背景
容量/価格だけを重視して購入したNASである
buffalo LS210D(2TB、2015年製)が見事に操作不能に陥りました。
Amazonでの購入から約2年間、
主にwindows、mac、androidで使用しており
当然大きな声で言えないような大切なファイルも多数格納しておりました。
端末からNASへのアクセスが極端に遅くなり、
それに気づいた時点でwindowsのrobocopyなどで救出を試みるも
遂にネットワーク経由ではアクセスができなくなり
600GBほどのデータが取り残されてしまいました。
似た状況で困られている方がおられると思うので
LS210DからHDDを取り出してデータを救出した方法をご紹介します。
1.NASケースを物理的に破壊してディスクを取り出す
LS210Dには東芝製のハードディスクが採用されています。
筐体を壊してこれを取り出します。
筐体を壊すのは雑でも良いですが、
ハードディスクを取り出す際にはSATAの端子部分に傷をつけないように注意しましょう。
2.PCに接続する
取り出したハードディスクのSATAをUSBに変換してPCに接続します。
私はこちらの変換ケーブルを使用しました。
Inateck SATA - USB3.0変換ケーブル
http://amzn.asia/2vIEip7
3.ubuntuでデータを救出する
変換ケーブルを使ってNASとPCが接続できても、
buffaloのNASのデータ保存形式はext4ですので、
windowsではデータの操作ができません。
そこでデータの読み出しにubuntuを使用します。
私はデュアルブートのubuntuを使用して
windowsで使用しているexfat形式のHDDにデータをコピーしました。
(わざわざこのためだけにデュアルブートにしたくない方は、
ubuntuOSのインストールDVDを作成し、BIOSの起動ディスクに設定し、
try ubuntuすれば同様のことが可能です。)
デフォルトのubuntuではexfat形式を操作できないので
次のコマンドでexfatを読めるようにします。
sudo apt-get install exfat-fuse exfat-utils
後はドラッグ&ドロップでファイルを移せば救出完了です。
諦めず試してみましょう。