UX白書とは
2010年9月にドイツで行われたUXセミナーの議論の内容をまとめた宣誓文。一般公開されている。
原文
参考資料
はじめに
UXという用語は広く使われるが人によって解釈は異なる
UXとは
- 一般的な概念としての経験の一部(システムを通じた経験)
- 個人的な利用に限らず、受動的にシステムと関わることを含む
- ある個人に固有のものである
- 過去の経験と、それに基づく期待によって影響される
- 社会的文化的な文脈に根ざす
UXの特徴
- ユーザビリティはUXと同義ではない。
- UX全体に影響を与える側面はあるが、イコールではない
- UXデザインは、インターフェイスデザインよりも広範囲なものである
3つの視点
- 経験する
- システムと出会うときの知覚・認知の流れとその解釈、またその結果として生じる感情の変化
- ある経験
- 始まりと終わりがあるシステムとの出会いにおいて、人がその時間をどのように経験したか、という全体的な意味
- 共経験
- ある状況に位置付けられ社会的に構成されたものと解釈できるような経験
UXの期間
UXは期間(time span)の違いによって分類される
- 予期的UX
- 初めての利用よりも前の期間、あるいは下記以外の期間
- 利用前に経験を想像する
- 一時的UX
- インタラクション中に感じる感情の特定の変化
- 利用中に経験する
- エピソード的UX
- ある特定の利用エピソードに関する評価
- 利用後に、ある経験を内省(自分の考えや行動などを深くかえりみること)する
- 累積的UX
- 特性のシステムをしばらくの期間、利用したあとの見方
- 利用時間全体で、多種多様な利用期間を回想する
UXについて議論するときには、対象とする期間を明確にすることが重要である
UXに影響する要素
- 文脈
- 文脈が変わればシステムは変わらずともUXは変化する
- 社会的な文脈
- 物理的な文脈
- 仕事の文脈
- 技術や情報の文脈
- 文脈が変わればシステムは変わらずともUXは変化する
- ユーザー
- ある人がシステムを体験することは動的なため、UXも動的になる
- モチベーション
- 雰囲気
- 心理状態
- 身体的状態
- 期待値
- ある人がシステムを体験することは動的なため、UXも動的になる
- システム
- システムの特性に対するユーザーの知覚・認識はUXに影響を及ぼす
- 機能性
- 審美性
- インタラクティブ性
- 反応性
- システムの特性に対するユーザーの知覚・認識はUXに影響を及ぼす