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SEOのお勉強〜検索品質評価ガイドラインを読み解く〜

Last updated at Posted at 2020-05-17
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:warning: 注意

本資料は2016年に作成されたものとなります。
最新の検索品質評価ガイドラインの情報と異なる場合があります。


:beginner: 導入知識


Googleの検索アルゴリズム実装の流れ


  • Googleは1年間に数万個のアルゴリズムを作成し、その中で正式に実装されるものは1%ほど
  • 新しいアルゴリズムが出来た時、一般公開をせずにまず試験を行なう
  • その試験で「この検索結果の方が良い」と評価を行なうのが「検索品質評価担当者」
  • 評価者は評価ポイントや基準を明示した「検索品質評価ガイドライン」に則って評価を行なう
  • 検索品質評価ガイドラインはGoogleの理想・価値観を具体的に示している

ウェブマスター向けガイドラインもあるが・・・

  • Googleの最低限の要求を抽象的に示す
  • 達成できていない場合SEOに障害が発生しうる
  • どんなウェブサイトにもあてはまる
  • Googleに評価されるためには「これだけはやっておくとよい」「これだけは絶対にしてはいけない」という内容が記載されている

検索品質評価ガイドラインについて


  • Googleの新アルゴリズム導入を決めるテストの際に、どういう検索結果が出た方が良い検索かという基準を定めてそれに則ってテストを行っているその基準のこと
  • つまり、検索品質評価ガイドライン通りに作ればGoogleが今後実装しようとしているものあるいは既に実装されているものの判断基準に沿ったものが作れていることになる

検索品質評価ガイドラインの構成(大事なとこだけ)

  • 4-6:General Guideline Overview(概要)
  • 7-66:Page Quolity Rating Guideline(ページ品質)
  • 67-86:Understanding Mobile User Needs(モバイルユーザー)
  • 87-151:Needs Met Rating Guideline?(ニーズへの合致)

Googleに評価されるには以下がポイントとなる

  • 高品質(Page Quality)であるか
  • ページの品質と量が最適か
  • ページの目的にあったキーワードとコンテンツ構成になっているか
  • ユーザーが見やすいか(Mobile User Needs)
  • ページに無駄がないか
  • 分かりやすいUI・UX設計になっているか
  • ユーザーの需要に合っているか(Needs Met)
  • ユーザーはどういう内容を検索したがっているのかに対して適切なコンテンツが表示されているか

その他重要な概念

  • 出来る限り、即座に結果を提供する
  • 役に立たないもの評価しない

検索結果ページに表示させる評価方法

  • クエリ(検索ワード)に対しての関連性をNeeds Metで評価
  • どんな高品質なページであっても、ユーザーのニーズに合わなければ最低のNeeds Met評価を受ける
  • Page Quality評価はNeeds Met評価に対して補正を加える
  • ページの内容がユーザーの受容にあっていてもPage Quality評価で品質が低いと評価されればNeeds Metの5段階評価のうち4点以上を得られない
  • 同じようなコンテンツなら高品質なページである方がNeeds Met評価も改善する

サービス設計→SEO対策時の戦略


  • 取りたいキーワードの選別をする
  • 作りたいサービスから取りたいキーワード洗い出す
  • キーワードボリュームの調査する
  • キーワード→検索結果→検索ページを見てユーザーの意図を把握する
  • ユーザーが何を欲しがっているのか、どんな意図でこのキーワードで検索したのかを把握する
  • 競合サイトをみてどのキーワードで勝てるかを選別する
  • キーワードボリュームと競合サイトの組み合わせで狙うキーワードの選定する
  • サービス、コンテンツ作成する

:boy_tone1: オーサランクについて

google-authorship1.jpg

  • 現在は撤退
  • 信頼出来る人が言っていることを何かしらで示す必要がある
  • 誰が言っているかが重要視するのは変わらない(Author Rank)

:newspaper: SCRB

release20151228_02_06.jpg

  • SCRB(Special Contents Result Block)
  • SCRBに検索結果が置き換わるようになってくると、その検索結果をコンテンツとして扱っていたサービスはGoogleが競合となって食われる可能性がとても高い

まとめると


:grinning: GOOD
  • ユーザーの役に立つ目的を持つ
  • 目的達成に十分な量の、高品質なメインコンテンツである
  • ユーザーからの評判がある
  • 目的達成に役立つ機能・デザイン(UI・UX)
  • E-A-Tがある

:scream: BAD
  • ページの目的の欠如と目的達成のためのデザインや機能が不足
  • ユーザーにとって使いづらいデザインや機能が存在する
  • ページの目的に対しての情報の質の不足
  • ページの目的に対して情報の量の不足
  • E-A-Tの不足
  • ユーザを害する目的がある、だます目的がある、目的の欠如
  • ネガティブな評判が出回っている
  • SCがページの目的を邪魔している
  • ページの目的を達成するためのSCが不足している
  • 空白の使い方などでMCが読みづらい
  • MCの可読性を阻害する広告の配置
  • 画面全体に出てきて明らかにMCの可読性を阻害するポップアップ広告等
  • ナビゲーションリンクの中に入っていてユーザーを混乱させる広告
  • 404リンクや存在しない画像が存在するとき
  • 分かりづらいページデザイン
  • 無目的なリダイレクト
  • そもそもMCがない
  • 検索エンジンに評価される目的だけのキーワードが乱立されたページ
  • コピーされたメインコンテンツ
  • 更新がなく放置されている
  • スパムページ

