まえふり
企画をしていると、自分はそれなりにちゃんと考えて持っていったものなのに、
方向性はこれで。次回の会議はこれをブラッシュアップしたものを持ってきてもらって検討しましょう
なんて言われることが多々あります。
で、帰ってきて思うんですね。
「これ以上、どこを深堀りすればいいんだ」「ブラッシュアップってなんだよ」と。
そういうときにオススメの手法がこれです。
手順1:審査員になってダメ出しする
自分で作った企画ですが、一旦自分で考えたということは忘れましょう。
そして、自分が審査員(もしくは上司やクライアント)だったつもりになって、そこにこの企画が提出されたとします。
審査員なので、思う存分ダメ出ししましょう。
- 優等生の模範解答みたいだけど、それって本当にユーザーは面白いと思うの?
- そんなに思い通りに行動してくれないよね、実際。
- たくさんユーザーがいれば成立するかもしれないけど、最初はユーザー0人じゃん。そう考えるとつまらないよね。
- 最初の1回はそうかもしれないけど、2回めアクセスしようと思ってくれる?
- 考え方は面白いんだけど、それって実現できるの?
- その利用シーンでは、スマホ起動するヒマないよね。
- もう他のサービスで良いものあるじゃん。わざわざ新しいの使わずにそっち使うよね。
- などなど
たくさんあればあるほど良いです。
上から目線で、容赦なく。
手順2:ダメ出しを解決していく
手順1で出てきたダメ出しは、企画として弱いところです。
つまりダメ出しができちゃう企画だから、ブラッシュアップして持ってこいと言われるんですね。
なので、自分出したダメ出しを1つ1つ考えましょう。解消するにはどうするか。
いままでは考えてなかったけど、こうすれば面白いと思ってくれるんじゃないか。
たしかにあのタイミングでスマホを操作するのは難しいから、あとから操作できるようにしよう。
そして、出来る限りたくさんのダメ出しを解消する。理想はすべてを潰すことです。
手順3:前提と矛盾・崩壊していないか再確認
夢中になって考えをふくらませると、思いもよらぬ方向に進んで
たしかに良くなっていくことも多いのですが、
そもそもの目的とズレてしまうこともあります。
せっかく考えた企画も、ズレてしまえば採用されません。
一度クールダウンして、前提に沿っているかを見返しましょう。
さいごに
ブラッシュアップしろと言われたことを漠然と捉えてしまうと
その企画を掘り下げ良くしていくのではなく、
単にもっと何かを付け加えてみるということに陥ってしまうことがよくあります。
そうなってしまうと、次回の会議で提出しても
確かに枚数は多くなってるしたくさん書いてあるんだけど
別に良くなってるわけでもないね。もう少し煮詰めてみましょうか。
と、また同じことを繰り返すことになり、ずっと産みの苦しみを味わうことになります。
そうならないためにも、審査員になりきってみることをオススメします。