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【Godot】Godot Engineを使ってみよう

Last updated at Posted at 2023-09-15

■はじめに

最近Unityが"Runtime Fee"ってのを導入して、Unityに対しての不満が多く飛び交っているので、Unity以外でもゲーム作っといた方が仕事とかで役立つかなと思って、この記事を書いてます

●Godotについて

  • 2014年リリース。UnityやUEと比べると、比較的新しいゲームエンジン
  • 利用料金なし。完全無料( 詳細 )
  • Windows,Macに加え、Web上やAndroidでも開発できちゃう
  • 2D/3D対応
  • コンソール以外ビルド可能 (詳細)
  • プログラミング言語は、Godot専用のGDScriptというものや、C#、C/C++、D、Kotlin、Rubyなどの多様な言語がある( 詳細 )
    • GDScriptに関しては、Godot内で完結できるそう。(C#などの言語は、VSCodeなどのコードエディタが必要)

・GDScriptについて

image.png
(画像引用元)

  • Godot専用の言語。Python風のシンプルな構文っぽい
  • コンパイル時間短め
  • マルチスレッド対応
  • ガベージコレクション未使用

■使ってみる

●ダウンロード

こっからダウンロードできます。
C#を利用したい場合、.NETエディションをダウンロードする必要があります

また、Web上でも起動できます。
(起動するには、作成済みのプロジェクトのzipファイルを用意する必要があります)

●起動

こっからは、公式ドキュメントの方が分かりやすいかもです

・プロジェクトの新規作成

  1. プロジェクトマネージャーの[New Project]ボタンをクリック
  2. プロジェクトのディレクトリを作成(※空のフォルダである必要があります)
    image.png
    • ProjectName:プロジェクト名
    • ProjectPath:パス。[Browse]でディレクトリ参照
    • Renderer:レンダラーの選択。お好みのものを選択。(基本的に左のでいいと思う)

・既存のプロジェクトのロード

  1. プロジェクトマネージャーの[Import]ボタンをクリック

  2. 作成したプロジェクトフォルダ内の、.godot という拡張子のファイルを選択して[Open]ボタンでロードできます
    image.png

●Unityとの仕様の違い

・基本要素

  • シーンSceneとPrefabが混ざった感じ
  • ノード:Component的な役割
  • シーンツリー:HierarchyView的な役割
  • シグナル:OnColliderのようなコールバック的な役割

・画面構成

image.png

  1. Scene Dock:Hierarchy View的な役割。シーンの操作をする
  2. FileSystem Dock:Project View的な役割。ゲームの素材の管理をする
  3. Inspector Dock:Inspector View的な役割。選択されたシーンの操作をする
  4. WorkSpace:Scene ViewとGame Viewの併用ビュー(2D/3Dってやつ)の操作や、GDScriptの編集ができる。
    • 画面中央上部から、2D, 3D, Scriptなどを切り替えられる
      image.png
    • AssetLib:UnityでいうところのAssetStore

●プロジェクトの実行

Godotには、UnityのGameViewのような存在がなく、実際にゲームのウィンドウを実行して確認します。

エディタの右上に実行関係の機能がまとまってます。
image.png

  • Play (F5):プロジェクト自体を実行する
  • PauseScene (F7):一時停止
  • Stop (F8):終了
  • PlayScene (F6):現在選択中のシーンを実行する
  • PlayCustomScene (Ctrl + Shift + F5):プロジェクトフォルダ内にあるシーンを選択して実行する

●GDScriptをいじってみる

下記の公式ドキュメントを参考にしながら、GDScriptに触ってみます

  1. まず、プレイヤーのシーンを作成しましょう。

    • FileSystem Dock上で、右クリックして[New Scene]を選択して作成します
      image.png
  2. 次に、プレイヤーを表示するために、Spriteノードを追加しましょう。

    • Scene Dock上で、[Other Node]を選択して、Spriteを選択します
      image.png
  3. SpriteノードのTextureという項目に、適当なテクスチャを適用する

    • 適当な画像を持ってきて、FileSystem DockにD&Dでテクスチャをプロジェクトに追加します。
    • その画像をSpriteノードのTextureにD&Dして適用します
      image.png
  4. 次に、スクリプトを作成します

    • Scene Dockの右上のアイコンをクリックして追加できます
      image.png
  5. 下図のような画面が表示されるので、このまま[Create]で作成する

    • [Language]で使用する言語を選択できます。(今回はGDScript)
    • [Inherits]で基底クラスを選択できます。
      image.png
  6. こんな感じのコードを作成する
    公式ドキュメントの例にならって、回転スクリプトを作成してみます
    (本来の.gdという拡張子を便宜上.pyとしています)

    Player.py
    extends Node2D
    
    var moveSpeed = 400
    var rotateSpeed = PI
    
    # Called when the node enters the scene tree for the first time.
    func _ready():
        print("Hello world")
    
    
    func _process(delta):
        rotation += rotateSpeed * delta
    
        var vel = Vector2.UP.rotated(rotation) * moveSpeed
        position += vel * delta
    
  7. F5でプロジェクトを実行して、回転することを確認
    Test_1.gif

●プロジェクトをエクスポートする

まず、エクスポートするにはテンプレートというものをインストールする必要があるそうです

また、アイコンを変更する場合、Rceditというものが必要だそうです

  1. ツールバーのEditorManage Export Templates...を選択
    image.png

  2. このように表示されたら、Download and Installをクリック
    image.png

  3. インストールが完了したら、ツールバーのProjectExportを選択
    image.png

  4. 上部あたりのAdd...をクリックして、プラットフォームを選択する
    image.png

  5. とりあえずビルドさせたい場合、[Modify Resources]という項目をOffにする

    • アイコンなどを変更したい場合、Onでないといけないっぽい。
    • アイコンの変更は何故かクッソ面倒な感じなので、後々紹介する予定です
      image.png
  6. [Export Project]をクリックして、エクスポート先のディレクトリ選択する
    image.png

これで、指定したディレクトリを確認すると、.exeファイルができているハズです!
(エクスポート時に、プログレスバーが閉じるの早すぎて完了したか分からないけど、ビルドできてます)

■さいごに

エクスポートの設定とかが面倒だったりして、慣れるまで時間がかかりそうですが、頑張りましょう…!

●参考サイト

・公式ドキュメント

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