マインドフルネスのセミナーに行ったので内容報告です
セミナー情報
項目 | 値 |
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セミナー名 | マインドフルネスの意義・歴史 そして信頼性あるマインドフルネス・ベースド・プログラム(MBP)を紐解く |
URL | URL |
講師 | 木蔵シャフェ君子 |
開催組織 | MiLI |
開催日時 | 2018/3/16 19:00 - 21:00 |
マインドフルネスそのもの・やり方の説明と言うよりは、何を元にどんな人たちが広めてこんなに有名になったか、を説明するセミナーでした。
マインドフルネスは有名? → google検索で24万件ヒット、NHKや日経新聞でも取り上げられ広がりつつあります。
経緯
EEGがアメリカ人2000人に調査したところ、最大の集中が持続する時間が減少しています
調査年 | 集中持続時間 |
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2000年 | 12秒 |
2015年 | 8秒 |
考えられる理由
- 情報過多による集中力の低下
- ネガティブバイアスによる扁桃体ハイジャック(ダニエル・ゴールドマン)
マインドフルネスとは
意図を持って、今の瞬間に、評価や判断を手放して、注意を払うことから、湧き上がる気づき(認識)
(ジョン・カバット・ジン)
もっと簡単に言うと
今に集中し、かつリラックスしている状態
今をクリアに、ありのままに認識すること。それにより、正確でクリアで安定した精神が得られる
セミナーでは心(思考、ハート、スピリット全て)を今に置くと説明していました。つまり
マインドフルネスのトレーニングにより、衝動・習慣・思い込みによる自動操縦状態から、選択できるようになるそうです
マインドフルトレーニング
ここは本題じゃないので少なめな説明でした。
マインドフルワーク
ジョン・カバット・ジンの提示するプロセス。MiLIでの基本。スライドの説明は以下
- 呼吸に注意を向ける(感じる)
- 注意がそれる、雑念がわく
- 注意がそれたことに気づく
- 雑念を手放す
- 1に戻る
実際にはこんな感じでした。
- 呼吸のしやすい姿勢で座る。浅く腰掛けても、深く背もたれにもたれても大丈夫。息がしやすければ良い
- 目は集中しやすいなら閉じて、寝ちゃいそうなら半眼
- 自分の呼吸を感じてください、と言われる。お腹でも胸でも、喉でも口でも鼻でもOK。
- ここで君子さんがティンシャ(チベットのベル)を鳴らす
- 5分ほど呼吸に集中
- もう一度ベルが鳴る。終了
マインドフルリスニング
スライドの説明は以下。実際も同じ。真横の知らない人とペアになり、誕生月の早い方がAになりました。
- Aさんがどんな体験だったかを話す
- BさんはAさんの話に注意を向ける(相づち、頷きはOK。話しかけることはしなし)
- 役割を交代する
- 振り返りの会話(ワークでの気づき、感想、話したこと。フリートーク)
マインドフルネスの歴史
創始者
米国のマインドフルネスを牽引するリーダーたち。
- ジョセフ・ゴールドスタイン
- シャロン・セルツバーグ
- ジャック・コーンフィールド
彼らはいわゆるアメリカ東海岸の若者たちで、仏教に目をつけた。実際にチベット・インドでお坊さんになっている。
その素晴らしさをアメリカに持ち帰ろうとしたが、アメリカは多民族多宗教なので、宗教色なしで実践のみのメソッドを作る
→ マインドフルネス
仏教徒
- ジョアン・ハリファックス博士
- ジョアナ・メイシー博士
- マーク・レサー
- ノーマン・フィッシャー
禅/チベット仏教/エンゲージドブッディズムの人たち
エンゲージドブッディズム
仏教の教えを人間社会で実践している人たちのこと。仏教の目的の一つは苦しみを取り除くことだが、マインドフルネスを広めることで人々から苦しみを取り除こうとした人たち
科学者
-
ジョン・カバット・ジン博士
創始者らが提唱したマインドフルネスをモデル化した。これにより科学的な検証をみんなができるようになった。 -
リチャード・デビッドソン博士
世界で最も影響力のある百人の一人。瞑想が科学と認められない時代に感情の神経科学と言う名前で研究費をもらって瞑想を研究していた。
2000年までマインドフルネス関連の論文はほぼなかったが、計測機器の発展で生きた人間の脳状態をリアルタイム測定できるようになってから急速に増え、
現在1年に600を超える論文が報告されている。
ビジネス界のマインドフルネス実践者
- salesforceの創始者
- ホールフーズ創始者
- フォード自動車会長
- ハフィントンポスト創始者
- Linkedin CEO
- Twitter創始者
- ジョブズ(お坊さんを家に呼んで一緒に住んでいた)
マインドフルネスメソッド採用組織
- Microsoft
- Genentech
- P&G
- Ford
- Intel
- vmWare
facebookには「瞑想ルーム」がある。
facebookの人事部曰く、米の優秀な若者を引き付けるのは我が社の瞑想ルームとキャンディウォール
