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自分を動かす技術
精神科医・マンガ原作者。ゆうきゆうさんの本。
この記事では、エンジニアの仕事に絡めてどう実行していくかなどを書ければと思います。
習慣化の話や実行の話があり、こういう話は複利が効く話でもあるのでぜひ新人エンジニアなどにも注目してみてほしいです。
目次
- Part1 やっかいな「自分の感情」と上手に付き合う
- Part2「習慣の力」で人生を思い通りに動かす
- Part3「やり抜く力」を鍛えよう
- Part4「人間関係」が一瞬で変わる自分の見せ方・伝え方
- Part5「ずっとやめたかったこと、こうしたらやめられました!」
自制力がなによりも大事
そもそも、自制力とはなにかという問題だが、この本で言われていたのはセルフコントロールの面が大きいのではないかと思った。
ちなみにセルフコントロールはwikipediaにはこのように記されれている。
セルフコントロール、克己、自制とは、誘惑や衝動に直面した際に、自己の意思で感情、思考、行動を抑制すること。 直接的な外的強制力がない場面で自発的に自己の行動を統制する行動プロセスである。
グルーポンの元創業者のアンドリューメイソンはもし、RPGのように自分に能力値を振り分けることができるのならば
自制力に7、知力に3を割り振るという話があるくらい、自制力というものが大事だとこの本の中で言っていました。
また、何をするかという知識は3あれば問題ない、何よりも自分を自制力をコントロールし続けて行動することが大事といった内容だった。
まずは、自己肯定感をあげろ
行動する際には、何よりも気持ちが前向きになっていることが大事かと思う。
この本には、自分を前向きにする方法として
自分自身に対してイエス・セット話法
を取り入れろという話と
口角をあげろ
という話が書いてあった。
イエス・セット話法
会話の中にイエスという肯定的な反応を積み重ねることで、相手の潜在意識の中に、相手の言っていることがイエス→相手の存在がイエスという関係性を気づいていくテクニック
具体的な使い方
自分の心の中で3回以上「イエス」といえるような会話をしていく。
例えば「今日は天気がいいね→イエス」→
「今パソコンを見ているね→イエス」→
「今Qiitaで記事を見ているね→イエス」
のように朝の習慣などにしてもよいかもしれない
この本では、このような自分の心の中でそのような対話をするだけで気持ちが前向きになり自己肯定感があがると紹介していた。
逆にノー・セットを自分の中で唱えるな
気持ちが後ろ向きになるときは自分のなかでノーセットを使いがちになっている可能性があると本書では書かれていた。
たしかに、納期に間に合うか、自分の技術でなんとかできそうかなど後ろ向きに考えてしまっていた時はノーセットを使いがちになっていたかもしれない
口角をあげろ
感情のコントロールは難しくても筋肉は動かせる
この本では口角をあげるだけでも心に与える影響があると書いてあった。
気持ちが暗くなった時には、無理に気持ちをコントロールするのは難しくても落ち着いたときに口角をあげてみるとなにか前向きになるかもしれない
ネガティブな思想との向き合い方
ネガティブな思想は武器になる
但し、ネガティブな思想が武器になることもあると書いてあった。
なんと、ネガティブな人の方がいい成果を出すという実験結果もあるようであった。
自分で変えられることや関係することに関してはネガティブ
になり
自分に関係しないことや、変えられないことに関してはポジティブな思想
に切り替えるのが良いと書かれていた。
例えば、もっと良い書き方コードの書き方があるんじゃないか、本番環境でトラブルがおきないかといったことに関しては、少しポジティブになることによって
状況を深く考えることができ、ネガティブに向き合うことでよりうまく仕事を進めるようにしよう。
自分の悩みや抱えている問題は思ったよりも数が小さく大きな悩みではないかもしれない
「鉄鋼王」と呼ばれ現代の日本円換算で「30兆円」の純資産を誇ったアンドリュー・カーネギーという人の逸話。
彼はあまりにも多くの悩みを抱え自殺しようと決意したその日に遺書を書こうとし、どうせならだれもが納得する理由をすべて書いておこうとした。
「この私がこんなに苦しくて、自殺するほど絶望に追い込まれているのだから、全部書いたら数百……いや千はいくのではないだろうか……!」そう思って書いた数は実は70個ほど。
普通の人からしたら70は多いとは思いますが、カーネギーの想像は千はあるだろうと思っていたのはただの幻想で現実にはそこまで数はなかった。
