■CentOS7からの変更点について
CentOS7は、CentOS5や6で使えていた数々のコマンドや、設定ファイルがガラっと様変わりしてしまって、新しいLinuxディストリビューションを覚えるレベルの違いがあります。
まだ両方のOSの構築作業が混ざっているので混乱してしまいますが、7で変わった重要なところをメモ。
■ネットワーク設定
●基本設定
nmtuiコマンドによって、コンソール上でもGUIの様な画面が出てきて、視覚的に設定できるようになりました。
ただ、NetworkManagerサービスを使用しているので、当該サービスが起動している必要があります。
NMを停止して、従来通りの設定を行う事も可能です。
●IP設定確認
追加パッケージを入れないと、ifconfigコマンドは使えなくなりました。
ifconfigの代わりに
ip l
ifconfig -aの代わりに
ip a
になりました。
●IPエイリアス設定
こちらもnmtuiを使用すれば、視覚的にIPを追加して簡単にエイリアスを増やせる様になりました。
従来通りにifcfg-eth0:0ファイルを追加してエイリアスを増やす事もまだ可能です。
●ホスト名設定
設定を書くファイルが変わりました。
/etc/hostname
そのまんまの名前の設定ファイルになりました。
ここにホスト名だけを記載すればOKです。
■サービス設定
●基本設定
まだserviceコマンドを使う事もできますが、systemctlコマンドにリダイレクトされて実行されます。
新しいsystemctlコマンドでhttpdを開始する場合は以下です。
systemctl start httpd
サービス名と実行内容を書く順番が逆になったので、間違い易いです。
start、stop、status等のよく使うコマンドはそのままです。
●サービス自動起動設定
httpdサービスを有効にする場合は以下です。
systemctl enable httpd.service
今まではchkconfigにonやoffの引数でしたが、enable、disableに変わりました。
加えてまた実行内容を書く順番が逆になったので混乱します。
●サービス自動起動設定確認
chkconfigではもう見れなくなりました。
これもsystemctlコマンドの引数を与える以下の形に変わっています。
systemctl list-unit-files | grep httpd
■ファイルシステム関連
基本設定
デフォルトのファイルシステムがext4ではなくなりました。
xfsに変わっているので、mkfsコマンドを使う時は以下になります。
mkfs -t xfs /dev/sda5
リサイズ用コマンド
ディスク容量を変更するなどして、リサイズするときのコマンドが変わりました。
resize2fsはもう使えないので、以下を使用します。
xfs_growfs
■セキュリティ関連
秘密鍵作成
ssh-keygenコマンドで作成した鍵が、AES形式になってしまいます。
これで何が困るかというと、Windowsに持ってきてputtyなどでインポートしたくても認識してくれません。
puttyではDESじゃないと認識しないので、以下のコマンドで変換してあげる必要があります。
mv id_rsa id_rsa2
cat id_rsa2 | openssl rsa | openssl rsa -des3 > id_rsa
■最後に
他にも色々と変わっていますが、よく使うコマンドで変わって困っているのは、このくらいです。
今後も増えるかもしれないので、その時は追記していきたいと思います。