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Raspberry Pi Imager v1.6で増えた拡張機能を試す

Last updated at Posted at 2021-03-25

以下の記事の転載です。

Raspberry Pi Imager v1.6で増えた拡張機能を試す|kinneko|pixivFANBOX
https://kinneko.fanbox.cc/posts/2046034


 約一年前にリリースされたRaspberry Pi Imagerがバージョンアップしたというので、試してみました。

 リリースブログのほうには、あまり詳しい機能は解説されていません。

  Raspberry Pi Imager update to v1.6 - Raspberry Pi
  https://www.raspberrypi.org/blog/raspberry-pi-imager-update-to-v1-6/

 本家のRaspiOSのページからダウンロードします。

  Raspberry Pi OS – Raspberry Pi
  https://www.raspberrypi.org/software/

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 macOS用のファイル名には1.6が入っているのが確認できます。
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 イメージファイルをマウントして、アプリケーションフォルダにRaspberry Pi Imagerをコピーします。古いバージョンのものを残したい場合は、アプリケーションフォルダ内の古いアプリケーションの名前を変更しておくといいでしょう。
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 実行します。OSによるチェックが入ります。開くボタンで実行を確定します。
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 見た目は以前のものとまったく変わりません。
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 OS選択メニューでは、いくつか項目が増えています。
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 ダウンロードできるイメージの種類がだいぶ増えているようです。自分がよく使うUbuntuだけ見てみましょう。
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 ユーティリティイメージには、以前はEEPROMをクリアするツールが入っていましたが、現在はブートローダ関連が入っています。
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 ブートの切り替えは、少しテクニックが必要でしたが、これで安心してできるようになりました。
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 さて、拡張メニューを試してみましょう。

 CTRL+SHIFT+Xキーを押すと、拡張メニューが表示されました。
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 この設定がアプリが終了するまでか、それともデフォルトとしていつも使用するかを選べます。
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 "Disable overscan"ではディスプレイ出力のオーバースキャンをオフにできます。デフォルトではオンです。オンになっていると、画面表示のまわりに黒い縁が出ることになります。

 "Set hostname"では、SDカードに書き込む際に、デフォルトのホスト名であるraspberry以外を指定できます。もし、これが有効だとしたら、RaspiOSだけかもしれません。RaspiではmDNSがデフォルトで有効になっているので、同じネットワークに複数のRaspiを設置していると、ホスト名でのアクセスが可能です。
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 "Enable SSH"では、ssh接続の有効化ができます。パスワード認証か、公開鍵認証を選べます。これまでは、/bootにsshという名前のファイルを作ることで対応していましたので、一つ手間が減るとともに、パスワード認証をせずに公開鍵認証ができるのがいいですね。
 鍵については、アプリケーションが動作しているユーザーの公開鍵の末尾を、自動で取得して表示してくれています。
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 "Configure wifi"では、無線LANの設定ができます。SSIDは、現在接続しているWiFiの情報から取得しています。
 無線の国によるチャンネル有効化設定もできます。日本で使う場合は、「JP」を選んでください。
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 "Set locale setting"では、ロケールの設定ができます。タイムゾーンと、キーボードの設定、起動時に設定ウイザードを起動しないようにできます。タイムゾーンは、起動したmacOSの設定を表示しています。
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 最後の"Persistent setting"は、アプリの設定です。
 "Play sound when finished"は、書き込み終了時に音を鳴らします。
 "Eject media when finished"は、アプリケーション終了時にメディアをイジェクトします。
 "Enable telemetry"は、統計情報の収集の設定です。これまでは、コマンドラインで設定する必要があったので、楽にできるようになりました。
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 Raspberry Pi Imagerは、どのディストリビューションがダンロードされているのか、統計情報を収集しています。これまでは、気になる場合、これをオフにするには以下の方法で可能でした。

 Windows:以下を実行。
  reg add "HKCU\Software\Raspberry Pi\Imager" /v telemetry /t REG_DWORD /d 0

 Linux:
  rpi-imager --disable-telemetryで起動。
  または、~/.config/Raspberry Pi/Imager.confを作成して以下を書き込んでおく。
  [General]
  telemetry=false

 macOS:以下を実行。
  defaults write org.raspberrypi.Imager.plist telemetry -bool NO

 Raspberry Pi Imagerは、拡張メニューによって、かなり便利になりました。
 欲を言えば、xz形式のサポートと、拡張メニューでhdmi_force_hotplugを追加してもらえるとうれしいですね。


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前の情報:
Raspberry Pi Imagerを試してみる - Qiita
https://qiita.com/kinneko/items/9aacd3d852a3073c0b6c

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