ただ、悩みが次々と浮かんでは消えていくという状態だったため、まさに無数の悩みが存在しているように思えたということでした。
また、その悩みを
- 明日解決できること
- 来週以降に解決できること
- 来月以降でも大丈夫なこと
- 解決できないこと
と切り分けた。
解決できることは着手すれば次々と消えますし、解決できないことは、何もできないと諦めるしかない。
何もできないと分かれば逆に安心にもつながる。
そして彼は自殺せずに83歳まで生きたという話だった。
抱えているプロジェクトでも無数に悩みがあるように思えるが、悩みをすべて書き出し解決策を模索することによって、解決できないことはほとんどないし。
解決できないことはそこで諦めるという考えにもなる。
習慣化は最大の武器
そしてここからがついに実践編となる。
実践編では、習慣化しとにかく続けろということが書かれていた。
渾身の一発
よりも続けられる習慣がなによりも大切
と説かれている。
目標は失敗するのが難しいくらい小さくしろ
早朝ランニングを毎日続ける人のコツを聞くと、朝とにかくランニングシューズを履くことだと書かれていた。
走ることではなく、とにかく毎日続けられるくらいの小さいことを目標にしてとにかく続けることが大切。
とにかく、事故でも病気でも、なんでも続けられるくらいの小さい目標を置くこと。
その小さい目標が動けば、1ページ読んでみよう、1章読んでみようと慣性の法則で意外と進んでしまうとも書かれていた。
例えばエンジニアに置き換えると
技術書を一章読むだと大きくて、1ページ読む、1文字読む、本を開く、本を触るといったことや
プログラミングであれば、1行書こう、VS Codeをとりあえず開こうなどがおすすめです。
習慣化を記録しろ
どんな方法でもよいので習慣化を記録しろということが書かれていた。
Studyplusやみんチャレなどのアプリなどを使って習慣化管理をしてもよいと思います。
実行するときのコツ
ここでは、今目の前のことに最大限に集中する工夫がいろいろ書かれていたのでそのチップスを紹介します。
5分だけヒーロー
5分だけ集中して仕事をしてみる。最初は難しければ、3分でも1分でもよいと書かれていました。
スーパー集中タイム
例えば、ついついTwitterを見てしまったという時もハッとして10秒以内にしまうなど、自分がヒーローになって完全集中タイムを作れと書いていました。
考え方、行動、態度、表情などにも
このヒーローは人と話すときやいろんなときに応用可能だ。
自分が後輩を指導するときやクライアントと話すときなどにもヒーローになった教えてみるのもよいかもしれないです。
我慢を記録しよう
かといって世の中にはたくさんの誘惑がある。その誘惑でやりたいことをとりあえず書いておくという手法だ。
書くだけでも心が落ち着くし、その我慢したリストは、終わった後は、ご褒美にもなる。
終わった後にあなたを待っているのは、ご褒美と達成感!
アウトプットしろ
- この内容を○○さんに話したらどうだろう
- 自分なりに言い換えてみるとどうだろう
と考えながら読むことによって血肉になります。
また、知識は循環させるから役に立ちます。
また、ブログなどでアウトプットすることで、
ファンが増えたり、新たな活躍の場が増えたりすることもあります。
もし何にもならなくても、知識が定着することを考えれば何も損はしない。
と書かれてました。
今日勉強会で聞いた話や先輩に聞いた話を自分が後輩に教えるときにどう教えたらいいだろって考えてみたり
Qiitaに投稿する気持ちで聞いてみるとより血肉になってくるかと思います。
僕もこの本をQiitaに書く気持ちで読んでいきました!
他にも個人的に面白かった話
- 自分を改造するのではなく成長しよう。(変えるのは自分自身ではなく、状況や方法)
- やる気が逃亡中でもできることリストを作ろう
- 未来の自分を喜ばせる行為だと思おう~人のためなら頑張れる~
- Part4の人間関係の章はここではあえて割愛するが、10秒無敵時間などが面白かったです。
昨日とちょっと違う今日を過ごせたらそれで充分
人生は長いマラソンだと個人的には思っています。もちろん入社数年ガチればという話もよく聞きますしそれだけの効果はあると思いますがその短距離走の気持ちで10年20年続けるのはすこし苦しいです。
1日1日ちょっと成長した自分になっていれば、数年後にはめちゃくちゃ成長した自分が見えると思います。
一緒に頑張っていきましょう!
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