Snow Family
- オンプレの大量のデータを専用の物理デバイスを利用して安全に転送するためのサービス
- AWSからデバイスが貸し出され、ユーザーが移行対象データをデバイスへ取り込む
- デバイスをAWSに返送するとデータがS3に保存される
- データ量に応じて複数のデバイスを利用することも可能
- 必要に応じて、CPUやメモリを搭載したストレージも選択でき、IoT端末やエッジコンピューティングにも利用可能
- コンピューティング用途の場合は複数台で構成するクラスターの注文も可能で、耐久性・耐障害性を向上できる
- デバイスはインターネット不要のオフライン環境で動作する
- オプションとして、AMIやLambda関数を設定可能で、データ転送時に自動で特殊な処理やデータ分析を実行できる
Snow Family の種類
Snowcoen
- データ転送・保存やエッジコンピューティングに対応したサービス
- デバイスがコンパクトなため、IoTや持ち運び用途にも利用可能
- 物理的な輸送ではデバイスからS3への移行に限られる
- DataSyncを使用してオンラインでデータを転送することも可能
- DataSyncエージェントがプリインストールされている
- DataSyncを使用した場合の転送先はFSx for Windows で、アクセス権限を保持したまま移行可能
- ストレージ容量
- HDD: 8TB
- SSD: 14TB
Snowball
- Snowball Edge Storage Optimized
- 転送用ストレージとしての利用が主
- 大規模なデータ転送に適している
- オンプレからS3へのインポートだけでなく、S3からのエクスポートにも対応
- インポート時はからのデバイスが送付される
- エクスポート時は指定したS3バケットからデータがロードされた状態でデバイスが届く
- ストレージ容量
- HDD: 80TB
- SSD: 210TB
- Snowball Edge Compute Optimized
- vCPUやメモリが搭載されており、エッジコンピューティングが可能
- オフライン環境でも高度な情報処理が必要なケースに適している
- ストレージ容量
- HDD: 39.5TB
- SSD: 28TB
容量での比較
Snowball Storage Optimized > Snowball Compute Optimized > Snowcone
- 小容量ならSnowcone
クラウドへのデータ移行方法比較
データ移行支援サービスとしては以下がある
- AWS Storage Gataway
- AWS Data Sync
上記サービスとSnow Familyとの大きな違いは、オフラインでデータ移行可能かどうか。
上記サービスはオンラインでデータ移行するため、リアルタイムでデータが更新される場合やシステムを停止できないケースでの移行に向いている。
Snow Familyはオフラインでのデータ移行サービスのため、バックアップデータやログファイルなどの静的データの一括以降に適している。