自己紹介
海外のオフショア開発会社でCTOを務めています。
最近のAIトレンドにより、ソフトウェア開発の在り方は大きく進化しています。
当社でも「Vibe Coding」をキーワードに、AIエージェントを開発プロセスに積極的に取り入れる研究を進めています。
今回は、Vibe CodingでAI見積もりシステムを実装できたから、その取り組みや経験について共有したいと思います。
ソフトウェア開発の「見積もり」 に悩んだこと、ありませんか?
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「この要件、何人日かかる?」
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「どれぐらいのチームなら納期に間に合う?」
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「過去の似た案件から見積もりたいけど、探すの面倒…」
そんな悩みを抱えるPMやBA、そして開発チームに向けて、
今回はAI × Vibe Codingを活用した、プロジェクト見積もりの自動化システムを紹介します!
💡 なぜ今、「AIで見積もり」なのか?
現場では、見積もりが「勘」と「経験」に依存しがちです。
しかし、今やAIがコードを書き、設計を提案し、プロダクトの形まで示してくれる時代。
それならば、プロジェクト見積もりだってAIにやらせてみようじゃないか!
🔧 Vibe Codingとは?
Vibe Codingは、自然言語での指示から設計・コード生成までをサポートする
次世代のAI開発支援環境です。
- 会話ベースでの開発
- Contextを保持したまま設計支援
- モデル同士の連携(例:要件定義 → 設計 → コード)も可能
実際に、私はこのVibe Codingを活用して、
「要件を入力 → AIがプロトタイプ」 というシステムを作りました。
⚙️ どんなことができるのか?
今回のシリーズでは、以下のようなことを深掘りしていきます:
テーマ | 内容 |
---|---|
Agile開発とVibe Codingの親和性 | 小さく作ってすぐに試せる、AIによる反復開発のリアル |
アイデアからプロトタイプまでの爆速開発 | PMが考えた構想が、1時間後には動くものに? |
Cursor・Windsurfとの比較 | 他のAIツールと比べてVibeは何が違うのか? |
実際に使ってわかった課題 | 精度のブレ、Prompt設計の難しさ、Contextの限界とは? |
AIで見積もりの精度はどこまでいける? | ストーリーポイント・人的リソース・コストを自動算出してみた結果… |
🛠️ 今回の成果物(チラ見せ)
💬 入力:
ECサイトの注文管理システムを作りたい。管理画面・APIが必要で、CSVアップロードも可能にして欲しいです
🤖 出力(AI):
- 機能一覧
- 開発ステップ
- チーム構成
- 各タスクの工数
「これは…PMの仕事が半分になるのでは?」
というレベルまで仕上がってきています。
📚 次回予告
次回は、「Agile開発 × Vibe Coding」 について詳しく紹介します。
- Vibe Codingで実現する「超短サイクル開発」とは?
- ユーザーストーリーがそのまま設計に?!
- 実際のコラボレーション風景を公開!
AI見積もりシステムの主な流れの結果をスクリーンショットしてみます。ご覧でください。
案件作成
案件詳細
案件の要件定義入力
AIで見積もり中
AI生成した見積もりをプレビュー
見積もり手動で編集
見積もり合計(工数と単価)
🙌 最後に
FastAPI、NextJS15、Dockerを利用して、このMVPは昔3〜4人月で対応する期間かかると思いますが、Cursor又はWindsurfで1〜2人週ができました。
このシリーズでは、現場で実際に試しているリアルな知見を共有していきます。
AI時代のプロジェクトマネジメントに興味のある方、ぜひ質問・リクエストもコメントでお気軽に!