データ統合とは
オラクル社のオンプレミス製品として「Oracle Data Integrator」という製品が提供されています。
こちらの製品を、OracleCloudのサービスとして提供しているものが「データ統合」(英:Data Integration)です。
データ統合は、ETL機能として提供されているサービスであり、ソースデータの取込・変換・ターゲットへの出力が可能です。
確認できている範囲では、以下のソース、ターゲットが設定できます。(製品マニュアルには、これら以外も対応しているとの記載があります)
【ソースデータ】
- ObjectStorageに格納されたCSVデータ
- ObjectStoreageに格納されたExcelファイル(.xlsx形式)
- AutonoumousDatabase(ADW)
- オンプレミス環境のSQLServer
【ターゲットデータ】
- AutonoumousDatabase(ADW)
尚、データ統合の費用は、後述するワークスペースの利用時間と1時間当たりの処理済みデータ量の合算で算出されます。(詳細は、見積サイトを参照してください。)
利用環境の構築
データ統合の実行環境として、ワークスペースを構築する必要があります。
ワークスペースの構築は、Oracle CloudのWebコンソールで実行できます。
以下に、ワークスペース構築の流れを記載していきます。
データ統合のサービス画面表示
ワークスペースの作成
ワークスペースの起動と停止
一覧上から、ワークスペースの起動および停止の操作ができます。
ワークスペースの起動と停止には時間がかかります。特に起動には時間がかかるため、起動の操作から使用できる状態になるまで、20分程度は見込んでおくことをお勧めします。
起動
停止
ワークスペースの終了
終了の操作を行うことで、ワークスペースを完全に削除することができます。
まとめ
VCNの設定が完了している状態であれば、
ワークスペースの構築は、ほぼワンクリックで完了します。
注意が必要なのは、起動や停止といった状態を変更すると待機時間がかかるという点です。
利用可能になるまで時間がかかるという点に留意して、操作していく必要があります。
(「データ統合」でのETL処理の実装などは、別途投稿する予定です。)
※本投稿で使用している画像はサンプルです。
株式会社ジールはOracle Cloud Infrastructure(OCI)やMicrosoft Azure 、AWS(Amazon Web Services)、Google Cloud Platform(GCP)など、多彩なクラウドプラットフォーム構築・運用の知見を有しています。そのため、複数のクラウドサービスを組み合わせるマルチクラウド環境においても、ベンダーロックインを回避し、お客様のご要望に応じた最適なクラウドプラットフォームの構築・運用への対応が可能です。
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