Windows Subsystem for Linux とは
Linux の(ELFフォーマット形式の)バイナリ実行ファイルを、Windows 10 および Windows Server 上でネイティブに実行するための互換レイヤーとのこと
(https://ja.wikipedia.org/wiki/Windows_Subsystem_for_Linux より引用)
Linux の実行ファイルを Windows でそのまま利用できるよってやつです
インストール手順
- 設定→アプリと機能→プログラムと機能→Windowsの機能の有効化または無効化で、「Windows Subsystem for Linux」を有効化して再起動する
- ストアで「Ubuntu」を導入する。(Ubuntu以外もあり)
- 起動した「bash」で任意のユーザ名とパスワードを入力する
PowerShellを管理者権限で起動し、下記コマンドを実行することでも有効化できる(要再起動 & ストアからのインストールは別途必要)
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Windows-Subsystem-Linux
TIPS
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いろいろあってWSLの環境をリセットしたい場合
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Windows 10 の 設定 - アプリ から、対象ディストリビューションを選択
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詳細オプション の リセット をクリックする。
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bash起動時に.profile が実行されない場合
- bashのショートカットのコマンドライン引数に「--login」を追加する
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日本語が文字化けする場合
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コンソールのフォントをラスターフォント以外にする
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"MS ゴシック"で良いですね
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Ubuntuの初期設定
- Ubuntuのバージョンを確認する
$ cat /etc/os-release
# バージョンのみ
$ lsb_release -d
- 必要であれば、/etcの設定ファイルをバックアップしておく
$ cd ~
$ pwd
$ mkdir etc.org
$ sudo cp -p .* /etc/* etc.org/
- aptコマンドのリポジトリをubuntu.comからjpに切り替える
$ sudo sed -i -e 's%http://.*.ubuntu.com%http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux%g' /etc/apt/sources.list
- aptコマンドでパッケージをアップデートする
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
- 必要であれば、導入されているパッケージの一覧を保存しておく
$ cd ~
$ pwd
$ mkdir backup
$ dpkg --get-selections > backup/pkg-selections
- よく利用するコマンドのエイリアスを設定する(全ユーザに適用)
$ sudo vi /etc/profile
# 最終行に追加したいエイリアスを追記
alias ll='ls $LS_OPTIONS -l'
alias l='ls $LS_OPTIONS -lA'
alias cp='cp -i'
alias mv='mv -i'
alias rm='rm -i'
$ sudo source /etc/profile
# もしくは
$ sudo -s
# source /etc/profile
# exit
- .bashrc にヒストリ無視パターンを追加する
$ echo "export HISTIGNORE='?:??:???:exit:h *'" >> .bashrc
- さまざまな設定や環境を確認してみる
# ユーザの情報を確認
$ id
# ホスト名を確認
$ hostname
# システム情報を確認
$ uname -a
# bashのバージョンを確認
$ bash --version
# マウント状態を確認
$ ls /mnt -la
# プロセスの動作状況を確認
$ ps aux
# プロセスの動作状況をリアルタイムに確認
$ top
# ネットワークを確認
$ ifconfig
# ネットワークの接続状況を確認(すべての接続・名前解決なし・プロセスを表示)
$ netstat -anp
# メモリを確認
$ cat /proc/meminfo
# CPUを確認
$ cat /proc/cpuinfo
- Vimのインストール
$ sudo apt install vim-nox
$ sudo vi /etc/profile
# 最終行にエイリアスを追記
alias vi='vim'
$ sudo source /etc/profile
# もしくは
$ sudo -s
# source /etc/profile
# exit
- GCCのインストール
#!/bin/bash
$ sudo apt install build-essential
- パッケージ管理
#!/bin/bash
# パッケージ情報の更新
$ sudo apt update
# パッケージの更新
$ sudo apt upgrade
# パッケージの検索
$ apt search 検索対象文字列
- パッケージが保留された場合
#!/bin/bash
# 保留状態の確認
$ sudo apt -s dist-upgrade
# 不要なパッケージの自動削除
$ sudo apt autoremove
最後に
Windows 10 Fall Creators Update から正式版となったはずなので、いまさらながら WSL の導入を投稿しました。
安定して利用できるようになってきたので、ちょっとしたLinux環境としてコマンドの確認や調査を行うのに重宝しています。
Windowsのコマンドも実行できるのが何気に便利ですね。