目的
IPアドレスがなく、RDP接続ができない仮想マシンに対して、コピーアンドペーストで設定を流したい
セキュリティ上の懸念
ゲスト OS とリモート コンソール間のコピー アンド ペースト操作はデフォルトで無効です。
デフォルトでは、情報漏洩のリスクからコピーアンドペーストが無効にされています。
詳細については、『ESX 構成ガイド』の「クリップボードにコピーされた機密データの漏えい制限」を参照してください
設定手順 ※VMware Toolsが必須です
仮想マシンごとに設定する場合
仮想マシンがパワーオフされていることを確認してください。
「仮想マシンを右クリック」->「設定の編集」->「仮想マシン オプション」->「詳細」->「構成の編集」->「行の追加」で以下の2行を追加します。
名前 = 値
isolation.tools.copy.disable = false
isolation.tools.paste.disable = false
ホスト上の全仮想マシンに対して設定する場合
sshでホストに対してrootログインをします。
以下のコマンドを打ちます。
cp /etc/vmware/config /etc/vmware/config.backup
echo 'vmx.fullpath = "/bin/vmx"' >> /etc/vmware/config
echo 'isolation.tools.copy.disable = "FALSE"' >> /etc/vmware/config
echo 'isolation.tools.paste.disable = "FALSE"' >> /etc/vmware/config
diff /etc/vmware/config /etc/vmware/config.backup
# virtual machine rebooting is needed.
#
# 結果
--- /etc/vmware/config
+++ /etc/vmware/config.backup
@@ -4,6 +4,3 @@
authd.proxy.vpxa-nfcssl = "vmware-vpxa:vpxa-nfcssl"
authd.proxy.vpxa-nfc = "vmware-vpxa:vpxa-nfc"
authd.fullpath = "/sbin/authd"
-vmx.fullpath = "/bin/vmx"
-isolation.tools.copy.disable="FALSE"
-isolation.tools.paste.disable="FALSE"
設定の反映
設定後、仮想マシンを再起動すると、コピーアンドペーストができるようになります。
IPアドレスなどを設定する前の仮想マシンに、コマンドをコピーアンドペーストして、一瞬で設定できるようになるので、かなり初期設定の負担が減るかと思います。
ただし、ホストのアップグレード時には、この設定は引き継がれません。
参考
vSphere 5.1 ドキュメント センター : https://pubs.vmware.com/vsphere-51/index.jsp?topic=%2Fcom.vmware.vsphere.security.doc%2FGUID-1F9BA268-D441-4194-B148-C0097E2F1480.html
クリップボードのコピー アンド ペーストが Vphere Client 4.1 以降で機能しない (2078914) | VMware KB : https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2078914