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kintone にある取引先リストからインボイス番号検索をUiPathで自動化するまで2023

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はじめに

本投稿はUiPath Friends Festival2023にて発表、しようと思っていた内容を少し細かいところまで砕いて解説するためのものになります。
https://www.slideshare.net/takashihashimoto14/kintonepdf

自動化しようと思った経緯

UiPathの勉強を再びしようと決意して、「何を自動化したいか?」を考えた結果、インボイス制度が始まるにあたり、必要かどうかは別として「業者名リストからインボイス番号を検索する」を自分自身の教材としてやってみることにしました。のちに本当に手作業でやっている話を聞くまでは私自身の中で収めるつもりでいました。

手作業での手順

1.kintoneアプリからリストをCSVダウンロード
2.CSVをExcelで開く
3.会社名をコピー
4.インボイス登録番号逆引き検索でペーストして検索
5.結果を目検チェックしてインボイス番号をコピー
6.2のExcelにペースト
7.全社完了するまで3~6までを繰り返す
8.Excelに保存
9.kintoneアプリへインポート

UiPathで自動化

こちらが、今回のRPAの全貌です。下部の閉じているところはkintoneへの手動インポート部分になります。上部の閉じているところはインポート時にログインが必要なのでその操作を自動化しています。このQiita作りながら下に移動して、セットにすれば良いと反省中です。ダウンロード部分は本RPAの目玉となる「kintoneアクティビティ」を使ってAPIにてダウンロードしているため、カーソル操作でログインする必要はありません。
Main.jpg

kintoneアクティビティについて

今年登場したkintoneアクティビティにより、カーソル操作ではなく、APIにて直接抽出することが可能になりました。今回はトライアルを使ったため、インポートは未対応ですが、有料版は対応していますので本投稿では割愛しました。(登壇資料から抜粋)

image.png

本RPA作成を完走した感想

 正直、私自身が未熟すぎてアクティビティ以外のところで苦戦しました。アクティビティを使えるようにする設定はマニュアルにあって、API設定は一度別のもので体験して理屈がわかっているのと資料の通り、見ればわかるものなのでアッサリ終わりました。
 ただ、他の経験者の方ならすぐわかるUiPathの設定にかなり苦戦しました。もくもく会で画面共有しながらサポートいただきなんとか形になりました。助けてくださった方、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
 それから、実は成功したと思っても翌日同様にテストしたらエラー出たことが何回もありました。3年前より画面の画像による掴み方が向上したとはいえ、手順を細分化・動きを細かい一動作まで解析しきらないと成立しないところは非エンジニアにはかなり厳しいものがありました。
 ただ、やはり、細分化した後コーディングに落とし込まずに直感でシステム化できる、というのは私にとってかなり大きいです。大昔「通産省第2種情報処理技術者試験」の勉強していた頃もコーディングは超苦手です。

今後の課題

 本RPAは「検索結果が1社」であるときのみ反映するものにしました。複数出た時に判断するのは現時点では「人の目」が必要なので一旦割愛して、「検索結果が出たのか、出なかったのか」を判断するために件数はRPAで残してます。
 おそらく技術的には可能なので検索結果複数社をkintoneのテーブルに書き込むようにして、複数社のレコードを再検索することなく目検チェックして判断する、だけでもかなり楽になります。

最後に

 いかがだったでしょうか?本投稿が私にとってQiitaデビュー作になります。このRPAを作り始めた時からQiitaで公開することが一つの目標でした。「ここの設定を知りたい」などありましたら遠慮なくご連絡ください。

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