プロダクトマネージャーの資料まとめ
プロダクトマネージャーの書籍やWeb記事をまとめました。
随時更新予定です。
書籍
inspired 顧客の心を捉える製品の創り方
ヒューレットパッカード、NetScape、AOL、eBayなどでプロダクトマネージャーを務めたマーティ・ゲーガンによるプロダクトマネージャー論。
プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントの違いを筆頭に、プロダクトマーケティング、エンジニアリング、デザインなどの他の職種との連携方法についてもまとめられてる。
エンジニアリング、デザイン手法については詳しくは説明はないものの、スクラムやインタラクションデザインなどキーワードが文中に散りばめられているため、本書を起点に知識を広げることも可能。
プロダクトマネージャー業務の全体像を広く浅く理解するための入門書。
ダメな製品が無駄に世に送り出されるいちばんの原因は、ほとんどの場合、会社の中でプロダクトマネージャーの役割が明確にされていないことと、プロダクトマネージャーとなる人に対する教育が不十分なことにある。
世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本 トップIT企業のPMとして就職する方法
前半がプロダクトマネジャーの役割の説明、後半はタイトルの通りGoogle等トップIT企業におけるプロダクトマネジャー面接対策集。
プロダクトマネージャーへのなり方、キャリアの積み方など、具体的な説明も多く、デザイナーからプロダクトマネージャーへの転身方法などもあり具体的。
プロダクトマネージャーの業務を概念的に説明するだけではなく、GoogleやAmazon、Facebookといった企業毎のプロダクトマネージャーの業務や役割、採用されやすい人物像が説明されているのが面白い。
プロダクトマネジメントは、多くのコラボレーションを必要とされる役割です。プロダクトマネージャーは通常、エンジニアリングとその他の役割 ーデザイン、品質保証、ユーザー調査、データ分析、マーケティング、セールス、カスタマーサポート、ビジネス開発、法務、コンテンツのライター、他のエンジニアリングチーム、経営陣などーとの重要な橋渡し役を担います。
プロダクトマネジャーの教科書
エグゼクティブ向けビジネススクールのプログラム責任者で、プロダクト戦略コンサルも行う著者による、まさにプロダクトマネージャーの教科書。プロダクトマネジャーのミッションと仕事内容を包括的に解説する職務マニュアルといった内容で、プロジェクトマネージャーについて体系的・網羅的にまとまっている。
思考をブレイクダウンするためのフロー図、テンプレートも多く、実務に役に立ちますが、あくまで教科書的なので一人で読み進めるのもなかなかつらい一冊…。輪読会とかおすすめ。
ドキュメント トヨタの製品開発: トヨタ主査制度の戦略,開発,制覇の記録
トヨタのプロダクト開発工程をドキュメンタリー調で説明した一冊。
マーケティングから原価計算、工場のライン状況まで目を配らせる「クルマ」開発において、主査という役割が果たす役割こそ、最近よく語られるプロダクトマネージャーそのものだと感じました。
Web上の情報
プロダクトマネージャーについて
最近のプロダクトマネージャー議論の発端になったエントリー。
日本のWeb系企業でよくある「企画職」と「プロダクトマネージャー」の違いについてのまとめが個人的にはしっくりきました。
プロダクトマネージャーはいわゆる世間で言うところの「企画職」のようにも見えますが、彼らの役割は企画を立ててあとは開発に任せて終わり・・・ではなく、その後の開発プロセスが回ってる間の開発の支援や開発中の意志決定、製品の品質確保、リリース、その後の改善の企画までをトータルに見ていくので実態としては少し異なるでしょう。
A Product Manager’s Job
TwitterやFacebookでプロダクトマネージャーを務めたJosh Elmanはこの職業を以下のように定義しています。
The job of a product manager is to:
Help your team (and company) ship the right product to your users
(訳:プロダクトマネージャーはチームを助け、正しいプロダクトをユーザーに届ける役割である)
ポイントはプロダクトマネージャーの役割はプロダクトのCEOやオーナーではなく、チームメンバーからアイデアを吸い上げ、正しい方向へプロダクトを導くことと規定していること。
What's the difference between a Project Manager and a Product Manager?(プロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーの違いは?)
簡潔に一言でまとめています。クール。
Product managers own "What" and "Why".
Project managers own "How" and "When".
まとめると、以下の様な分類です。
- プロダクトマネージャー
- 何を作るか、なぜ作るかに責任を持つ
- プロジェクトマネージャー
- どうやって作るか、いつまでに作るかに責任を持つ
2016年にスタートアップに採用される職種TOP5
今年スタートアップに採用される職種の5位がプロダクトマネージャーでした、という記事。募集要項の傾向は以下のようなものだそうです。
- 募集の43%がコンピューターサイエンスの経歴が必須もしくは望ましい
- 募集の25%がアジャイル開発経験を希望
- 募集の7%がスクラム経験を希望
- 募集の3%がカンバン経験を希望
この辺りからも、アメリカのスタートアップのプロダクトマネージャーに求められる資質がかいま見えますね。