アジェンダ
基本的なサーバーについて要点だけを備忘録的にまとめます。
サーバーとは
サーバー利用者の要求に応じてデータを提供するシステムです。
サーバーの種類(利用形態別)
共用サーバー(Shared Server)
複数のユーザーが同じサーバーを共有します。低コストですが、他ユーザーの影響を受けやすいです。
- 例: エックスサーバー, mixhost, ロリポップ, GMOペパボの共用サーバー, Bluehost
- メリット: 低コスト、設定が簡単
- デメリット: パフォーマンスが他ユーザーに左右される
専用サーバー(Dedicated Server)
1台のサーバーを専有します。高パフォーマンスでカスタマイズが可能ですが、コストが高くなります。
- 例: さくらの専用サーバー, ConoHa by GMO, Hetzner, OVHcloud, Liquid Web
- メリット: 高パフォーマンス、他ユーザーの影響を受けない
- デメリット: 高コスト、管理が必要
VPS(Virtual Private Server)
1台のサーバーを仮想化し、専用リソースを提供します。共用サーバーと専用サーバーの中間的な選択肢です。
- 例: ConoHa VPS, さくらのVPS, DigitalOcean, Vultr, Linode
- メリット: 専用リソース、比較的低コスト
- デメリット: リソースの限界がある
クラウドサーバー(Cloud Server)
仮想化されたサーバーで、リソースを柔軟に管理できます。スケーラビリティが高く、従量課金制が一般的です。
- 例: AWS EC2, Microsoft Azure, Google Cloud, IBM Cloud, Alibaba Cloud
- メリット: 高スケーラビリティ、効率的なコスト管理
- デメリット: 設定が複雑、ネットワーク依存度が高い
用途に応じた選択基準
- 共用サーバー: 小規模サイト、初心者向け
- 専用サーバー: 大規模サイト、高トラフィックサービス
- VPS: 中規模サイト、開発・テスト環境
- クラウドサーバー: スケーラブルなサービス、スタートアップ
サーバーの種類(機能別)
Webサーバー
ウェブページを提供します。
- 例: Nginx, Apache
データベースサーバー
データの保存、管理を行います。
- 例: MySQL, PostgreSQL, MongoDB
メールサーバー
電子メールを送受信します。
- 例: SMTPサーバー, IMAPサーバー
ファイルサーバー
ファイルの保存とアクセスを提供します。
- 例: FTPサーバー, SMBサーバー
アプリケーションサーバー
アプリケーションの実行環境を提供します。
- 例: Node.js, Tomcat
DNSサーバー
ドメイン名をIPアドレスに変換します。
- 例: BIND, Unbound