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vRealize Network Insight を VMware on IBM Cloud 上で構築する

Last updated at Posted at 2018-12-22

vRealize Network Insight とは?

NSX ユーザー向けのツールです。
詳細な説明は、既出の記事に譲りますが、画面をみていただくだけでもイメージがつかめると思います。

ネットワーク仮想化を可視化するvRealize Network Insight | Think IT(シンクイット)

vRealize Network Insightは名前のとおり、VMware NSXに特化したネットワーク専門の分析管理ツールです。筆者も多くのVMware NSXの提案をお手伝いさせていただいていますが、ネットワーク仮想化のプラットフォームとしてVMware NSXを採用する際には「現在のネットワークの利用状況がわからないので、ネットワーク仮想化による費用対効果がわからない」「ネットワーク仮想化を導入するとネットワークレイヤがオーバーレイとアンダーレイの2層に分離してしまって運用が大変そう」という2つの大きなハードルがありました。
vRealize Network Insightでは、こういったVMware NSXを導入する前、導入する際、そして導入した後もVMware NSXの導入効果を最大限に引き出すための管理ツールとして利用可能な機能が提供されます。

vRealize Network Insight Overview - YouTube

↓仮想ネットワークのトラフィックをわかりやすく可視化できます。
Kobito.eoS3G4.png

↓仮想ネットワークのトポロジーをわかりやすく可視化できます。
Kobito.Q3DsdF.png

システム要件の確認

vRealize Network Insight は、最低でも2つの仮想アプライアンスが必要です。
それぞれ、「Platform VM」「Proxy (Collector) VM」と呼びます。
「Platform VM」は管理コンソールの機能を提供し、「Proxy (Collector) VM」はデータを収集して送ります。

Installing vRealize Network Insight - Michael Ryom
Kobito.eSOTBI.png

それぞれのシステム要件はこちらから確認できます。

System Recommendations and Requirements

最低でも、リソースは以下を満たすように用意します。

最低リソース要件 CPU core GB RAM GB Disk
Platform VM (Medium) 8 32 750
Proxy (Collector) VM (Medium) 4 12 150

サポートされる VMware ソフトウェアバージョン

こちらから調べることができます。
以下に 2018年12月22日時点のものをのせておきます。

VMware Product Interoperability Matrices

ESXi

Kobito.4m0sYx.png

vCenter

Kobito.OM08fL.png

NSX for vSphere

Kobito.RJOQ1X.png

インストール

Platform VM

こちらのドキュメントを参考にして進めます。

Deployment using vSphere Web Client

OVF デプロイ

このプロセスは素直に進めるだけですが、キャプチャをのせておきます。

Kobito.gHt1Nw.png
Kobito.C6kZqr.png
Kobito.OlZUCF.png
Kobito.sOOprd.png
Kobito.yp4JfB.png

初期セットアップ

先ほどの OVF の最後に手動での設定が必要とあったように、パワーオンさせログインしたあとに「setup」コマンドでの設定を進めます。

Kobito.2UgG3D.png
Kobito.33pVCh.png
Kobito.XhCdvw.png
Kobito.8lN0u5.png
Kobito.IJJ8Eu.png

ライセンスアクティベーション

こちらのドキュメントを参考にして進めます。

Activating the License

先ほど設定した IP アドレスにブラウザでアクセスし、ライセンスのアクティベーションをおこないます。

Kobito.823bi4.png

共有秘密鍵の生成

こちらのドキュメントを参考にして進めます。

Generating Shared Secret

ライセンスアクティベーションの後の画面で、次の Proxy (Collector) VM のデプロイに必要な共有秘密鍵を生成します。
Kobito.g0RVrn.png

Proxy (Collector) VM

こちらのドキュメントを参考にして進めます。

Deployment Using vSphere Web Client

OVF デプロイ

ほぼ Platform VM と手順は同じなので省略しますが、
先ほど生成した「共有秘密鍵」を入力する欄がありますので、確実に設定した上でデプロイします。
Kobito.XOA0GA.png

初期セットアップ

こちらについても Platform VM と同様です。
セットアッププロセスの中で、先にデプロイされている「Platform VM」とペアリングが確実にされたことを確認します。
Kobito.ig98ME.png

vCenter, NSX 連携設定

無事に「Platform VM」「Proxy (Collector) VM」がインストールされていれば、
「Platform VM」の IP アドレスに再度ブラウザでアクセスするとログイン画面になります。
「admin@local」「設定したパスワード」でログインします。
Kobito.9dFxoj.png

まずは vCenter・NSX Manager を追加・連携します。
Kobito.prwq8E.png
Kobito.1ID7Bg.png
Kobito.ePNCtw.png
Kobito.MraMrC.png

これでインストール・設定は完了です。

利用画面

画面はこんな感じでいろいろな情報がみれます。
Kobito.W3GR3x.png
Kobito.N6ela1.png
Kobito.2j29qw.png

さいごに

やはり仮想ネットワークとなると、vCenter の管理画面では限界があるので、見えにくい部分を可視化してくれるだけでも助かります。
マイクロセグメンテーションをばりばり使っている人でも、可視化されたトラフィック情報を元にそれぞれのポリシーを設定できるので便利です。
物理機器など、様々なソースタイプに対応しているので、使いこなすには開発環境でしばらく観察したりするといいのかなと思いました。
NSX はハードルが高いかなと思っている方も、vRealize Network Insight をセットで使うことを考えてもらうことが、きっかけになりそうです。
ぜひ VMware on IBM Cloud も使ってみてください。

【参考】エディションごとの機能一覧

Kobito.rOyxx9.png

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