いままで何となく PC のキーボードを使用していたのですが、タイプミスが多かったり入力が遅かったりしたため、改めてキーボード配列と指を再確認してみました。
ここでは自分が所持している JIS 配列キーボードの配列をもとに記述するため、細かく配列が異なる JIS 配列等では適宜読み替えてください。
US 配列はここでは扱いません。
ここでは OS は Windows を想定しています。
1. 英数入力
1.1. Shift キーなし
1.1.1. キーを押す指
※ JIS 配列であっても細かい配列が異なることがあります。
※ここでは「Ctrl」と「Caps Lock」(上記の図では「英数」) を入れ替えたキーボードを想定しています。
※ここでは円マークとバックスラッシュを同じものとして表記します。
ホームポジションとして、「A S D F」と「J K L ;」にまず指を置きます。
赤色は親指、水色は人差し指、緑色は中指、黄色は薬指、紫色は小指です。
白色は基本的には小指です。
左手 | 右手 | |||
---|---|---|---|---|
1 2 3 4 | 5 | 6 | 7 8 9 0 | - ^ | |
q w e r | t | y | u i o p | @ [ |
a s d f | g | h | j k l ; | : ] |
z x c v | b | n | m , . / | | |
ただし、これはあくまで目安で、この通りでなくて良い場合も多々あります。
- 「6」は右手より左手の方が近く、どちらの手の場合もある
- 左右分割キーボードでは、どちらのパターンもある
- 「B」は左右どちらからも距離が同じで、どちらの手の場合もある
- 修飾キー等との同時押しのときは臨機応変に
- その他、状況に応じて臨機応変に
1.1.2. キーのおおよその分類
紫色は修飾キー等、白色と水色は英数字と空白、黄色と緑色と赤色は記号です。
(記号の色分けは見やすくするためのもので、厳密な分類によるものではありません。)
右側に記号がまとまっています。
1.2. Shift キーあり
「Shift」キーは基本的に、他に押しされたキーのキートップ上部に刻印されている文字 (または機能) を入力するという修飾キーになります。
「英数」は「Caps Lock」の機能に、「ひらがな」は「カタカナ」の機能になります…
「無変換」に関しては「無変換」としか刻印されませんが、「Shift」キーと同時に押すと「英数入力の半角・全角切り替え」になります。
左手 | 右手 | |||
---|---|---|---|---|
! " # $ | % | & | ' ( ) | = ~ | |
Q W E R | T | Y | U I O P | ` { |
A S D F | G | H | J K L + | * } |
Z X C V | B | N | M < > ? | _ |
1.3. 補足: Shift & Caps Lock で Shift キーが入力されっぱなしになる訳ではない
「Caps Lock」キーは、何らかのキーを入力し続けるためのものではなく、「Caps Lock」自体が「大文字を入力し続ける」ためのキーてす。
JIS 配列では US 配列と異なり、「Caps Lock」キーと「英数」キーが同じキーに割り当てられているため、「Shift」キーによってその機能を切り替えているだけで、「Shift」キーが入力され続けている訳ではありません。
「大文字を入力し続ける」という特性から、記号の文字や修飾キー等に関しては「Caps Lock」が有効になっていても、キートップ上部に刻印されている文字 (または機能) ではなく下部のものが入力されます。
2. ローマ字入力
2.1. Shift キーなし
ローマ字入力では、アルファベットの入力がローマ字として扱われること以外は基本的に英数入力と同じです。
ただし、句読点と中点、かぎ括弧、長音記号は例外で、英数の記号でなく日本語の記号が入力されます。
左手 | 右手 | |||
---|---|---|---|---|
1234 | 5 | 6 | 7890 | ー^¥ |
qwer | t | y | uiop | @「 |
asdf | g | h | jkl; | :」 |
zxcv | b | n | m、。・ | ¥ |
2.2. Shift キーあり (意味的には英数入力 & Shift キー と同じ)
ローマ字入力のときに「Shift」キーを押すと、基本的には英数入力時に「Shift」キーを押した場合と同じ扱いになります。
入力時に半角か全角になるかは前後の入力状況等によります。
IME の設定にもよりますが、「Shift」と「スペース」で「別幅スペース」(全角入力のときに半角スペース) を入力することができます。
左手 | 右手 | |||
---|---|---|---|---|
!"#$ | % | & | '() | =~| |
QWER | T | Y | UIOP | `{ |
ASDF | G | H | JKL+ | *} |
ZXCV | B | N | M<>? | _ |
3. かな入力
3.1. Shift キーなし
かな入力は、単純に考えれば日本語を母音と子音に分解せずに入力できるため、ローマ字入力よりキーを押す回数を少なくできます…が、実際にはあまり減らない (※後述) ため、個人的にはローマ字入力かかな入力かならローマ字入力で良いと思います (同時打鍵や親指シフトに関しては本記事では扱いません) 。
また、ローマ字入力より使用するキーの個数や範囲が約倍 (26 個→ 48 個) のため、キーを覚えたり指の動かし方に慣れるのに時間がかかります (英数入力のキー配列の知識を応用できないことも難しさの理由のひとつ) 。
左手 | 右手 | |||
---|---|---|---|---|
ぬふあう | え | お | やゆよわ | ほへー |
たていす | か | ん | なにらせ | ゛゜ |
ちとしは | き | く | まのりれ | けむ |
つさそひ | こ | み | もねるめ | ろ |
3.2. Shift キーあり
かな入力では文字の「を」と捨て仮名 (小さい文字)、句読点や中点、かぎ括弧を入力するときに「Shift」キーを使います。
ローマ字入力と同様に、「Shift」と「スペース」で「別幅スペース」(全角入力のときに半角スペース) を入力できることがあります。
左手 | 右手 | |||
---|---|---|---|---|
ぁぅ | ぇ | ぉ | ゃゅょを | |
ぃ | 「 | |||
** ** | ** ** | 」 | ||
っ | 、。・ |
3.3. 補足: かな入力における記号の入力
ローマ字入力では句読点や中点、かぎ括弧に関しては直接入力でき、「Shift」キーを押すことで他の全角の記号 (「?」「!」「~」等) を入力することができますが、かな入力では直接入力することはできません。
かな入力では句読点や中点、かぎ括弧は「Shift」キーを押す必要があります。
「?」「!」「~」等の全角記号に関しては全角英数入力モードに切り替えるか「Ctrl + p」(「F9」キーと同じ) 等で変換する必要があり、記号でない通常の文字と記号とで別に分けて変換・確定する必要があります。
3.4. 補足: かな入力でも打鍵回数はそこまで減らない
理由は以下の通りです。
- 濁音や半濁音が多い (その分押す回数が増える)
- 日本語入力中に**「Shift」キーを多用する** (同時打鍵できるわけではないため、結局「Shift」キーを押すための時間がかかる)
- 捨て仮名 (小さい文字)
- 句読点や中点、かぎ括弧
- 「を」
- 「?」「!」「~」等の記号入力が厄介 (それ以外の文字と分けて変換・確定する必要があり、また、入力モードの切り替えや変換が必要)