定義
おもてなしとは客に対して心のこもった待遇や歓待やサービスをすることを言う。「もてなし」に「お」をつけて、丁寧にした言い方である。(出典:wiki)
果たしてそれは「おもてなし」なのか
オリンピック招致における「お・も・て・な・し」の影響か、おもてなしという単語がよく使われ、マーケティング業界でも、事あるごとに、お客様に「おもてなし」を提供するなどと言われている。
が、
いざ、実行しようとした際に、言葉だけがひとり歩きして本当のおもてなしになっていない場合が散見される。
「おもてなし」とは何なのか。
おもてなしとは、日本語である。
英語に訳すとhospitalityらしいが、なんとなくニュアンスが違うのは感じ取ってもらえるのではないだろうか。
そのなんとなくの違いについて、それはきっと日本人がやれば「おもてなし」であり、欧米人がやれば「hospitality」。そんなイメージがあるのではないか。
つまり、おもてなしには日本人的な行動と共にある言葉なのである。
でしゃばることもなく、押し付けがましくもなく、つきつめれば受け手がおもてなしを受けていることすら感じずにただストレス無く心穏やかでいられる環境を提供すること。それこそがおもてなしなのだろう。
時代はおもてなしだと言って、むやみやたらと自己主張したりレコメンドしたりするのは、それはただのおせっかいに他ならない。