iphoneはシュナイダーマンの対話設計における8つの黄金律をどのように達成しているのかについてを考えてみました。
環境:IphoneXR IOS 14.2
###(1) 一貫性
・ホーム画面とAppライブラリの構造の統一
・アプリアイコン、ウィジェット機能・コントロールセンターのアイコンの形の統一
・通知の内容はアプリアイコン・アプリ名・日時・本文の形式に統一
###(2) ショートカットの用意
・画面を開かなくてもカメラ、ライト、コントロールセンターの表示、ミュージックの操作が可能である。このコントロールセンターは通信操作機能・ミュージック操作機能・画面向きロック機能・おやすみモード・明るさ調整・音量調整・画面ミラーリング機能からなる上部の固定部分と下部のタイマー・ライト・電卓・カメラなどからなるカスタマイズ可能部分で構成されている。
・デフォルトアプリとしてショートカットというアプリがある。このアプリは定型操作を登録することができてホーム画面に表示させておくとワンタップで目的の操作を完了することができる。
・ウィジェット機能を使うとアプリを起動しなくてもホーム画面に常に表示させておくことができる。
###(3) フィードバックの提供
・アプリ情報やデバイス情報をアプリアイコン・アプリ名・日時・本文の表示、音声とバイブルにより使用者に報告する。
・地震速報、津波警報、その他の災害・避難情報の緊急速報のフィードバックも行われる。
###(4) 達成感を与える対話の実現
アプリのインストールやアップデートの開始、過程、終了がはっきり表現されている。
###(5) 簡単なエラーの処理
エラーが出た場合にはエラー内容と解決策をモーダルによって表示することで緊急性を表現して、選択ボタンを押させることでエラーを解決したり、使用者にエラー解決の処理をさせる様に誘導する。
###(6) 逆操作
Safariを例にするとページを戻るボタンと進むボタンがあり、また左右にスワイプすることでページを「戻る」「進む」操作が可能である。
###(7) 主体的な制御権の提供
・どんなアプリを使用中でもアプリの切り替えがいつでもできる。
・時間のかかるアプリのインストールやアップデートはいつでも停止する権限が使用者に与えられている。
###(8) 短期記憶の負担の減少
・Iphoneのホーム画面下部のメニューはアプリを4つまで配置可能で使用者の短期記憶への負担が少なくなる様に設計されている。
・中断したアプリが同期処理のアプリで終了しない限り、中断した状態から再開することができる。
・Appライブラリでアプリを保持しておくことができるのでホーム画面を使用頻度の高いアプリやウィジェットのみにすることができる。
参考文献
・Shneiderman's "Eight Golden Rules of Interface Design"
http://faculty.washington.edu/jtenenbg/courses/360/f04/sessions/schneidermanGoldenRules.html
・【超訳】シュナイダーマンのデザイン8原則
https://rentub.com/dev/ui_design_8things/