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自律的なプロダクト改善ができるチームを作るために

Last updated at Posted at 2018-12-23

はじめに

この記事はMakuake Product Team Advent Calendar 2018の24日目の記事です。

株式会社マクアケ開発本部マネージャーのkimura-ryoheiと申します。
プロダクト改善を目的とするチームのリーダーとして活動していくなかで、チームが自律的にプロダクト改善を進められるように意識していたことをまとめます。

チームで権限を得ること

チームに権限がないとチーム外からの意向に沿って動くケースが増え、自律的に動くことが難しくなります。権限を得られない場合には、まず先にチームで信頼を得る必要があります。具体的に何をするかということになりますが、自分のチームでは最初は提案から行いました。今サービスにとって必要な改善はここではないかという提案を、決定権のある人に向けて行いました。その後、実際に提案を形にすることで信頼を得ていき、権限を移譲してもらえる状態に持っていけたと感じています。

技術配置がバランス良いチームであること

プロダクトの改善は一つの技術で完結しません。例えばフロントエンドの知識のみがあるチームでサービスの改善を行おうとすると、APIの改善が必要なというときに他チームに力を借りることになり、改善が遅れたり、実施できなかったりします。チーム内に技術に偏りがあっては、チームでプロダクト改善を担えないのです。そのような状況の場合には、チーム編成を変えます。サーバーサイドエンジニア、フロントエンジニア、iOSアプリエンジニア、など、チーム内でバランス良い状態を目指しましょう。
しかし、チーム内ですべてをまかなえない場合もあるかと思います。その場合はチームでその技術を習得するしかありません。自分のチームでは最初データ分析の技術が乏しかったのですが、知り合いをたどってチーム外に協力を仰ぎ、必要な場合には教えを請いながらチームで習得していきました。

目標に沿って行動できること

前提になりますが、まず目標が決まっていることが重要です。チームの目標について決定権を持つ人とチームの間とですり合わせを行います。できる限りチームメンバー全員が参加する場で話すことが望ましいです。メンバー個人が目標に対する納得感を持っていると、その後の行動もしやすくなります。これが難しい場合には、チームリーダーが目標とそれを追う理由をセットでメンバーに伝えられるようにします。できる限り納得感を得られるように、理由についてきちんと理解し伝えることが重要です。
目標が決まったら、その後の活動の中で目標に沿った動きができているかを確認します。例えば、OKRを使うことはその役に立つと思います。また、メンバーが今やっていることについて、なぜそれをやっているのかを適宜聞くということも役立ちます。今やっていることの理由がチームの目標から逸れていないかを日々確認することで、自分がやっていることと目標とのつながりを意識できます。

自分たちで自分たちを改善できること

チームで自律的なプロダクト改善を行う場合、チーム自身がチームの動き方を改善できることはとても重要です。チーム外から見てチームが結果を出せていないと感じたとき、基本的には何かしらの改善をチーム外から行いたくなります。場合によっては、自律的に活動できる範囲を制限したくなるかもしれません。そのような状況を防ぐために、チームが苦しい状況になったときに、チーム自身でその状況を改善できるようにすることが重要です。
そのために、振り返りの仕組みを作ります。自分のチームでは1週間に1回、または2週間に1回でKPTを行い、自分たちの行動を振り返り、改善をしていきました。また、このとき、チーム内に出てきた改善の動きを、できる限りサポートすることが重要です。チームのメンバーや状況にもよりますが、とにかく任せてみるときと、手を入れて直すときとのバランスを意識しましょう。個人的には、基本的に任せるスタンスを維持することが多いです。ある程度時間が経っても、チーム内に改善が進んでいるという意識が薄いときには、大きく手を入れることもあります。

アイディアをユーザーに当てて結果を得ること

自律的な活動を行うには、メンバー個人のモチベーションはとても重要です。施策のアイディアが浮かんでも、チーム内の提案時点でボツになってしまう、という状況が続くと、モチベーションの維持は難しいと思います。なので、できる限りアイディアは実際にユーザーに当てて検証しましょう。例えばA/Bテストを行うことが役に立ちます。自分のチームでは、ユーザー全体ではなく一部のユーザーに対してA/Bテストを行い、有用性を確かめてから、ユーザー全体にリリースするという流れを多く行いました。これによって、社内のメンバーからのフィードバックではなく、実際のユーザーからのフィードバックを得ることができます。ユーザーに自分のやりたいと思った施策を当てられることは、サービスを良くしたいと考えるメンバーにとって、重要な機会です。もちろん、明らかにクオリティ不足のアイディアの場合には、A/Bテストの前に磨き上げることが重要ですが、メンバーの思いをユーザーに届ける機会を増やし、それによって高まったモチベーションを次の施策へのエネルギーにするようなサイクルを作ることを意識したいところです。

まとめ

今回、自分が、プロダクト改善を目的とするチームのリーダーをするなかで、自律的にプロダクト改善を進められるように意識をしていたことについて書きました。

  1. チームに権限を与えること
  2. 技術配置がバランス良いチームであること
  3. 目標に沿って行動できること
  4. 自分たちで自分たちを改善できること
  5. アイディアをユーザーに当てて結果を得ること

これらを行い、メンバー個々人のアイディアを実際にユーザーに当てて評価を得るという体験を繰り返すことができる状態に持っていくことが、自律的なプロダクト改善ができるチームを作る上で重要だと考えています。これからも良いチームで良いプロダクトを作っていけるように頑張っていきます。
自律的なプロダクトの改善に熱意のある方は、ぜひ、「各種エンジニア募集! クラウドファンディングMakuake」からご連絡いただければと思います。

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