電話番号の必須入力
Webアプリの認証機能
Webアプリ(に限らずシステム全般)を作る際に認証機能の有無は重要な要件である。
これはシステムに認証機能がなかった場合の話。
認証機能がないシステムでも身分証の提示が条件だったり、メールアドレス入力が必須だったり、固有の一意なIDが必須だったりする。
そのうちの一つに「電話番号の入力を必須条件とする」というものもある。
性善説に基づいたサービス
認証機能がないということは個人を特定する力が弱い(一人が複数人として利用することができてしまう)
Twitterやフリーメールなどもともと個人が複数アカウントを使用することが認められているサービスもあるが、
1アカウント限定のサービス、例えば初回登録クーポンや倍率の高いチケットの予約などは複数アカウントを所持することでサービス提供側が望まない形で利益を得られてしまう。
メールアドレスの一意性は弱い
同システムにて予約する際にユーザーはメールアドレスの入力も求められるが、
GmailやYahooメールなどフリーのメールアドレスを個人が複数持つことは難しくない。
反対に、一個人が複数アカウントを使用することが前提のシステムではメールアドレスの登録くらいがちょうどよかったりする。
電話番号の一意性
メールアドレスに比べて電話番号はどうだろうか。
電話番号の取得はメールアドレスほど手続きなど容易でなく、費用が掛かる場合がほとんどだ。
個人を特定するまでには至らないかもしれないが、サービスの不正利用に使うにはハードルが高い。
※実際には他人の電話番号を入力することなどもできてしまうため、電話番号を使用したSMS認証などが必要な場合もあります。
電話番号に等しい一意性
電話番号そのものを必須入力とするのではなく、外部アカウントを利用した認証を行うパターンもある。
LINEなどそもそも電話番号が必須となる外部のアカウントを使用した認証も電話番号の必須入力と同等かそれ以上の特定力があると思う。
まとめ
- サービス・システムによって必須入力となる項目は異なる。
- 場合によってはガチガチに個人を特定する必要があるパターンもある。
- どの程度自由に使わせたいかによって何を必須項目とするか決めよう。