Google Meet の推奨確認
Google によると VPN や Proxy 利用時は、指定の SNI や IP レンジの通信に対して VPN や Proxy を通らないように Split Tunnel のリストに追加することが推奨されています。
プロキシを使用しない
Meet のトラフィックにはプロキシ サーバーを使用しないことをおすすめします。トラフィックにプロキシを使用するとレイテンシが増加し、動画の品質が低下する可能性があります。ネットワークでプロキシ サーバーを使用する必要がある場合
どうしてもプロキシを使用する必要がある場合は、プロキシ サーバーがパフォーマンスに重大な影響を与える可能性があることを理解したうえで、次の操作を行ってください:
- プロキシ設定で Meet トラフィックへのアクセスを許可する。
- Meet で Chrome のプロキシ設定が使用されるようにする。
- ネットワークが Meet の IP アドレスと SNI のプロキシをバイパスするようにする。
ソケット セキュア(SOCKS5)インターネット プロトコルは現在サポートされていません。
VPN を使用しない
Meet のトラフィックには VPN を使用しないことをおすすめします。VPN を使用するとレイテンシが増え、Meet の動画および音声の品質が低下する可能性があります。VPN を使用する必要がある場合:
VPN のスプリット トンネリングを有効にする
手順 2 のドメインを DNS または SNI を使用して VPN の外部にルーティングする(SNI を推奨)
手順 3 の IP 範囲を、プレフィックス マッチングを使用して VPN の外部にルーティングする
Proxy や VPN を通すことが推奨されていない SNI と IP レンジ
Web 通信
静的リソース、API、フィードバックとイベントログをアップロードの通信に TCP/UDP 443 を使います。
ただし、この通信によって動画および音声の品質が低下するかというと大きな影響はなさそうです。
- 静的リソース用のドメイン
clients2.google.com
clients4.google.com
clients6.google.com
www.gstatic.com
fonts.gstatic.com
lh3.googleusercontent.com
meetings.clients6.google.com
- API エンドポイント接続用のドメイン
accounts.google.com
apis.google.com
meetings.googleapis.com
hangouts.googleapis.com
meet.google.com
apps.google.com
jamboard.google.com
docs.google.com
- ユーザーフィードバックとイベントログをアップロードするためのドメイン
https://www.google.com/tools/feedback
https://feedback.googleusercontent.com/resources/
https://play.google.com/log
ライブストリーミング
Google Meet でライブストリーミングを使う場合には必要となりますが、
通常の社内外の Web 会議を使う方であれば、特に関係のない宛先になります。
- ライブ ストリーミング用のドメイン
stream.meet.google.com
youtube.googleapis.com
www.youtube-nocookie.com
googlevideo.com
音声と動画
Google Workspace ユーザ
企業やビジネス向けの Google Workspace で音声・動画通信に使われます。
Google Workspace の IP アドレス範囲(ユーザー用)を追加します。次の IP 範囲と SNI を使用して、Meet のメディア サーバーへのアクセスを許可します。
IPv4:74.125.250.0/24
IPv6:2001:4860:4864:5::0/64
SNI:workspace.turns.goog
コンシューマユーザ
企業やビジネス向けの Google Workspace ではない一般 Google アカウントによる音声・動画通信に使われます。
コンシューマ IP アドレス範囲を追加します。次の IP 範囲を使用して、Meet のメディア サーバーへのアクセスを許可します。
IPv4:142.250.82.0/24
IPv6:2001:4860:4864:6::/64
SNI:meet.turns.goog
音声と動画通信の Split Tunnel エントリを追加する場合
例えば、以下のケースでは 音声と動画 通信の最適化という観点で Split Tunnel を設定します。
- 音声・動画通信に大きな影響はなさそうな Web 通信 は、Cloudflare Zero Trust を経由して利用させたい
- ライブストリーミング は特に使わない
- 一般の コンシューマユーザ ではなく、企業やビジネス向けの Google Workspace ユーザ
動作確認
Google Meet を接続しているブラウザで以下のリンクを開くと、
local-candidate
、remote-candidate
の情報を確認できます。
remote-candidate
では、Google Workspace ユーザ 向けの IP アドレスに接続されていることが確認できます。
> remote-candidate (candidateType=host, id=I4BdqzIvP)
Statistics I4BdqzIvP
timestamp 2024/7/11 13:52:58
transportId T01 🔗
isRemote true
ip 74.125.250.255
address 74.125.250.255
port 3478
protocol udp
candidateType host
priority 2113932036
foundation 2113932036
usernameFragment CSQx4Z1W7sZl6AoKAAiKYigCIAQQ
local-candidate
では、Cloudflare WARP のインターフェースアドレスではないところから接続されていることが確認できます。
> local-candidate (candidateType=prflx, id=I7y+6xtXI)
Statistics I7y+6xtXI
timestamp 2024/7/11 13:53:15
transportId T01 🔗
isRemote false
networkType ethernet
ip x.x.x.x
address x.x.x.x
port 50600
protocol udp
candidateType prflx
priority 1853693695
foundation 405420391
relatedAddress 172.16.155.128
relatedPort 60157
usernameFragment NJ+a
vpn false
networkAdapterType ethernet
また、以下のようなパフォーマンス統計情報も参考にできます。
参考