このメモに書いてあること
- Ubuntu 20.04 LTS 日本語Remix インストールの流れ
- インストール画面が見切れる問題への対処方法(見切れててもインストール出来ないわけじゃありません)
- VirtualBox Guest Additions のインストール方法
- IPv6 の無効化方法:sysctl の場合
- IPv6 の無効化方法:kernel option の場合
インストール条件
設定項目 | このメモでの設定値 | 備考 |
---|---|---|
アップデートと他のソフトウェア | ・通常インストール ・Ubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする ・グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティ製ソフトウェアをインストールする |
|
インストールの種類 | ディスクを削除してUbuntuをインストール | |
どこん住んでいますか? | Tokyo | |
あなたの名前 | user01 | |
コンピュータの名前 | ubuntu20 | |
ユーザ名の入力 | user01 | あなたの名前と同じで困らないと思います |
パスワードの入力 | それなりのパスワード |
インストール
起動メニューを表示させる
以下の画面がでたら、矢印キーか何かキーを押してメニューを表示させてください。
起動オプションの設定
メニューから"Ubuntuをインストール"を選択し F6 キーを押します。
ポップアップメニューが出たら、ESC でポップメニューを閉じます。
起動オプションの設定&起動
起動オプションに VGA=773 を追記後、Enterを押してUbuntuのインストーラーを起動します。
言語の設定
キーボードレイアウト
アップデートと他のソフトウェア
グラフィックとWi-fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティ製ソフトウェアをインストールする。を追加で選択しました。
インストールの種類
ディスクを削除してUbuntuをインストール を選択しました。
ディスクに変更を書き込みますか? は 続ける を選択しました。
どこに住んでいますか?
住んでいますか?って聞かれると本当は違うから心苦しいけど Tokyo を選択
あなたの情報を入力してください
表示名、ホスト名、ユーザ名、パスワードを指定します。
インストールが始まります
インストールが完了しました が表示されたら、"今すぐ再起動する"をクリックして、再起動してください。
初回ログイン
初回ログイン
インストール時に指定してアカウントを選択してログインしてください。
オンライアンカウントへの接続
Livepatch
便利なのかもしれませんが、テスト用のシステムには必要ないので設定しませんでした。
Ununtuの改善を支援する
はい、システム情報をCanonicalに送信します。を選択しました。
プライバシー
位置情報が必要なサービスを利用する予定がないので、無効のままにしました。
準備完了
やっとインストールが終わったww
完了 をクリックしてください。
Virtualbox Guest Additions のインストール
Guest Additions CD のマウント
事前に追加が必要なパッケージはありませんでした。
VirtualBox のメニューから、Insert Guest Additions CD Image を選択します。
インストーラーの実行
認証を求められます。インストール時に設定したパスワードを入力してください。
システムの再起動
Virtualbox Guest Additionsを有効にするため、システムの再起動を実施します。
方法は任意です。コマンドでも良いしメニューから再起動を行っても大丈夫です。
IPv6の無効化
意図しないアクセスを予防するために、明確な用途がなければ無効化を検討しても良いかも。
インターフェースの状態確認
標準状態だと IPv6が有効になっている事がわかります。
user01@ubuntu20:~$ ip a
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 ::1/128 scope host
valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:43:05:2b brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.1.114/24 brd 192.168.1.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s3
valid_lft 14340sec preferred_lft 14340sec
inet6 2408:11:aaeb:7e00:9ca2:33bd:1937:e75c/64 scope global temporary dynamic
valid_lft 14341sec preferred_lft 12541sec
inet6 2408:11:aaeb:7e00:a88b:15c7:894d:be5c/64 scope global dynamic mngtmpaddr noprefixroute
valid_lft 14341sec preferred_lft 12541sec
inet6 fe80::4d4b:129b:df6e:cdd5/64 scope link noprefixroute
valid_lft forever preferred_lft forever
user01@ubuntu20:~$
sysctlでの無効化
- sysctlでの無効化操作
設定ファイルの末尾にdisable_ipv6の設定2行を追加してください。
その後、sysctlコマンドで設定を反映させます。
user01@ubuntu20:~$ sudo vi /etc/sysctl.conf
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6=1
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6=1
user01@ubuntu20:~$ sudo sysctl -p
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1
user01@ubuntu20:~$
user01@ubuntu20:~$ ip a
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:43:05:2b brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.1.114/24 brd 192.168.1.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s3
valid_lft 13601sec preferred_lft 13601sec
user01@ubuntu20:~$
- nmcliでのIPv6機能無効化設定
Networkの再起動でIPv6が有効にならないよう、connection毎に以下の設定を行う必要があります。
user01@ubuntu20:~$ nmcli connection show "優先接続 1" |grep ipv6.method
ipv6.method: auto
user01@ubuntu20:~$ sudo nmcli connection modify "優先接続 1" ipv6.method ignore
user01@ubuntu20:~$ nmcli connection show "優先接続 1" |grep ipv6.method
ipv6.method: ignore
user01@ubuntu20:~$
network(connection)の再起動でIPv6が有効化されちゃう例
nmcliでインターフェースに設定されている IPv6.method をignoreに設定しない場合、
sysctlでIPv6を無効化していても、connectionをdown/upするとIPv6が復活してしまいます。
user01@ubuntu20:~$ nmcli connection down "有線接続 1"
接続 '有線接続 1' が正常に非アクティブ化されました (D-Bus アクティブパス: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/1)
user01@ubuntu20:~$ nmcli connection up "有線接続 1"
接続が正常にアクティベートされました (D-Bus アクティブパス: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/2)
user01@ubuntu20:~$ ip a
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:43:05:2b brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.1.114/24 brd 192.168.1.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s3
valid_lft 14398sec preferred_lft 14398sec
inet6 2408:11:aaeb:7e00:9ca2:33bd:1937:e75c/64 scope global temporary tentative dynamic
valid_lft 14400sec preferred_lft 12600sec
inet6 2408:11:aaeb:7e00:a88b:15c7:894d:be5c/64 scope global tentative dynamic mngtmpaddr noprefixroute
valid_lft 14400sec preferred_lft 12600sec
inet6 fe80::4d4b:129b:df6e:cdd5/64 scope link noprefixroute
valid_lft forever preferred_lft forever
user01@ubuntu20:~$
kernel設定でのIPv6無効化
Kernelオプションをいじるので、ちょっと躊躇してしまうかも知れませんが、IPv6はkernelオプションで無効化した方が確実だと思います。
- Grub設定変更
/etc/default/grub を編集し ipv6.disable=1 オプションを追加します。
(下の2行にオプションを追加しています)
user01@ubuntu20:~$ sudo vi /etc/default/grub
GRUB_DEFAULT=0
GRUB_TIMEOUT_STYLE=hidden
GRUB_TIMEOUT=0
GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian`
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash ipv6.disable=1"
GRUB_CMDLINE_LINUX="ipv6.disable=1"
- Grubの設定を反映させてから、システムを再起動してください。
user01@ubuntu20:~$ sudo update-grub
Sourcing file `/etc/default/grub'
Sourcing file `/etc/default/grub.d/init-select.cfg'
Generating grub configuration file ...
Linux イメージを見つけました: /boot/vmlinuz-5.4.0-29-generic
Found initrd image: /boot/initrd.img-5.4.0-29-generic
Found memtest86+ image: /boot/memtest86+.elf
Found memtest86+ image: /boot/memtest86+.bin
完了
user01@ubuntu20:~$ sudo shutdown -r now
おわり。