環境
- サーバー:
- NVIDIA JETSON AGX XAVIER
- os:Ubuntu 18.04 LTS
- クライアント:
- 普通のデスクトップPC
- os:windows 10
背景
IoTやAIなどで大量データを扱うシーンがこれから増えてくると思います。
しかし、従来の業務システムで使われてきたRDBでは大量データを扱おうとすると、
高いマシンスペックや高い専門性を要するチューニングが必要になります。
そこで、比較的ロースペック(あくまでも比較的)でそれほど専門的なチューニングをしなくても大量データを高速で扱えるNoSQLがこれから重要になります。
本記事では、NoSQLの一つであるMongoDBのインストールからデータの登録までを説明します。
手順
- MongoDBのインストール
- サービスの開始・終了
- サーバー側でのMongoShellの起動
- リモートアクセスを許可する
- クライアント端末からのMongoShellの起動
- DB作成
- collection作成
- collectionにデータを登録する
- MongoDBのアンインストール
mongodbのインストール
ターミナルから下記コマンドを実行することでMongoDBがインストールできます。
sudo apt-key adv --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 --recv 9DA31620334BD75D9DCB49F368818C72E52529D4
echo "deb [ arch=amd64 ] https://repo.mongodb.org/apt/ubuntu bionic/mongodb-org/4.0 multiverse" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/mongodb-org-4.0.list
sudo apt-get update
sudo apt-get install -y mongodb
サービスの開始と終了
ターミナルから下記コマンドを実行することでMongoDBのサービスを開始できます。
sudo service mongodb start
状態を確認したいときは下記コマンドを実行します。
sudo service mongodb status
サービスを終了したいときは下記コマンドを実行します。
sudo service mongodb stop
サーバー側でのmongoshellの起動
MongoDBのサービスを開始している状態で下記コマンドを実行することでMongoShellが起動できます。
collectionの作成やデータ登録などはMongoShellから実施します。
なお、MongoDBのサービスの状態は先述のコマンドにて実施します。
mongo
リモートアクセスを許可する
リモートアクセスする場合は下記サイトに設定下さい。
リモートアクセスが不要な場合は本処理は不要です。
クライアント端末からのmongoshellの起動
クライアント端末からMongoShellを起動するには下記コマンドを実行します。
mongo <URL>
DB作成
MongoShellにて下記コマンドを実行することで、データベースを作成できます。
mongo <db名>
※下記のようなメッセージが出力されますが気にしないでください。
2021-04-24T10:14:40.368+0900 E QUERY [thread1] SyntaxError: missing ; before statement @(shell):1:6
次に、下記コマンドを実行して使用するデータベースを切り替えます。
use <db名>
なお、下記コマンドを実行することでデータベースの一覧が確認できますが、collectionが作成されていないデータベースは表示されません。従って、データベース作成直後はこの一覧には出力されないのでご注意ください。
show dbs
collection作成
MongoShellにて使用するデータベースを切り替えた後、下記コマンドを実行することで、collectionを作成できます。
db.createCollection('<collection名>');
MongoShellにて下記コマンドを実行することで、collectionの一覧が出力できます。
ここでは、先ほど登録したcollectionが出力されます。
show collections
collectionにデータを登録する
MongoShellにて使用するデータベースを切り替えた後、下記コマンドを実行することで、collectionにデータを登録することができます。
db.<collection名>.insert(<json形式ならOK>)
登録したデータは下記コマンドにて確認できます。
db.<collection名>.find()
mongodbのアンインストール
ubuntuのターミナルから下記コマンドを実行することでMongoDBのアンインストールが出来ます。
sudo apt-get purge mongodb
sudo rm -r /var/log/mongodb
sudo rm -r /var/lib/mongodb