はじめに
フューチャーAdvent Calendar 2020 の4日目です。
こんにちは。
踊るエンジニア、木戸俊輔です。ダンスもプログラミングも両方楽しいです。
フューチャー株式会社に2020年4月、新卒入社し、今はFutureVulsという脆弱性管理サービスの開発をしています。もう2020年も終わりですね。
「今年の汚れ、今年のうちに」という言葉が好きなので、今年の学びを今年のうちに吐き出しておきます。
さて、FutureVulsはAWSを利用するSaaSサービスということもあり、先日、インフラ周りの知識と経験を得るためにAWSのSAA(ソリューションアーキテクト-アソシエイト)認定を取得しました。この記事では、インフラ系の知識が皆無だった私がSAA認定を取得するためにどんな勉強をしたのか、また、どんな知識やスキルが身についたかをお伝えしていきます。
- AWSの基礎を体系的に学びたい
- 気軽にAWS系の資格を取得したい
- 内容は決まってないけど、何かしら今後のためになることを学びたい
といった人におすすめです。
SAA認定とは
SAA認定とは、AWS関連の技能を証明する認定の1つです。SAA認定では以下のような能力を検証します。
- 顧客要件に基づいてアーキテクチャ設計原則を使ったソリューションを定義する。
- プロジェクトのライフサイクル全体を通じて、ベストプラクティスに基づいた実装ガイダンスを組織に提供する。
認定を取得するために必要な技能レベルの目安として、1年間のAWSクラウドを使用した問題解決と解決策の実施における経験が推奨されています。もちろん、必須ではないため、AWSやインフラ基礎の知識・経験が無くても受講は可能ですが、その分ハードルがあがるのは間違いないでしょう。(確かに難しかったです。)
AWS認定のサイトにサンプル問題があがっていますので、どれくらいの難易度か気になる人は試しに解いてみてください。
↓このような問題が全部で65問出ます。(SAA-C02 試験問題サンプルから抜粋)
学習方法
私は、Udemyの対策講座を用いて学習しました。書籍を購入するか、AWSの公式ドキュメントを参照しながら独学で学ぶか、色々と悩みましたが、映像形式で学習できるのが個人的に一番楽でいいですね。しかもこちらの講座、ハンズオンが用意されており、AWSを全く触ったことのない人でも利用方法がわかりやすいようになっています。セール中だと安いので、個人的にとても良い選択だったと思います。
この講座ではEC2やS3、VPCといったAWSの主要サービスの理解から、AWSが提唱する設計原則やベストプラクティスに沿った設計思考を学んでいきます。動画は全部で30時間に満たないので、毎日2時間ずつ見れば2週間程度で視聴し終わります。ですが、ハンズオンで触れない細やかな説明部分も重要なので周回することがおすすめです。(偉そうに書いてる私は、一周した勢いで受けましたが落ちてしまいました。)講座の最後には模擬試験もついているので、この講座1つで試験対策がバッチリできます。
仕上げで、AWSのサンプル問題を解いておくと自信がつくと思います。
試験を受ける
さて、知識が身についたら受験しましょう。テストセンターが空いていれば、基本的には好きな時に受験できます。
試験の結果はその場ですぐに確認できます。また、合格していると後日、下のような認定証がもらえます。
私が費やしたトータルの勉強時間は5,60時間くらいです。テストに合格するためだけなら、対策本で勉強するほうが早いかもしれませんが、ハンズオンなどを通してしっかりと理解することが大事だと思います。
身についた知識
AWSの主要サービスから、比較的最近のサービス、また、これらを用いたサービスの設計原則など幅広い知識を得ることができました。
学んだ事例をいくつか挙げておきますね。
- IAMを用いたAWSの権限管理設定
- EC2の適切なサーバー選択
- セキュアなVPCの構成
- 可用性とコストパフォーマンスを最大化するS3の選択と運用
- 利用目的に合ったデータベース選択
- スケーラブルなシステム構成
- 障害に備えたバックアップおよび復旧方法
- 環境設定の自動化
などなど。
最後に
講座を通した学習、および認定試験の受験によって、AWSの基礎知識だけでなく、インフラ全般の基礎知識を身につけられたと感じます。
クラウド技術が広く扱われる前はどのようにシステムを構成していたのか。それがクラウドに移り変わることでどのような恩恵を我々が受けられるのか。
IT業界に飛び込んだものの、どうやってインフラ知識を得ていこうか迷ってる方は、是非、取得を考えてみてください!
AWSはこの先も利用されることが多いでしょうし、他のクラウドサービスを利用する際も理解の助けとなることでしょう。
この記事を見て、私も気軽にチャレンジできそうだと、思ってくれる人が増えれば幸いです。