E-A-Tとは


  • 専門性・熟練度(E)
  • 権威性(A)
  • 信頼性(T)

専門性・熟練度(Expertise)

専門知識を持つ人、その道に熟練した人などのエキスパートが作成したコンテンツを評価する
プロかアマかは関係ない、実際に優れているかどうか

権威性(Authoritativeness)

著者・サイト自体がトピックに対する権威で、この人・このwebサイトが言っているから間違いないという点を評価

信頼性(Trustworthiness)

専門家の推薦があるなど、この根拠があるから、このコンテンツは信頼できるという評価をする


YMYLについて


Your Money Your Lifeの略
ユーザーの金銭・姓名に重大な影響を与える可能性があるトピックのこと


YMYLに該当するページ

  • 商売の売買・金銭の授受
    • ショップ、銀行など、購入、想起、支払い機能のあるページ
  • 財産に関する情報
    • 投資、税、退職金運用、家の購入、学費支払い、生命保険などの情報ページ
  • 医薬系情報
    • 肉体や精神面の健康、薬品、病気、栄養学などの情報やアドバイスを掲載するページ
  • 法的情報
    • 離婚・養育権・遺言書作成・市民権獲得などの情報や助言を掲載
  • その他
    • 養子縁組・車の安全性など「金銭・生命に重要な影響を与えうる情報」

コンテンツの区分とは


GoogleはコンテンツをMC(メインコンテンツ)、SC(補助コンテンツ)、Ads(広告)の3点に分類する
高い評価をうけるには「MC・SCが役に立ち」「MCを直感的に利用しやすい環境」であること


MC

記事本文、メイン動画、メイン画像などページの目的達成に直接関わるコンテンツ
品質評価の主な対象

SC

ナビゲーションリンク、関連コンテンツ紹介など
目的達成には直接関係ないが、UX向上に役立つもの
無用なSCやMC利用に邪魔なSCはマイナス影響

Ads

AdsがMCの利用を妨げるとマイナス評価
ポルノ掲載は大きくNeeds Metを下げる


Page Quality評価の基準


  • MCの量と質
  • ページの目的を達成するために十分な量の高品質なコンテンツが必要
  • 量が多いほど良いのではなく、目的達成に必要な量があれば十分
  • 逆に冗長なコンテンツは低品質と評価
  • E-A-T
  • YMYLに関しては高い基準が求められる
  • 高いE-A-Tを要求しないトピックについては、人気・ユーザーエンゲージメント・ユーザーレビューなどを評判として採用する
  • ユーザーに見やすいサイト

検索意図の分析とは


検索意図をKNOW/GO/DOの3タイプで分類(今まで)
ユーザーの意図に応じて出す検索結果を変えるのがGoogleの思想
ページ順位を上げたい場合はユーザーの意図を検索キーワード、検索結果、上位表示のページを分析してユーザーの意図を見極めて、そこで勝てそうなキーワードで攻める


  • KNOW:情報や知識を探したい
    • (インフォメーショナル・クエリ)
  • DO:購入や予約など取引したい
    • (トランザクショナル・クエリ)
  • GO:特定のサイトに移動したい
    • (ナビゲーショナル・クエリ)

Visit-In-Personというもの

近くにあるコーヒーショップやATMを探すといった意図でユーザーが入力するクエリ
例えば、モバイルで、[Pizza]というクエリがあった場合、ユーザーはピザとは何かを知りたいのではなく、近所にあるピザ屋について調べたがっている可能性が高いということを認識する必要がある

SCRB(ナレッジカード)の推奨

ナレッジカード・ライブリザルト・ロールバック等のSCRBを推奨

フィーチャードスニペット

検索インテントをKnow/Do/Visit−in−Personなどの種類に分類


検索結果の表示方法


  • SCRB(Special Content Result Block)
    • 地図や住所情報
    • 天気予報
    • カロリー
    • 人の情報
    • 映画情報
    • その他
  • Web Search Result Block
    • 通常の検索結果
    • リッチスニペット等もある

Needs Metとは


品質評価のもう1つの評価軸「Needs Met」では、検索結果がモバイルユーザーの要求にどれだけ合致しているかを
Fully Meets/Highly Meets/Moderately Meets/Slightly Meets/Fails to Meetの5段階で評価


減点要素

  • ポルノコンテンツ
    • わいせつな画像、文章、ポップアップ、目立つ広告が表示される場合、明確にポルノを求めるクエリ以外に対しては評価が減算される
  • 広告や埋め込みコンテンツに注意
  • セキュリティ
    • セキュリティ警告、証明書に関する警告が表示される場合、そのページは読み込めなかったという扱いになる
  • 言語対応していないとその他言語(Locate)では最低評価を受けて表示されないようになっている

参考

Google検索品質評価ガイドライン

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