はじめに
こんにちは。VALORANTアナリストのkir1nです。
以前はFENNELやFocus e-Sportsでプロアナリストとして活動していました。
私がプロチームに在籍していた時、業務の一部として試合前に各チームのエージェント使用情報やMapのBan/Pickの統計を取っていました。
その名残か、チームを脱退した今でも情報を前提として試合を観戦することが好きなので
・労力を減らせる
・フラットに情報を整理できる
Spreadsheetを作成しました。
大会で使用されたエージェント、そのチームが好むMap,敬遠しているMapを一覧で管理できます。
MapB/Pに関して
B/Pの先攻後攻(TeamA/B)をダイスで決定するため
一概に確率を出していいのかという問題があります。
しかし、今回はざっくりとチームの概要をつかむことを目的にしているので、
厳密性に関しては無視しています。
シート説明
以下シートのテンプレートです。
上部タブよりファイル→コピーを作成して複製の上ご使用ください。
Templateシートを右クリック→コピーを作成
シート名をチーム名にすると管理しやすくなります。
使用例
現在(2023/10/05)行われている VCTGame Changers 2023 Japan:Split 2 を題材とした使用例を掲載します。
Twitter(X)にもに掲載しています。 該当Post
シートへのアクセスはこちらからどうぞ。
現在全勝中、ZETA DIVISION GCを例とするとこのようになります。
一目でわかることを理想としているので、
namelist内にあるエージェントアイコンを使用しました。
現行の公式大会ルール(BO3)では、BAN/PICKフローが以下のようになっています。
チーム A が 1 つのマップを排除する
次にチーム B が残りのマップから1つマップを排除する
チーム A がマップ 1 を残りのマップから選択する
チーム B が攻めか守りを決定
チーム B がマップ2を残りのマップから選択する
チーム A が攻めか守りを決定
チーム A が残りのマップから1つ排除する
チーム B が残りのマップから1つ排除する
チーム A が最後に残ったマップ3の攻めか守りを決定
(Challengers Japan公式ルールブックより引用)
大抵の大会はこれに則ってB/Pが行われています。
配信試合に関しては、通常VLR.gg上にもB/Pが順に掲載されますので、その順に従って入力します。
※3Map目に関して
2Mapで勝敗が決まり、プレイされなかった場合 DICIDER欄は未入力をお勧めします。
配信がない場合、B/Pは明かされません。
その場合はA/Bの欄を入力せずに行われたMapのみ入力すると集計がうまくいきます。
I4:K10
の範囲には、以下の数式が入っています。
=(COUNTIFS($I$15:$I,"A",$J$15:$J,$H4)+(COUNTIFS($I$15:$I,"B",$K$15:$K,$H4)))/COUNTA($I$15:$I)
もしTeamAならA-1stBANを,TeamBならB-1stBANの数を数えて、それらを試合数で割るというものです。
Mapローテーションが変わった際は、H列を変えると自動的に集計するMap名も変わります。
Map勝率は今回算出していません。
(追加する予定だったが、そこまで入力するならVLR.gg見たほうが早いため却下。)
補足
必要に応じて日付ソートもできるようになっています。
開始日と終了日の入力フィールドをI2,J2に作って
=COUNTIFS($H$15:$H,">="& TEXT($I$2,"YYYY-MM-DD"),$H$15:$H,"<="& TEXT($J$3,"YYYY-MM-DD"))
この関数をそれぞれの計算フィールドに追加すると作れます
今回はQueryが使用できず、関数の更新において自動化ができなかったことと、
そこまでの試合数がなかったので省きました。
何かいい数式をご存じの方がいましたら教えてください...。
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