皆さん、こんにちは。
今日は「Nuxt4への移行：Opt-inの機能について」についてご紹介します。
Nuxt 4では、既存のNuxt 3プロジェクトで新機能や変更点を事前に試すことができる「Opt-in」機能が提供されています。
これにより、Nuxt 4の新機能を本番環境に移行する前にテストし、移行の影響を把握することが可能です。
Opt-in機能の利用方法:
- Nuxt 3.12以上へのアップグレード: まず、プロジェクトのnuxtパッケージをバージョン3.12以上に更新します。
- 設定の追加: nuxt.config.tsファイルに以下の設定を追加します。
export default defineNuxtConfig({
future: {
compatibilityVersion: 4,
},
})
この設定により、Nuxt 4の互換性をテストすることができます。
Running with compatibility version 4と表示されればOKです！
> dev
> nuxt dev
Nuxt 3.12.2 with Nitro 2.9.6
➜ Local: http://localhost:3000/
➜ Network: use --host to expose
ℹ Running with compatibility version 4
注意点:
- ディレクトリ構造の変更: Nuxt 4では、ディレクトリ構造が変更され、app/ディレクトリ内にassets/、components/、pages/などが配置されます。この変更により、プロジェクトの可読性とパフォーマンスが向上します。
Nuxt3のディレクトリ構造
.output/
.nuxt/
assets/
components/
composables/
layouts/
middleware/
pages/
plugins/
utils/
app.vue
router.options.ts
modules/
node_modules/
public/
server/
api/
middleware/
plugins/
routes/
utils/
nuxt.config.ts
Nuxt4のディレクトリ構造
.output/
.nuxt/
app/
+ assets/
+ components/
+ composables/
+ layouts/
+ middleware/
+ pages/
+ plugins/
+ utils/
+ app.vue
+ router.options.ts
modules/
node_modules/
public/
server/
api/
middleware/
plugins/
routes/
utils/
nuxt.config.ts
ディレクトリ構造の改善についての全文は、以下のissueをご覧ください。
https://github.com/nuxt/nuxt/issues/26444
- 破壊的変更のテスト: Opt-in機能を利用することで、Nuxt 4で導入される破壊的変更を事前にテストし、移行に伴う影響を把握することができます。
ディレクトリ構造の改善以外にも、これまで実験的機能として提供していた機能の正式提供や、useAsyncDataなどのfetch系関数に対する多少の変更など、いくつかのアップデートが加わっています。
詳細は、Nuxt公式の「Testing Nuxt 4」の項をご覧ください。
このOpt-in機能を活用することで、Nuxt 4への移行をスムーズに進めることができます。詳細な手順や注意点については、公式ドキュメントやコミュニティのリソースを参照してください。
ぜひ参考にしてみてください。
今日は以上です。
ありがとうございました。
よろしくお願いいたします。