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OpenBSD 6.2 のインストール

Last updated at Posted at 2017-10-22

はじめに

2017年10月9日に OpenBSD 6.2 がリリースされました。
6.1 からのアップグレードを考えていましたが、ディスク構成を少し見直す必要があったので、今回は一からインストールをやり直しました。
また日本語デスクトップ環境として Xfce4 をインストールしました。

OpenBSD 6.2 のインストール手順

今回行った OpenBSD 6.2 のインストール手順を説明します。
今回は20GBのディスクを仮想マシンに割り当てました。

(1) インストールメディアで Install 実行

OpenBSD の適当なミラーサイトから install62.iso をダウンロードしてきます。

コンピュータを install62.iso で起動して、(I)nstall を実行します。
62-01.png

キーボード・レイアウトの設定等、いくつかの質問に答えた後、ディスク構成の設定に移ります。

ディスク構成は20GBだとデフォルトでは以下のように割り当てられるようです。
62-04.png

ここで (E)dit auto layout を選択して、ディスク構成の変更を行います。
6.1までの経験から、今回は20GBをこんな風に割り当てることにしました。

/           200M
/tmp        200M
/var        200M
/usr        2G
/usr/X11R6  500M
/usr/local  6G
/usr/src    4G
/usr/obj    4G
/home       2G

Label editor では ? を入力するとヘルプが表示されます。
62-05.png

R コマンドでサイズ変更するパーティションを選択して、サイズを指定します。
62-07.png
変更が完了したら p コマンドで表示して確認します。
sizeは512バイトブロックで表示されるようです。
/ の aパーティションは 409600 × 512 ÷ 1024 ÷ 1024 = 200MB で正しく設定されているようです。

OKだったら w コマンドで Label を書き込みます。

x コマンドで Label editor を終了すると、変更した内容がディスクに反映されます。

ディスク設定が完了したらインストールするセットを選択し、インストールが始まります。
62-10.png

インストールが完了したら reboot します。
62-11.png

OSインストールの公式FAQは https://www.openbsd.org/faq/index.htmlInstallation Guide を参照

(2) OSパッチ適用とパッケージの更新

root でログインし、OSパッチ適用とパッケージ更新をします。

パッケージのインストール元を指定するための /etc/installurl を設定します。以下は設定の一例です。

/etc/installurl
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/OpenBSD

コンピュータがファイアーウォールの内側にありプロキシ経由でないとインターネットに接続できないネットワーク環境なら、環境変数 http_proxy と https_proxy にプロキシを指定しておきます。

# export http_proxy=proxy.mydomain.com:8080
# export https_proxy=proxy.mydomain.com:8080

OSパッチを適用します。

# syspatch

パッケージを更新します。

# pkg_add -u

以上でOSパッチ適用とパッケージ更新は完了です。

OSパッチについてはOpenBSD 6.2 Errata を参照

パッケージの公式FAQは https://www.openbsd.org/faq/index.htmlPackage Management を参照

(3) ディスプレイの大きさの設定

私は OpenBSD を VMWare の仮想マシンにインストールしていて、デフォルトのままだとログインマネージャを表示した時のディスプレイのサイズが大きすぎて不便なので以下の設定を行いました。

/etc/X11/xorg.conf
Section "Monitor"
  Identifier    "Configured Monitor"
  HorizSync     1-10000
  VertRefresh   1-10000
  Modeline      "832x624" 100 832 932 1032 1132 624 724 824 924 -HSync +Vsync
EndSection

Section "Screen"
  Identifier    "Default Screen"
  Monitor       "Configured Monitor"
  Device        "Configured Video Device"
  DefaultDepth  24
  SubSection    "Display"
    Depth       24
    Modes       "832x624"
  EndSubSection
EndSection

以下の記事を参考にさせていただきました。
VMware上のLinux(X-Window)で画面解像度を自由に設定する

設定ファイルの編集が完了したら rootアカウントで reboot します。以下のようにログイン画面が出ました。
62-12.png

日本語デスクトップ環境の導入

基本的なインストールができたので、日本語のデスクトップ環境として Xfce4 を導入します。

(1) 必要なパッケージのインストール

Xfce4、入力ツール(scim-anthy)、日本語フォント(M+フォント)をインストールします。

# pkg_add xfce xfce-extras consolekit2 scim-anthy ja-mplus-ttf-20060520p5

(2) /etc/rc.conf.local の設定

以下のように pkg_scripts の行を追加します。

/etc/rc.conf.local
xenodm_flags=
pkg_scripts="messagebus"

(3) .xsession の作成

Xfce4 のデスクトップにログインするユーザでログインして、ログインディレクトリ配下の .xsession を作成します。
以下の設定でユーザがログインマネージャからログインした後に Xfce4 が起動されます。

$HOME/.xsession
export LANG=ja_JP.UTF-8
export XMODIFIERS="@im=SCIM"
export GTK_IM_MODULE=xim
export QT_IM_MODULE=xim
scim -d
exec ck-launch-session startxfce4

ログインすると以下のように日本語デスクトップ環境が使えるようになっています。
62-13.png

まとめ

OpenBSD 6.2 のインストールを行いました。
今回はディスク構成を自分の必要性に合わせてデフォルトから変更しました。
デスクトップ環境は6.1の時と同じ Xfce4 にしましたが、時間が取れれば他のも使ってみたいと考えてます。

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詳しくはこちら: https://www.openbsd.org/donations.html

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