

遠隔地に住む祖母の暮らしを見守るため、家に設置した各種センサーの情報をモニタする取り組みを行っておりましたので、主として備忘のためここにまとめます。

モノワイヤレス株式会社の「TWE-Lite(トワイライト)」を使用してセンサ情報を収集し、親機であるRaspberryPiへ各種情報を記録する仕組みです。

2.インターフォン機能

古い家屋にも後付け可能、工事不要のインターフォンを設置!
 ドアベルとして設置した「押しボタン」を押すと、室内にチャイムを鳴らすことが可能となります。

⑩インターフォン機能.png

ブルーパル(BLUE PAL )と接続したスイッチを、PAL専用ケース(MW-PAL-CAS-0)に格納して設置する。

3.ハードウェア実装

区分 名前 説明
親機 Raspberry Pi 4 Model B 親機となって、センサー情報を記録・発信する本体
MONOSTICK センサー情報を受信するデバイス。「App_PAL」をインストールしておくこと
子機 BLUE PAL(MW-B-PAL-P) 情報を送信する無線装置。別途、コイン型電池(CR2032)が必要
PAL専用ケース(MW-PAL-CAS-0) インターフォン装置を格納するケース
  タクトスイッチ 押すとオン、離すとオフになるスイッチ。せんごくネット通販で購入
その他 Bluetoothスピーカー あらかじめ Raspberry Piと接続しておくこと

①BLUE PALとスイッチを接続します

PAL専用ケースに穴を開けて、タクトスイッチが通るようにします。BLUE PALのピン2つ(ピン番号14,15)とスイッチを銅線をハンダ付けします。
マージ.jpg

②ケースにスイッチ部品を収納する

PAL専用ケースにスイッチ部品を収納し、屋外に設置するためホットボンドでシールします。
DSC_0338.JPG

4.ソフトウェア実装

Pal_Script.py
from apppal import AppPAL
import subprocess

if __name__ == '__main__':
	while True:
        if PAL.ReadSensorData():# データがあるかどうかの確認
            Data = PAL.GetDataDict()# あったら辞書を取得する
            print(Data)			# 標準出力
           
            ★★インターフォンが押された場合の処理★★
            if Data['EndDeviceSID']=='デバイスID':
                if Data['DIO']==3:
                    #スピーカーからインターフォンの音声ファイルを再生する
                    subprocess.Popen(["/usr/bin/aplay","/home/pi/sound/interphone.wav"])

5.考察

大きめのノックや呼びかけで事が足りてしまうので、未だにインターフォンがないお家ってありますよね。そんな場合でも手軽な電子工作一つで、インターフォンが完成するんだから便利なものです。
今回は省略しましたが、データベースに登録してグラフに出力させれば、遠隔でも来客が分かるようになります。

6.工事完成

これまで作ってきた各機能で、遠隔地の祖母見守りシステムの構築は終了となります。たまに不具合が発生するので、その際は祖母邸に訪問して調整を行ったりしています。
実際のところはシステムに頼る見守りより、現地に赴いてお喋りするのが、何よりの見守りになっているのかもしれません。

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