1. Messanger Platformについて
昨日9月12日(現地時間)にMessanger Platformが、近日バージョンアップされると発表されました。
Messanger PlatformとはFacebook Messanger上でBOTを作成する際に活用するもので、今期発表されたアップデート内容で、今後BOT上でよりリッチな体験を届けることが可能になりそうです。
2.主な変更点まとめ
下記で、主な変更点をまとめたいと思います。
- ニュースフィード広告から直接BOTへ繋げることが可能に
- Messanger上でwebサイトを見ることが可能に(β版)
- Messanger上で決済が可能に(β版 アメリカのみ)
- 会話を開始する時のウェルカムページが作成可能に
- ボットのシェア機能
- クイックリプライ機能で、画像を選択肢に追加可能に。さらに位置情報も送れるように
- アナリティクスのまとめをCSV形式でダウンロード可能に
- 過去送ったメッセージを再利用することが可能に
3. 主な変更点(詳細)
①ニュースフィード広告から直接BOTへ繋げることが可能に
Facebook広告で、BOTへ直接誘導することが可能になりました。従来の仕組みを活用しているため、他のFacebook広告のように、細かなターゲティングが可能に。
将来的には決済機能と合わせることで、webサイトを持たずにECを運営することが可能になりそうです。
来月から可能になるようです。
ブログから引用
##②Messanger上でwebサイトを見ることが可能に(β版)
Messanger上でwebサイトが”seamlessly”に閲覧可能に。公式ブログに画像がなかったため、どう言った見た目になるかわかりませんが、将来的には決済機能と合わせて、Facebook上で決済登録しておけば簡単にECの決済が可能になるようです。
これは詰まるところ、決済情報をすべてFacebookに握られてしまうことを意味するため、少し不安な印象を受けました。
③Messanger上で決済が可能に(β版 アメリカのみ)
上記で説明している通り、Messanger上で決済が可能になりました。(ただし現在β版のためアメリカ限定)
アプリを移動することがないため、より簡単にお買い物が可能になりそうです。
公式ブログでは、年末さらなるバージョンアップを予定していると明言しています。ここはFacebookが強化していきたいところなんでしょうか。
④会話を開始する時のウェルカムページが作成可能に
従来のLPのような機能をMessangerで実現することが可能になりました。
BOTを使用開始時点で、どれくらいの頻度で返信が来るか、どう言った機能を持っているかという二点を示すことができるようです。
はじめtBOTを使う人は何をすればいいのか戸惑うことが多いと思うので、説明が簡単にできるという意味では効果がありそうです。この動きが加速していけばWEBという存在がどんどん必要なくなるかもしれませんね。
⑤ボットのシェア機能
自分が使用しているBOTや特定のメッセージをMessanger上で繋がっている人にシェアすることが可能になりました。
従来のBOTでは、TwitterなどのSNSやWebサイトでしか広めることができませんでしたが、この機能によって、より多くの人に障壁なく、BOTを広めることが可能になりそうです。
⑥クイックリプライ機能で、画像を選択肢に追加可能に。さらに位置情報も送れるように。
developerページを見ると、従来からあったクイックリプライ機能が画像や位置情報を送れるようにアップデートされました。
私がクイックリプライ機能を実装したことがないため、効果などがわかりませんがより簡単にBOTとのコミュニケーションが可能になりそうです。
過去、位置情報を送れば天気を教えてくれるBOTとかあったけど、なかなか自分の位置情報他のアプリで取得して、メッセにコピペして送るといった面倒な作業はしないので、今後より簡単にそう言ったBOTを活用することができそうですね。
⑦アナリティクスのまとめをCSV形式でダウンロード可能に
時間で区切って、ユーザーがBOTとどのようにコミュニケーションをとったかという、分析情報がCSVでダウンロード可能になりました。今後このアナリティクス情報を使って、改善していくって形になりそうですね。
ただ具体的にどう言った情報が得られるかは未確認です。
⑧過去送ったメッセージを再利用することが可能に
画像や音声データなどを効率的に再利用することが可能になりました。
公式のコードを見る限り、is_reusableというプロパティーをtrueと指定してリクエストを送ると、attachment_idが合わせて発行されてレスポンスが返ってきて、その後再利用する際にpayload中にまた画像や音声データといったmultidataを指定するのではなくattachment_idを指定するようです。
最初のリクエストの例
curl -X POST -H "Content-Type: application/json" -d '{
"recipient":{
"id":"USER_ID"
},
"message":{
"attachment":{
"type":"image",
"payload":{
"url":"https://petersapparel.parseapp.com/img/shirt.png",
"is_reusable":true
}
}
}
}' "https://graph.facebook.com/me/messages?access_token=PAGE_ACCESS_TOKEN"
再利用する際のリクエスト例
curl -X POST -H "Content-Type: application/json" -d '{
"recipient":{
"id":"USER_ID"
},
"message":{
"attachment":{
"type":"image",
"payload":{
"attachment_id":"1745504518999123"
}
}
}
}' "https://graph.facebook.com/me/messages?access_token=PAGE_ACCESS_TOKEN"
コードはこちらから引用。
3.まとめ
いよいよFacebook Messanger 上でのBOTの活用が進みそうなアップデートでした。決済機能などまだ日本では利用できない機能もありますが、他のアップデートだけでも色々試行錯誤してみる価値はありそうです。
今後は、このBOTでどうやってビジネスとして成り立つサービスを作るかという視点で考える必要が出てきそうでした。