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Markdownのファイル分割とif/elseをerbで実現したよ

Last updated at Posted at 2018-10-07

目的

Markdownは、シンプルで書きやすくていいですが、マニュアルを書くには少し物足りない部分があるのでerbでどうにかならないか試してみました。

Markdownに追加できれば便利な機能

  • ファイル分割
  • テンプレートファイル利用(変数)
  • if/else

erb

erbは、テキストにRubyスクリプトを埋め込むことができるRubyの標準ライブラリです。
Rubyスクリプトを埋め込めるので、テキストファイルを一部パラメータ化したり、if/elseで条件分岐したりできます。Markdownに足りないと思っている機能を補えそうです。

試した結果

Markdownの書き方に少しerbの書き方を加えるだけの、いい感じなものを短いスクリプトで実現できました。ただ、erbの方で頑張りすぎると、Markdownの良さである読みやすさがなくなるので、erbを少し活用する程度が良さそうです。

全体像

全体の作りとしては、erbの書き方に沿ってRubyスクリプトを埋め込んだMarkdownファイルを、Rubyスクリプトで素のMarkdownに変換します。

  • 基本Markdownで書いて
  • テンプレート的に穴埋めする部分はerbの決まりで書いておく
  • if/elseする部分はerbの決まりで書いておく
  • 別ファイルのMarkdownを読み込む部分は、読み込むメソッドを書いておく
  • Rubyスクリプトを実行して変換
ruby main.rb > main.md

erbを埋め込んだMarkdownファイルを変換するスクリプト

erbを埋め込んだMarkdownファイルを変換するスクリプト(main.rb)の実装例です。paramには変数として渡したいものを記載します。Pageクラス内で、Object#instance_variable_setで展開しているので読み込んでいるerbファイル内でパラメータとして利用できます。

main.rb
# -*- coding: UTF-8 -*-
require "erb"

class Page
  def initialize(locals={})
    locals.each { |key, val| 
      self.instance_variable_set("@#{key}", val)
    }
  end

  def render(path)
    content = File.read(File.expand_path(path))
    t = ERB.new(content, nil, '-')
    t.result(binding)
  end
end

# Markdownファイルに埋め込むパラメータを事前に定義する
param = {
  title: "何かのマニュアル",
  plan: "梅",
}

page = Page.new(param)
markdown = page.render("main.erb.md")
puts markdown

読み込むMarkdownファイル例

スクリプトから読み込むトップのMarkdownファイル(main.erb.md)です。erbの書き方は省略しますが、ここではplanが松、竹の場合は別のMarkdownファイルに書いたスペシャル機能の説明を埋め込む例です。

main.erb.md
<%= @title %>

# このマニュアルについて

このマニュアルは<%= @plan %>プラン向けのマニュアルです。

# スペシャル機能について

<% if ["", ""].include?(@plan) %>

<%= render "special.erb.md" %>

<% else %>

スペシャル機能は、<%= @plan %>プランでは利用できません。

<% end %>

トップのMarkdownファイル(main.erb.md)から、読み込まれるファイル(special.erb.md)です。読み込む時、erbとして読むのでこっちでもerbの書き方が利用できます。

special.erb.md
スペシャル機能は、<%= @plan %>プランで利用できます。スペシャル機能は、特別な機能です。

スペシャル機能のとても長い説明。

実行結果例

planを松とした場合。

何かのマニュアル

# このマニュアルについて

このマニュアルは松プラン向けのマニュアルです。

# スペシャル機能について



スペシャル機能は、松プランで利用できます。スペシャル機能は、特別な機能です。

スペシャル機能のとても長い説明。




planを梅とした場合。

何かのマニュアル

# このマニュアルについて

このマニュアルは梅プラン向けのマニュアルです。

# スペシャル機能について



スペシャル機能は、梅プランでは利用できません。



外部ファイルの読み込みと、if/elseができました。

補足

パラメータの部分も別ファイル(yamlなど)にして、実行時に指定できるようにした方が良さそうです。今回は、ファイル分割とif/elseが実現できればよかったので、最小限の実装です。

あと、ファイル拡張子(erb.md)は、変換前もそこそこMarkdownプレビューできるようにmdとしています。ファイル的にはmd.erbの方が正しい気もしますが、プレビューできないので。

参考URL

erbファイルに別のerbファイルを読み込む方法は、下記URLを参考にしました。

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