このページについて
Odd-e Japan社が主催する認定スクラムマスター(Certified Scrum Master)研修に参加しました。
研修後、Webテストに合格し、晴れて認定スクラムマスターとなりました。
このページは3日間の研修で学んだことのまとめメモとなります。
認定スクラムマスターについて
- CSMの他にも、Scrum Inc.Japan社主催の認定スクラムマスター(Licensed Scrum Master)研修があります。
- 共にスクラム創始者のひとりであるJeff Sutherland氏公認の組織
- 資格としては同格(どちらも世の中的に認められた資格)という理解
- 共に研修費+受験費用は高額な部類です
- 2019/12現在、CSMは3日間で33万、LSMは2日間で22万円(税込)
Webテストについて
- 研修受講後、講師より受験資格が与えられます(ちゃんと取り組めばまず受験資格者になれます)
- 試験はWebで受験。テキスト参照可。2019/12現在、60分で50問⇒37問正解で合格となります
- 試験は2回まで無料で挑戦できます。3回目以降は、1回25米ドルかかるそうです
- アジャイル開発宣言とスクラムガイドより出題されます
- 正直、ふるいにかける様なテストでは無いです。資格者に対して、アジャイル開発宣言とスクラムガイド(=正しい理解)がキチンと定着して欲しいという意図の取り組みだと思います
総括
アジャイル開発宣言とスクラムガイドを穴が開くまで読んだ
3日間+テストを通して何回読んだか判らない位読みました。
(読ませるようなワークも非常に多かったです)
そして、この活動こそ最も重要だと感じました。
スクラムの正しい姿勢は全てここに書いてあります。
案件に適応した形に変化する点が特徴のスクラムですが、この最低限のルールは崩れません。
数々の案件が「なんちゃってスクラム」に陥るのは、スクラムガイドをちゃんと読んでいない点が大きいのではないかと推測します。
ただし、この様な研修を受けないと(=まとまった時間を作って、他人とインタラクションを取るなど工夫しないと)中々読む気にならない(または正しく理解出来ない)のではないかと思います。
このギャップが、組織にスクラムを定着させるにあたって大きな課題となっています。
学ぶべきことがまだ沢山ある
組織にスクラムを定着させるためには、組織の抱える課題に対して明快にコーチング出来る様になる必要があります。
- 開発チームが組まれる前に工期工数を見積もるにはどうすれば良いのか
- バックログではタスク同士の依存関係を表現出来ないのではないか
- スクラムは優秀な人材でなければ扱えないプラクティスなのではないか
- 優秀な人材をスクラムの様な小規模チームに長期間アサインすることは不可能ではないか
- 途中で計画を変更すると、ステークホルダとスコープや金で揉めるのではないか
- 初期のプロダクトバックログはどこまで作れば(どうやって作れば)良いのか
- 時短勤務やテレワークにどう対応していけばよいのか
- 大規模開発に使えるのか
残念ながら、今回の研修でこれらのすべてに答えられる様にはなりません。
継続して学習して、ひとつひとつ潰していこうと思います。
例えば、事前の見積はアジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~から整理している所です。
LeSS(大規模スクラムに対するフレームワーク)について
私の受けた回では、Michael James(マイケル・ジェームズ)氏・榎本 明仁氏(通訳兼講師)の両名にご教示を頂きました。
MJ氏は大規模スクラムのフレームワーク(LeSS)の考案者のひとりであり、本研修ではLeSSの基本を修めたとして、この認定資格も得られました。有難い。
うちの会社なら大規模スクラムもお手伝い出来ますよ!って言いたい。是非言えるようになりたい。
各日の様子
別ページに記載しました。本研修は講義式ではなくワーク中心であり、メモとしてあまり体系立てられていない点はご容赦ください。
(忙しい人向け)
講義で用いられていた動画のうち、特におすすめだと思う動画を以下にピックアップしました。