LoginSignup
2

[Oracle Cloud] Autonomous Databaseのバックアップベースのディザスタ・リカバリを利用してみた。 (2023/05/05)

Last updated at Posted at 2023-05-05

共有インフラストラクチャ上のAutonomous Database (ADB-S)でバックアップベースのディザスタ・リカバリ機能が有効になったので試してみた。

はじめに

Autonomous Database ディザスタ・リカバリのオプションとして、これまでのAutonomous Data Guardに加えて、バックアップベースのディザスタ・リカバリが可能になりました。
バックアップベースのディザスタ・リカバリは、Autonomous Data Guardと比べ、RTOは劣るものの低コストながらDR構成が可能になります。

環境構築

バックアップベースのディザスタ・リカバリのクロスリージョン・ピアの構築します。

Autonomous Databaseの詳細ページからリソースのディザスタ・リカバリから「ピア・データベースの追加」をクリック
image.png

ピア・データベースの追加でリージョンを選択
image.png

ディザスタ・リカバリ・タイプで「バックアップベース・ディザスタ・リカバリ」を選択
image.png

「ピア・データベースの追加」をクリック
10分程度で構築することができました。(ローカルリージョンのバックアップ・コピーは自動で作成されています)
image.png

クロスリージョン・バックアップベースのディザスタ・リカバリ・ピアにスイッチオーバー

リモートリージョン Autonomous DatabaseインスタンスのAutonomous Database 詳細ページから下のディザスタ・リカバリの「スイッチオーバー」を選択
image.png

「ピアへのスイッチオーバーの確認」でピア・データベース名を入力し、「ピアへのスイッチオーバーの確認」をクリック
image.png

作業リクエストを確認
image.png

クロスリージョン (リモート) ピアを無効化

プライマリデータベースのAutonomous Database 詳細ページのリソースエリアで、[ディザスタ・リカバリ]をクリック
リモートピアのリンクをクリックしてクロスリージョンピアにアクセス
リモートピアは、表示名には「_Remote」拡張子
リモートピアのAutonomous Database詳細ページで、「その他のアクション」ドロップダウン・リストから「終了」をクリック

Autonomous Databaseの終了ページで、データベース名を入力して、クロスリージョンピアを終了することを確認し、[Autonomous Databaseの終了]をクリック
image.png
ピアが終了している間、Lifecycle State はTerminatingに変化

リモートのディザスタ・リカバリ・ピアが存在している場合、プライマリインスタンスを終了できません。

バックアップベースのディザスタ・リカバリの補足

Autonomous Data Guard と比較して、目標復旧時間 (RTO) は長くなりますが、低コストでディザスタ・リカバリ構成を構築することが可能になります。

システムがフェイルオーバーした後、またはスイッチオーバー操作を実行した後、プライマリになると、プライマリデータベースのすべてのAutonomous Database機能が使用可能になります。
バックアップベースのディザスタ・リカバリは、 Always Free Autonomous Databaseでは使用できます。

ディザスタ・リカバリ・タイプの更新

ディザスタ・リカバリ・タイプをバックアップベース・ディザスタ・リカバリからAutonomous Data Guardに変更ができます。(逆も可能)
Autonomous Database 詳細ページのリソースエリアで、 [ディザスタ・リカバリ]をクリック
データベースのディザスタ・リカバリの詳細を示す行で、その他のアクション行の最後をクリックし、[DR タイプの更新]を選択
[ディザスタ・リカバリ・タイプの更新] ページで、[Autonomous Data Guard]を選択
image.png
[送信]をクリック
これにより、Autonomous Data Guard standby データベースのプロビジョニングが開始され、「DRタイプ」列に示されているように、ディザスタ・リカバリ・タイプがAutonomous Data Guardに変更されます。

バックアップベースのDRのRecovery Time Objective (RTO)とRecovery Point Objective (RPO)

バックアップベースのディザスタ リカバリ設定 RTO RPO
ローカル・バックアップコピー 1 時間 + 5 TB あたり 1 時間 1分
クロスリージョン (リモート)・バックアップコピー 1 時間 + 5 TB あたり 1 時間 1分

バックアップベース・ディザスタ・リカバリの課金

Autonomous Databaseインスタンスのローカルピアを使用したバックアップベース・ディザスタ・リカバリがデフォルトで有効
ローカルのバックアップベースのディザスタ・リカバリ・ピアは、追加コストは発生しません。

OCPU 課金のインスタンスの場合、レプリケートされたクロスリージョン・バックアップに必要なバックアップストレージの量の 2 倍で、 TB 単位に切り上げ分のストレージ課金が発生します。

おわりに

Autonomous Databaseでバックアップベースのディザスタ・リカバリを有効にしリモートリージョンに簡単にスイッチオーバーできる環境を構築できました。

参考情報

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
What you can do with signing up
2