#更新(2017/06/05)
こちらに公式ガイドが公開されました!
IBM Bluemix and Veeam Configuration Guide
https://www.veeam.com/wp-ibm-bluemix-configuration-guide.html?wpty
#Veeam on Bluemix?
実は2016年10月から、VMware Cloud Foundation on IBM Cloud というソリューションの中のバックアップの仕組みとして、すでに使われています。
今回はそのVeeamをIaaSユーザーが個別に立てて、使うことができるようになりました。(2017年5月)
Veeam on IBM Cloud: Bridging the Availability Gap - Bluemix Blog
Veeam was first introduced as an integrated backup management component to VMware Cloud Foundation on IBM Cloud in October 2016.
Veeam Availability Suite for both VMware and Hyper-V allows our clients to use Veeam to backup their IBM Cloud workloads but also performs offsite backup and replication to 50+ IBM cloud data centers
VeeamON 2017 in ニューオリンズ セッション情報④ | VMware/Hyper-V(仮想化・クラウド)対応ツール 技術ブログ
#そもそもVeeamって?
以下のような製品群になっています。
製品名 | 概要 |
---|---|
Veeam Backup & Replication | VMware、Hyper-Vのデータ保護、災害復旧からバックアップデータの活用まで(今回、Bluemix IaaSで使えるようになったもの) |
Veeam ONE | VMware、Hyper-V環境の監視、管理、予測ソリューション |
Veeam Essentials | 上記2つのバンドル製品(Veeam Backup & ReplicationとVeeam ONE)、中小規模環境向け(物理サーバ3台、最大6CPUソケットまで) |
Veeam Availability Suite | 同じくバンドル製品(Veeam Backup & ReplicationとVeeam ONE)、大規模環境向け(Essentialsとは異なり上限がない) |
Veeam Management Pack for System Center | Microsoft System Centerから仮想(VMware/Hyper-V)、物理環境、Veeam Backup & Replicationのモニタリングと管理を提供 |
Veeam Agent for Microsoft Windows(旧 Veeam Endpoint Backup) | 物理環境のPCやクラウド上に存在するマシンのデータ保護・災害対策のソリューション |
Veeam Agent for Linux(旧 Veeam Endpoint Backup) | 物理環境のPCやクラウド上に存在するマシンのバックアップ・リストアを行うソリューション |
Veeam Cloud & Service Provider (VCSP) | サービス・プロバイダがVeeam-powered DRaaSを提供するためのもの(プロバイダ向けライセンス、マルチテナントサポートなど) |
Ref.
関連製品| VMware/Hyper-V用バックアップソフト Veeam Backup & Replication
#Veeam on Bluemix IaaS オーダー時の注意点
早速オーダーしてみましたが、オーダー時の注意点として現在わかっていることは以下のとおりです。
・月額サーバーで注文可能(仮想・物理で可。時間課金には未対応。)(2017/05/22時点)
・4コア、8GBから注文可能
・Windows 2012以降でのみ注文可能
・NICはパブリック含む場合は1Gbpsから、プライベートに制約はなし。
・IBM Cloud の Veeam B&R は、仮想サーバーもしくはベアメタルのWindows OS オプションでのみ購入可能です。
(VMware環境のゲスト Windows OS に対しては、IBM Cloud から Veeam B&R を払い出せないため、BYOLで対応。)
#Veeam ライセンス
以下の2番の考え方が適用されます。
Veeam製品のライセンスに関するFAQ
2つの方法を使用する Veeam®ライセンス ソフトウェア
- 管理対象サーバー(またはホスト)上のCPUソケットの数
- 管理対象のVMの数(Veeam Cloud & Service Provider Programのメンバーのみ)
価格感としては、以下の通りです。1VMあたり$18/月ということですね。(2017/05/22時点)
Bluemix IaaS(旧SoftLayer)から購入した場合は、Bluemix IaaS(旧SoftLayer)経由のサポートになります。(9-17時で日本語対応。)
BYOLの場合は、「なし」を選択し、個別にインストール・ライセンス適用することも可能です。
その場合、クライム社経由でライセンスをご購入いただければ、日本語にて、国内の安定サポートが見込めます。
(クライム社は、日本国内で最初(2009年)にVeeamを導入し、製品のプレ、ポストサポート、ライセンス販売の実績を継続的に上げていらっしゃいます)
#Veeamオーダー後ポータル画面
ポータル画面のデバイス詳細からみると、このようにみえます。
#Veeam インスタンスにログイン
このようにVeeamがインストールされた状態でプロビジョニングされます。
ライセンスのエディションは、最上位の「Enterprise Plus」になっていることが確認できます。
エディションの比較 - Veeam Backup & Replicationの各エディション
また、Veeam に必要なソフトウェアである、Microsoft SQL Server などがインストールされていることが確認できます。
#Veeam画面
残念ながら、2017年5月時点では、UIを日本語化できないので、英語のまま進めます。
特に機能などは比較的単純かと思いますので、迷うことも少ないと思います。
Veeam に登録可能なサーバーは以下の通りです。
Virtualization Servers and Hosts - Veeam Backup Guide for vSphere
最新のvSphere 6.5 を入れようとすると、9.5 Update1 以降でしかサポートしていない、と言われるので、バージョンを上げましょう。
VMware vSphere 6.5 support
KB2222: Release Notes for Veeam Backup & Replication 9.5 Update 1
- Encrypted VMs support. vSphere 6.5 introduces VMs with encrypted disks. Such VMs can be backed up in hot add and network (NBD) transport modes only, with hot add mode requiring that the backup proxy itself is an encrypted VM. There are no limitations around restores, because backups contain unencrypted VM data (remember to enable backup encryption if that is a concern).
- VMFS6 support. vSphere 6.5 introduces the new VMFS version, and this update allows you to leverage advanced functionality such as Backup from Storage Snapshots and Veeam Explorer for Storage Snapshots for VMs with virtual disks residing on VMFS 6 datastores.
- Virtual hardware version 13 support. vSphere 6.5 introduces the new VM hardware version which increases some configuration maximums and adds ability to add NVMe controllers to a VM. This update adds ability to process such VMs.など
ちなみに vSphere 6.0 には Version 8 Update2 以降で対応しています。
Veeam v8 Update 2 – vSphere 6とエンドポイントをサポート!
#VeeamのUpdate
こちらからダウンロードします。
My Account - Update downloads
今回は、Veeam Backup & Replication の9.5.0.1038.Update2(約700MB)をダウンロードしました。
https://download2.veeam.com/VeeamBackup&Replication_9.5.0.1038.Update2.zip
9.5.0.1038.Update2 にアップデートできました。
#Veeam に vSphere6.5 を登録
vSphere Server から追加します。
vCenter の credential を入れ、登録が成功したことを確認します。
vCenterがあれば、vCenterの登録が推奨されていますが、物理ホストごとに登録していくことも可能になっています。
#バックアップジョブの登録
バックアップジョブの登録を始めます。
ジョブの名前を入力し、バックアップ対象のVMを指定・確認します。
バックアップ先のストレージ(レポジトリ)を指定・確認し、処理時の追加設定があれば、設定します。
スケジュールを設定後、サマリーを確認して、ジョブの設定・登録を完了します。
2回目以降の差分バックアップ。(読み込みのデータサイズが小さくなっていることがわかりますね。)
#さいごに
Veeam はその他にも多数の機能があり、バックアップ以外にもレプリケーションができる1台2役で便利な製品になっていますので、使ってみてください。