Swift Playgroundsとの出会い
実は、私がSwift Playgroundsだけでアプリの開発に挑戦してみようと思ったのは、Appleが提供しているApple Teacherというプログラムを受講したことがきっかけです。
私にとって、とても有用な学びとなったので、簡単に紹介しておきます。
Apple Teacherについて
Apple Teacherは、指導と学習にiPadなどのApple製品を組み込んでいる教員を支援するラーニングプログラムです。もちろん、無料です!Appleのすごいところは、このような質の高いプログラムが無料で提供されているというところだと思います。
私は、Appleが日本のGIGAスクール構想にとても前向きに参入しているという印象を持っています。もちろん、企業なのでAppleにとっては重要なビジネスチャンスであるとは思うのですが、iPadさえ売れれば良いという考えではなく、このようなプログラムを通して、iPadで創造的な学びをデザインすることができる教師の育成にまで積極的に取り組んでいるのですから。
Apple Teacherプログラムを受講するために必要なものはApple IDのみです。
ログインした後は、所属先の学校を登録するとApple Teacher Learning Centerにアクセスすることができます。もしも、教員でない方がこのプログラムを受講したい場合はこの登録はキャンセルできるかもしれませんが、私は現役の高校教師ですので、素直に登録してしまったので分かりません。
まずは、iPadまたはMacのどちらのスキルを習得するかを選択します。私はもちろんiPadを選択しましたが、後で変更したり、両方を選択することも可能だと思います。
Apple Teacher Learning Centerでは様々な教育用コンテンツが提供されており、授業の実践に使えそうなアイデアを見つけることができます。
色々見始めると、あっという間に時間が過ぎていきますので、目移りする前に速攻で「基礎スキル」を選択するのが良いでしょう。Apple純正アプリケーションをマスターするための基礎となる学習リソースが用意されています。
iPadのスキルを習得する場合、iPadの基礎的な操作に関するスキルと5つのApple純正アプリケーションの使い方の計6つをマスターすることができます。
実践的なチュートリアルや、毎日の授業や準備に取り入れられる新しいアイデアが用意されているので、生徒たちの創造力と学習効率が高まるような授業を実践するための、新しい方法を知ることができます。
各アプリケーション毎に細かく分類されており、例えば、「Keynote」アプリケーションの場合、
- スライド
- 写真
- 図形
- 描画
- 表
- グラフ
- アニメーション
- マジックムーブ
- プレゼンテーション
- ビデオプレゼンテーション
の10項目に分かれており、細切れの短い時間しか取れない人でも効率的に学びを積み上げていくことができます。すべての項目を終えると、バッジを獲得するためにクイズに挑戦します。選択問題か並べ替え問題の計5問が出題されて4問以上正解するとバッジ獲得となります。意外と難しい問題も出題されるので間違えることもありますが、3問以下しか正解できなくても最初から何度でもやり直すことができるので大丈夫です。
iPadのみで取り組む場合、Split View(スプリットビュー)の機能を用いると、実際にアプリケーションを操作しながら効果的に学ぶことができます。クイズに挑戦するときも、このようにしてカンニングが可能なので、余裕を持ってバッジの獲得が目指せます。
計6つのバッジをすべて獲得するとApple Teacherの資格が得られます。
バッジの獲得進捗の確認は、「プロファイル」から行うことができます。
また、「iPadの基礎ラーニングジャーナル」を使って学んだ内容を振り返ることもできます。
そして、晴れてApple Teacherの資格に認定されると、なんと、新たに「Swift Playgrounds」アプリケーションのバッジの獲得に挑戦できるようになるのです!
こうして、私はここから「Swift Playgrounds」でプログラミングの学習を開始することになりました。
また、長くなってきてしまったので、今回はここまで。次回からこそは、私の具体的な取り組みを書き進めていきます。