GoogleのMTGルームには坐蒲が積んである。月曜のランチタイムに25分、みんなで瞑想をするらしい。なんでも面白がるGoogleらしい。
他にも
- アメリカCNNの看板キャスターが広げてる
- ニュースキャスターが書いた本がベストセラー
- NBAでマインドフルネス瞑想+ボディスキャンを指導。怪我の予防になるそう
- 62%が低所得世帯、98%が有色人種の小5-高3までの生徒2000人と教師/事務職400人に対し実施
- 学校全体が、1日2回、1回15分の「クワイエット・タイム」を毎日。瞑想、静かに読書、その場でリラックスして坐るなど
- 生徒の出席率が98%まで上がり、停学は45%減少、生徒の不安感が減り、自尊心が向上した。また、教師・事務職のストレスが減った。
マインドフルネスの最前線 Wizsom2.0
宗教など人間の英知をビジネス・テクノロジー・教育・社会問題に活かす、サンフランシスコで起こり3000人を集める
TED的な大会
女性リーダーの注目
- #MeToo で有名な人
- Google人事のトップ
- 片付けの魔法の近藤麻理恵(海外でめっちゃ有名になってる。「ときめき」を「Spark Joy」と訳してたらしい。君子さんも感心していた)
コンパッション・倫理・信頼性:銃を持つ・持たないや人種民族宗教の違いのある人たちが一緒に暮らせる方法を議論
SIY創始者 チャディー・メン・タン
提唱から10年経っての感想を述べる
深さを失うことなく広めることが大事
「飛行機の翼を切り取らないで」の例え話
- 原始的な生活をしている村があった
- 飛行機を拾った
- 乗って、道を走ること、荷物がたくさん乗ることがわかった
- しばらく乗っていたが、翼が邪魔であると気づく
- 切ろう!
- いや、でも賢い村の人たちに聞いてからにしよう
- 賢い村の人:切っちゃダメ!それ、飛ぶから!バスじゃないから!
マインドフルネス・ムーブメントにおいて
- バス:集中力を高める
- 飛行機:心の平和、慈悲、利他、コンパッションによる、世界平和
世界平和 って本当に言っていたらしい。このくだり、このセミナーで一番気に入りました。
マインドフルネスをモデル化した科学者:ジョン・カバット・ジン
マインドフルネスの教師になるということは
- 世界で一番難しい仕事
- どう伝えるか?を考えるとそれが雑念になる。そしてマインドフルネスができなくなる葛藤。
- 君子さんはここ5年ずっと苦しいのだとか
- 年一回行う七日間の瞑想漬けでリセットするのだとか。四日目から少し考えなくなってくるのだとか
- 嘘は簡単につける
- ピュアな形のまま伝える
- 誰もそんな能力を持つ人はいない
- だから心配するな。精進しよう
信頼できるMBP(Mindfulness - Based Program)のために
学ぶならこんな場所で学ぼう
- 伝統的瞑想、科学、医療、心理学、教育から集められた理論や実践によって導き出されていること(自己流ではない)
- 人の苦悩の原因とそれを緩和する方法に関わる、人間的経験のモデルが支柱となっていること (経験がモデルとなっている)
- 「今この瞬間」への集中、脱中心化(自己中心的観点から外れること)、興味・好奇心を持って探ろうとする姿勢、に特徴付けられる、啓ケインとの新しい関わり方を開発すること(自分のためだけではない)
- コンパッション、叡智、平常心といった肯定的資質と同時に、注意、感情、行動のより優れた自己管理力の開発を促すこと
- マインドフルネス瞑想の実践、Inquiry-based learining(問いかけや探究心を持って調べたり考察することによる学習法)のプロセス、気づきや理解を深めるための実習なdの継続的かつ手中的訓練に、参加者を従事させること(座学だけではない)
- 特的の状況や対象者に合わせられたカリキュラムが、核となる不可欠要素部分と融合されていること(その人にあっていること)
- プログラム構成、期間、実施方法の多様化が対象者と状況に合致して形成されていること(実施期間があっていること)
こんな人から学ぼう
- MBPを効果的に提供するため、特定の能力を有する(コーチングとか教職とか教える能力がある)
教えるプロセスにおいて、マインドフルネスの資質と姿勢を体現する能力を有すること(瞑想2000時間やったとか) - 適正なトレーニングを修了しており、現在も良好な実践に継続的にコミットしていること
参加型の学習プロセスの一部隣、生徒、クライアント、または患者と一緒に参加できること(ファシリテーション能力) - そのMBPコースが提供される特定の対象者に関連した知識、経験、プロフェッショナルトレーニングを有していること
- 土台をなしちえる関連お理論プロセスの知識を有しており、それらは特定の状況あ対象者に向けての指導が支柱となっていること
開催主のMiLI
- 脳科学などの科学的な検証を背景にしたマインドフルネスメソッドを提供し、日本のビジネスパーソンの能力・リーダーシップ・心身の健康の向上を実現する
- MiLIの事業内容
- Google本社で開発された Search Inside Yourself を日本で初めて開催
- 開発チームの Search Inside Yourself Leadership Institute と連携
- ブログ