参照:http://www.enocean.com/en/enocean_modules_928mhz/stm-431j-user-manual-pdf/
EnOceanの温度センサーは省エネルギーのため、温度がある程度変化してはじめてデータが送信されるが、redundent retransmissionという機能を使うと、指定されたwake-up cycleの後に強制的にデータを送信させられる。(参照スペックの2.1節にフローチャートがある)
この設定はenocean.comで配布しているDolphin V4 Module Configuratorのソフトウェアによって変更できる。
変更箇所
- 送信間隔の指定: Cyclic Wake-up欄の wake up cycle (0だと無効。65535だとチップに入力された信号線の値で決まる(デフォルトは100秒±20%)。それ以外の値であれば、秒単位で指定可能。
- Redundent Retransmissionの指定:0だと無効、255だとチップに入力された信号線の値で決まる。デフォルトは255。MinとMaxの指定は、その間でランダムに変化するという意味。
デフォルトの送信間隔
だとMinが7でMaxが14ということで、送信間隔のデフォルト値100秒と組み合わせると700秒から1400秒の間でランダムに変化し、平均で1000秒に1回データが送信されます。
毎回かならずデータを送信させるには
redundent retransmissionのサイクルのMinとMaxをともに1に設定すると、かならず毎wake up cycle毎にデータを送信させられる。
注意点
太陽電池などのエネルギー源で賄える頻度でないとデータ送信は途切れてしまう
たとえばSTM431Jの場合、スペックの2.12節ではwake-up cycleと実際のデータ送信の頻度によってどの程度の照度であれば太陽電池でデータ送信のエネルギーが賄えるかが表になっている。夜間や消灯時には蓄電池に蓄えられた電力を使うわけだが、その時間帯もデータ送信を維持するために、昼間に必要な照度と蓄電時間の目安もわかるようになっている。